3月27日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「マーガリンの値段据え置きと手に取れば三百グラムになり果てている:稲本真由美」よくある手です。このところは特にいろんなものが値上がりしています。牛乳、食用油をはじめ物価の優等生と言われてきた卵も値上がりしその影響は多岐に亘っています。メーカも原材料の値上分はそのまま価格に転嫁するところ、あるいはこのマーガリンのように値段は変えずに内容量を減らすところさらには値段を少し上げ内容量も少し減らすところなど各社様々な対応です。スーパーは基本的には価格が他店に比べて安いことを「ウリ」にしているところが多いのでメーカーの言ってきた推奨価格をそのままには出しません。その前にメーカーと問屋間の協議があり問屋とスーパーのバトルがありという経緯をたどり消費者が目にする値段になります。大手企業は賃上げを発表していますが大多数の中小企業はなかなかそうもいかないでしょう。物価は確実に上がっているのですが。

 

 

3月24日 桜咲く

懐かしいお題目にしてみましたが本当の「サクラの花」です。予報では天気はあまりよろしくなかったのですが午前中は結構晴れていましたので車内から桜を楽しめました。まず会社の傍の国分川。ここの桜はまだ10年も経っていないと記憶していますが両岸に100本位が植わっており若木なりにしっかり咲いていました。さらに新京成常盤平駅周辺の桜通りはもうすっかり満開。ここは街路樹ですが結構幹も太く1kmくらい続くずーーっとさくら桜。さすがに宴会をしている人はいませんが車の速度が少々遅いように感じました。そして八柱霊園。ここは霊園内と園の南側の道路に桜の木が植わっています。園内のは誰の気兼ねもいらず伸び放題に枝を張っており樹形も好き勝手。それに比べ街路樹は大きくなり過ぎて大分間引きされています。それでも市松高校から東松戸に向かう下り坂では空が花で覆われ優雅な気持ちになります。午後からの雨で散ってしまうのでしょうか?

3月22日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「孫娘はわれに眼鏡をかけさせて「この本読んで」と隣に座る:端山 徳子」私は基本的に子供や孫の話を好んで他人に話すタイプではないし、昨今結婚しない人さらに結婚はしたが子供が出来ないあるいは創らない人が増えて来たのでこの歌のような内容は好んでは話題にしませんがそれにしても「あるある」テーマです。一緒に暮らしているのか結構な頻度で会っている関係なんでしょうね。大好きなおばあちゃんに本を読んでとおねだりする孫娘はおばあちゃんには老眼鏡が必要なことが分かっているんですね。ねだられる方もそれを楽しみにしているのですからいい関係なんでしょう。でもおじいちゃんにとって孫娘は特別な存在なのでしょうからこの歌の状況はおじいちゃんがいないのかおじいちゃんはあまり孫娘に好かれていないのかちょっと気になるところです。

 

3月16日 マスク着用

コロナ禍が随分収まり国は「マスクの着用」はそれぞれの意思に任せると宣言しましたが私の見るところ以前とあまり変わらないように思います。私は宣言前から電車内や混雑する場所、対面で話す場合を除きマスクは着けていませんでしたし今もそうです。今も電車内ではほとんどの人がマスクを着用していますし町ですれ違う人はほとんど着けています。テレビのインタビューでも大勢が外すようになるまで自ら積極的には外さないという人が多いのでしばらくは変わらないのでしょう。ただ今年は花粉が酷いことになっています。ここ数年私も薬を飲んでいるのですが今年は鼻水、くしゃみが止まりません。目も時々かゆくなります。毎年花粉症に悩んでいる妻は「スギ花粉」より「ひのき花粉」ということでまだ大丈夫のようです。あまりメディアでは聞きませんが花粉症にもマスクは有効なのでしょうから私も外出するときはマスクを着用したほうがいいかもしれません。

3月15日 今年の桜

昨日全国に先駆け靖国神社の標本木に桜が咲いたということで開花宣言がされました。随分早い宣言で最宣言タイとのこと。実際には上野公園の開花予想が17日といいますから今週末はもう花見が出来るんですね。今年の桜前線は早く4月下旬には津軽海峡を渡りゴールデンウィーク前に北海道でも開花とのこと。この原因は1月が結構寒かったので休眠打破が十分でき2,3月が暖かかったので蕾がしっかり成長したとのことです。4月入学式のころに桜の花が祝ってくれるというのが昔の定番だったのですが半月くらい早いことになります。わたしはこのところ関東各地の一本桜を追いかけています。三春の滝桜は別格でいついっても人で一杯ですが名の知られていない一本桜でよく整備されており見事なものが沢山あります。大概昔からの言い伝えが残っており〇〇桜と命名され大事にされています。樹齢数百年ですからもちろんソメイヨシノではありませんで山桜や彼岸桜です。

3月14日 読売歌壇栗木京子

昨日は休刊日なので読売歌壇栗木京子は今日の掲載です。今週分は栗木さんの評がない歌から。「蝋梅を溶かそうとする春の陽はむかしむかしの貴方のような」ご存じ「蝋梅」は春が浅く寒風の中にほっこりと咲く黄色く蝋で出来ているように表面が半透明な花です。香りが何とも優雅で蝋梅の林の中に入るとうっとりしてしまいます。蝋で出来ているのですから(この蝋梅は作者自身だと思います)この花を見ている君は暖かく春の陽のように私をそっと包み込んでくれましたね。昔々の思い出になってしまいましたが。この彼は今の連れ合いなのでしょうか?私にはどうも違うように思えます。結構な年になってきた今日この頃ふっと感じる蝋梅の香りは時を超え一瞬で、もしかしたら淡い、もしかしたら少し苦めの、でも今となっては楽しかった人生の一コマがよみがえった そのように感じたのですが。もし今の連れ合いのことだったらそれはそれはもう羨ましい限りです。

3月13日 妻の帯状疱疹

家の奥方がもう一か月以上帯状疱疹で苦しんでいます。医者には早く見つけたのでよかったですねなどと言われたらしいのだが経験者によると全治まで三月かかったとか。疱疹は腰辺りだけで塗薬で比較的治るのは早かったのだが時々お腹がぐーと締め付けられたようになりしばらく動けなくなるようです。最初のころは車に乗っている時や歩いている時に発作が起きると危険なほど痛かったようです。少しは良くなったといっていますがそれでも日常生活はかなり不自由なようです。小さいころの水疱瘡の生き残りが年を経て元気になるのが原因らしく私も水疱瘡は経験していますが予防注射をしておけば帯状疱疹の発作は非常に低い確率になるとのことで早速打ってきました。1万円ほどかかりましたが妻の苦しみを見ていると安いものかなとも思います。それにしてもウイルス性の病気は一度罹患すれば体内に免疫が出来るので大丈夫と信じていたのですが違うのですね。

3月10日 東日本大震災

東日本大震災が起きてから明日で12年が過ぎようとしています。現地の凄まじさには比べようもないのですがここ松戸での揺れは今でも鮮明に覚えています。店に用があり話していたら突然とんでもない揺れで机の上のチラシはみんな吹き飛び海外からの店員さんは泣き叫びながら机の下に潜り込みました。すぐに家に電話したら食器棚の扉が開き床に散乱、目につくところにあった物が恐ろしい状態になったとのこと。そして津波!!とてもこの世の出来事とは思えない地獄絵でした。逃げ切れなかった人、高台に逃げたのにそれ以上の高さで波が襲ってきた犠牲者。明日は分からないのが人の世とはいうものの何故こんな惨いことがと神仏を呪いたくなります。親を子供を孫をジジババを失くした、そしてつい今迄住んでいた家がなくなってしまった人たち。その心労はいかばかりか。それでも多分忘れることはあり得ない体験を乗り越え今を生き抜いている人たちを尊敬します。

3月9日 春夜

春宵一刻値千金と言われますが春の夜も大変なものです。このところ会社からの帰り道、家のそばまで来ると毎年楽しみにしている香りが漂ってき始めました。どこの家のどのあたりに咲いているのか朝探してみるのですが見当たりません。でもこれは間違いなく「沈丁花」です。我が家の3軒隣の庭に赤と白の沈丁花が咲き始めていますがまさにこの香りです。私は毎年この香りは脳髄に響くなどといっていますのでもういい加減脳はしびれが取れないままになってしまいました。近頃は頸椎を痛め指までしびれていますが。本当に沈丁花の香りは何と表現すればいいのでしょうか。梅は涼やかな甘い匂いなどといいます。秋の金木犀は甘い果物のようなとでもいうのでしょうか甘さが目立ちますが沈丁花はただ甘いのではなく漢方のようなえも言えぬ独特の香りなのです。きっと鼻をくすぐるだけではなく直接脳神経を刺激する物質が含まれているのだと思います。今夜も痺れましょう。

3月8日 久しぶり

このところ荷物運搬が多く持病の腰の具合があまりよくなく少々滅入っていたのですが今朝新聞を取りに庭に出たら一本水仙が芽を出していました。数年まえに根分けをしてあちこちに植えたのですが今年も全部ダメ。葉は伸びてもまったく花芽が付かずがっかりしていたのですが今頃になって一本咲きそうでいっぺんで気分がよくなりました。今年もしっかり楽しませてくれた鹿児島紅梅も先日の雨でほとんど花を落としてしまったのですがこの水仙で一気に気分上昇です。さらに冬の間の枯れ木状態の時にボキボキ折れて心配していたのですが逆境に強い雪柳は今年も2,3輪すでに花がついているのを発見しました。よくみると母親が好きだった花カイドウにも花芽がついていました。わざわざ「年年歳歳花相似 歳歳年年人不同」などと「代悲白頭翁」を引っ張りだすこともないのですが我が家のごくごく小さな庭にも年は変われど毎年花をつける自然に感慨を覚えます。