9月30日 富士山の初冠雪

今日9月の最終日。だからといってなんてことはないのだが日経夕はに「富士山、ほんのり雪化粧」とタイトルをつけていました。平年より2日早く、昨年より4日遅いのだとか。気象庁のアメダスによると標高3,775mにある観測点は29日午後11時に氷点下1.1度まで冷え込んでいたそうです。大体100m高度が上がる度に0.6度気温が下がると習った記憶がありますが関東の平地ではこのところ夜中は大体22,3度なのでいい加減な記憶もあってそうです。いつまで富士山に登ることができるのか知りませんが氷点下になると富士登山はもう素人には無理なんでしょうね。遠くから見ているのには頂上付近の「雪」は欠かせませんが。色んな画家が富士山を書いていますが定番は雪をかぶった秀麗な姿です。目をつぶって思い出すのもあの姿です。もうしばらくすると稲毛海岸からも東京湾を隔て横須賀の向こうに浮かんでいるのが見えるようになります。

9月28日 小さい秋

今週から上着を着始めました。朝晩が急に涼しくなったのと、にもかかわらず低すぎる電車内の空調対策です。あんなに暑かったのにそして昼間は相変わらず結構な気温なのにいつのまにか季節が移ろうとしています。そういえば私が仕事をしている建物の入り口に差し掛かると懐かしい香りがかすかにします。勿論私の老臭とも安物のコロンとも違います。周りにはいろんな植栽があるのですがそれらしいものは見つかりませんが明らかにあの香りです。私の家の銀木星には小さな花がポツポツつき始めましたがまだ鼻を近づけてもなんのくすぐりもありません。さらにお隣には毎年しっかり花をつけ我が家にも香りのおこぼれをくださる木にもまだまったくそれらしきものはありません。でも会社の敷地内のどこかに香りの主がいるはずです。長かった夏もようやく終わりに差し掛かり私は目には見えない花の香りに秋がそこまでやってきているのに気が付きました。

9月27日 彼岸花

毎年この時期には松戸祖光院の曼殊沙華を取り上げます。ここの花は庭木屋さんが管理しているせいでしょうか例年とても見事に咲きます。新京成常盤平駅から歩いて10分程のところにあるこじんまりとしたお寺ですがこの時期には駐車場が満杯になります。皆さん曼殊沙華目当てです。ここのは赤だけでなく白、黄色そして最近はピンクまであり所謂「映え」がするところです。といいながら私はとても忙しく今年は見に行っていません。道沿にあるので一部覗けるのですがもう時期が遅いようです。私は曼殊沙華というと「曼殊沙華どれも腹出し秩父の子:金子兜太」の句を思い出します。実際に何度も秩父の曼殊沙華も見に行っています。畑に見える花は鑑賞用ではなくあぜ道にポツポツと咲いておりいかにもお腹丸出しの子供たちが顔を出しそうな雰囲気です。私は何十万本と植わった巾着田もいいのですがどちらかというと田舎道に静かに咲いている方が気に入っています。

9月26日 読売歌壇栗木京子

さて今朝の読売歌壇栗木京子選は「デパートの子供服売り場はしごして初めて知りぬ孫の好きな色:山田陽子」また勝手な想像ですがこのお孫さんは山田さんの初めての孫なのかな。そうなんです小さな子供には大好きな色があるのです。服、靴下、靴。タオルなど身の回りすべてをこの色にする子もいます。町を走る車でも好きな色にすぐ気が付きます。私などはたまたま孫の好きな色:緑:の車にしたらまあ喜ぶこと。「うれしい」などととろけるようなことを言います。みどりのハンカチはどんな時も放さず持っています。人様にこんな話をするのはとても恥ずかしいのですがこんな歌を見てしまったので結局私の孫の話になってしまいました。勿論栗木さんは他九つの歌を選んでおりこの歌は私が勝手に取り上げているだけなのですがきっと栗木さんも私と同じような気持ちになったのではないでしょうか。年のころも近いようですのできっとやさしいおばあちゃまなのでしょう。

9月22日 ウクライナ情勢

昨日ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻に関して戦闘継続のために部分的な動員令に署名したと伝えられています。ウクライナ情勢が好転していないことの証なのだろうと想像しますが元々この戦争は私には理解出来ないロシア流の論法で一方的にウクライナに侵攻したのですが今度はロシア系住民が多く住んでいる地域で住民投票を行いロシアに併合しそこをウクライナが責めたらロシアの領土に侵入してきたとの理屈で核使用も含んだあらゆる手段を使って反撃する、これははったりではないともプーチンは言っています。ダムは壊す、火力発電所を狙うはては原発の敷地内にまでミサイルを落とし脅す。これが戦争なんですね。それにしても人類が何回もあった核戦争の危機をかろうじて乗り越えてきたにもかかわらず簡単に核戦争辞さずというのですね。私はそんなことはよもや起こるまいと思っていますが万が一現実となったらその時に戦争の勝者はいるのでしょうか

9月21日 エリザベス女王逝去の報道

日本時間の20日未明故エリザベす女王がウインザー城内の礼拝堂に埋葬され8日から続いていた国葬の儀がひとまず終わりました。世界の要人たちも儀式に参列し日本からは天皇皇后両陛下がご臨席されました。この模様は全世界に配信されたとのことで改めてエリザス女王への尊敬とイギリスの国威を垣間見ました。イギリス国民も女王の逝去を悼みとんでもない数の人たちが最後のお別れに臨んだと報じられていました。式の一部始終が報じられそのなかで初めてイギリスの伝統的で格式ある式次第を見ましたがそれにしても私個人は特に女王のことはよく知らないし日本に来られたことも知らなかったので連日連夜報じられる葬儀の模様に多少違和感もありました。ところで27日には安倍元総理の国葬が行われます。賛否両論ありそこには触れませんが興味があるのはマスコミの報道体制です。他国の儀式をあれほど取り上げた各社、さてどのような対応をするのでしょうか。

9月20日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「君の手が長く愛したマグカップ手をつながんとコーヒーを飲む:黒田道子」きっと長く連れ添った夫君なのでしょう。生前は手をつなぎ歩くということもあまりなかったのだが彼が飲んでいたコーヒカップの把手を握りコーヒーを飲むとまるで目の前に彼がいるかのようにその体温までもが伝わってくるのですね。もしかしたらいなくなってからしばらく経ってからのことかもしれません。間もない頃だとまだ生前の面影があまりに出てきてコーヒーを楽しむことも彼の思い出に浸ることも出来ないでしょう。喧嘩もしたけど罵りあいもしたけど今振り返ってみると彼はやはり大事な人だった。二人で飲んでいたコーヒーより今、目の前に浮かぶ彼の顔とともに飲むコーヒーは思い出と懐かしさのデザートがほどよく甘く苦くとてもリッチな気分になれます。こうしてコーヒーの把手を握る度にいつまでも彼のことを忘れないでいたい。いい人生だったねと囁きながら。

9月16日 敬老の日

いつからそうなったのか記憶にありませんが9月19日は敬老の日で祝日。私は明日の土曜日も休みますので3連休。巷ではこの休みを「シルバーウィーク」というそうな。残念ながら台風の影響でどうも天気は良くなさそうです。ところで面白い統計がありました。10万人当たり100歳以上の高齢者数を都道府県別でみると島根県1位、高知県が2位、鳥取県が3位となっています。勝手に理由をこじつけると、食べ物がおいしい、人間関係にストレスが少ない、老人にもする仕事がある、景色が開放的なんてとこなのでしょうか。素人目にも大都会のビル群の中ではあまり快適な生活は出来ないような気がします。やはり遠くに山が見えたり、海が近かったりと景色に広がりがあるとのんびりできそうです。健康な生活が出来る限りの長生きはしたいと思いますが寝たきりとか自力では呼吸できないといった状態での長生きは勘弁してほしいのですがこればかりは天のみぞ知る。

9月15日 エリザベス女王逝去

9月8日にイギリスのエリザベス女王が逝去され連日その儀式の模様が報じられています。彼女は1952年25歳の若さで女王の座に就かれて在位70年という長きに亘りイギリスのそして激動の国際社会を見てこられました。報道の中ではいろいろ驚いたことがあります。いろんな場所に宮殿を持っていること、式に参列している方々がチャールズ現国王をはじめ赤い軍服を着ていること(これが盛装なのかな?)、式次第が非常になめらかに進みまるで予行演習をしていたかのように感じられること、何日間も続く式次第が国民にオープンであること、国民が一様にその遺徳を偲び悲しんでいること、、、現在ご遺体はウエストミンスターホールに安置され一般人が数キロという列をなしお別れに臨んでいるとのこと。長い在位中には色んなことがあったのでしょうが女王のイギリスとイギリス国民に対する愛情そして微笑は皆に信頼と尊敬を受け続けてこられたのでしょう。

 

9月14日 北からの便り

毎年5月から11月頃まで北海道旭川に行っている友達からメールがありました。彼は義弟の畑で農作業を手伝いながら北海道を楽しんでいる何とも結構な身分です。秋の気配が感じられるようになり郊外での渓流釣りや露天風呂で地元のおやじ連と語らっているのだとか。これからは新蕎麦の季節なので蕎麦打ちと熊を気を付けながらのキノコ採ですと。これに呼応して北海道で営業をしていた別な友達が「初夏もいいが初秋は爽やかで哀愁があってなんでも美味くて、空がまたきれいなんだ」などと思い入れたっぷりに北海道を語ります。それを見た別な友は「羨ましいなア!」と。私はもう上がりっぱなしの北海道自慢をこの目で確かめたく退職したらやりたいリストにしっかり入れておきます。昔ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの「The Bucket list:最高の人生の見つけ方」という映画がありましたがこれに習ってのリスト作り進行中。