7月8日 営業担当者の雑記
今日梅雨のこの時期によく似合う露草を見つけて、先日テレビで「青花」のことを紹介しているのを思いだしました。それは京友禅の柄に下絵を付ける際、露草だと小さいのでより大きな花を付ける栽培変種の「青花」を水に付け色を出しそれを何回も和紙に浸みこませ、描く時には再度水に付け色を戻して使っているという内容でした。色はやや薄めですが線はしっかり出ていました。今では化学染料が多く使われているのだがこれだと微妙に滲みがでるのと、次の工程で使う糊を水洗いすると染料が消えてしまう「青花」が非常に具合がいいのだとか。ところがこの「青花」を栽培し染料を作っている人はテレビに出ていた高齢のご夫婦の他にはなく後継者も今のところいないとのこと。伝統的な方法がこういった理由でなくなってしまうというのは何とも寂しいものです。