5月14日 営業担当者の雑記

先日桂米團治を見に行きました。今回は特に師匠米朝が亡くなって50日余りどんな噺が聞けるかとても楽しみでした。彼は3席演じたのですがやはり父であり師匠である米朝の葬儀が「まくら」代わりになり生前身内だけで葬儀をしてくれといっていたが人間国宝、文化勲章受章者ともなるとそうもいかず大仰になってしまったこと、式でのあいさつなどを面白おかしく話しました。話芸もさることながら噺の中で演じる彼の真骨頂芝居、文楽、義太夫といった芸も十二分に楽しめました。中入り後の一席は「住吉駕籠」という江戸時代大阪が元気なころの堂島商人の噺でした。これはこれでとても面白かったのですがおまけで米朝の18番「地獄八景亡者戯」を生前使っていた「米朝近日来演」のくすぐりを織り交ぜ先になくなった米朝の愛弟子で米團治の子守り番だった枝雀を登場させたときはもう感極まってしまいました。