12月19日 読売歌壇栗木京子
今週の選も面白い作品群でした。「われひとりしゃべって答えて頷いて夫との散歩口も疲れる:堤美枝子」ほのぼのとしていいなア。私はことさら妻と散歩することはありませんが長距離ドライブをよくするので車中ではとりとめのない話をしています。作者の方は旦那が聞き役のようですが我が家では私のほうがよくしゃべっています。長距離だと眠くなるのを防ぐためというのもありますがああでもないこうでもないと勝手にしゃべっています。時々横を見ると白川夜船のことが多いのですが。栗木さんの選ぶ作品は日常生活から社会時評まで本当にいろんな話題があります。ことばを飾らず心のままを歌っているような作品がよく選ばれています。こんなのもあります「眠そうな顔がそれでも嬉しそう強敵ドイツに勝った翌朝:吉田哲弥」そのまんまですね。情景がすぐに浮かんできます。そして作者の感情が溢れているのでとても共感出来ます。小難しい歌ではないのですね。