10月3日 ナポリの守り神

先日ピザを食べに行きました。テーブルに座ると左上、厨房の柱から何やら見慣れぬ人形がこちらを睨んでいます。そのように見えました。高い鼻に黒マスク、白い服を着たおデブなおじさんです。お店の方に聞くと「プルチネッラ」という名前でイタリアの伝統的な風刺劇に出てくる狂言回し役のピエロみたいなものでナポリの街にはそこら中にこの方がいらっしゃるんだとか。楽器をもっていたりピザをもっていたりと様子は違っても白服に黒マスクは必ずしているようです。気を付けて店内を見ると入り口にもピザを焼いている方がいますし玄関の旗にも登場しています。あまり裕福ではなかったナポリ街人の生活を見守っている方なんですね。こんな雰囲気もあってかここのピザはいわゆるナポリ風のモチモチの台にイタリア野菜、モッツァレラ、オレガノなどが載ったシンプルな形で非常に好みのタイプです。黄金のマルゲリータが「売り」とのことでしたが売り切れ。幸せ。

10月2日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「猛暑日に汗をかきかきスーパーへさんま梨くり秋がもてなす:浅田 真由美」スーパーの売り場は実際の季節を少し先取りしています。ちょうど今時分は秋の味覚を勢揃いさせています。さんまは季節変動で日本近海には寄ってこなくなり高嶺の花になりました。栗も国産の有名どころの産はなかなか値がはります。なしは今が真っ盛りで我が家のデザートでも時々でますが栗ごはんはでたことがありませんしサンマはもうあきらめていましたら先日特売があったと言って妻が8切れ入りの刺身を買ってきましたのですっかり貴重品になったサンマを一切れづつ味わいながら頂きました。といったわけでかつては我が家の食卓にももう少し頻繁に秋の味覚が並んでいたのですが今はスーパーに並んでいる代表的な秋の旬を目で楽しみ、家では○○の松茸のもとのお吸い物と栗よりうまい十三里の炊き込みご飯とさんまは無理なのでお金のかからないまんまるお月さんを肴に。