6月9日 営業担当者の雑記

昨日関東地方の梅雨入り宣言がありました。平年並みで去年より三日早いのだとか。とはいっても「梅雨」の定義はないようなのでまあ天気図上に梅雨前線がかなりの確率で留まっているといった程度なのでしょうが植物を見ていると結構「梅雨」は感じられます。万太郎の句に「睡蓮の池まず梅雨に入りにけり」とありますがこの時期睡蓮だけでなく紫陽花もどくだみも花菖蒲もみんな雨がよく似あっています。会社の近所にあるお墓には「露草」が咲き梅の実がすっかり落ちた木の下では何とも涼やかな香りが広がっています。広重はしっかりとした線で川に橋に笠に人に叩きつける雨を表現しましたがとても生活感があります。夏を迎える前の雨は植物にとって大切なだけでなく古来より我々の生活の中にもすっかり溶け込んでおりむしろこの雨を楽しんでいるようにさえ思えます。今年の雨が程々でありますように。