5月17日 4630万円誤給付

山口県のさる町の職員が誤って463世帯分に相当する新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4,630万円を1世帯に振り込んだという事件が話題になっています。弁護士が記者会見し振込金は全額使ってしまい返還は困難な状況だとの説明をしたとも。町は訴訟を起こすようです。誰でも間違いはあるというものの複数チェックでご送付を防ぐことは出来なかったのでしょうか。また振り込まれた人も何というか、不謹慎な言葉を使うと凄いというかあきれるというか、そんな大金をあっという間に使ったのかどこかに隠しているのか?大金を持ったことがない私などは見ず知らずのお金が間違って振り込まれたりしたらトラブルに巻き込まれないために右往左往しそうです。裁判所がどんな判断をくだすのか法律オンチの私には想像できませんが積極的にだましたのではなくとも自分の金ではないと知りながら処分したのだからなにがしかの罪にはなるのでしょうね。

5月16日 奥の細道

今日5月16日は「旅の日」なんだそうです。このところコロナ禍のため旅行は煙たがられていましたが少しずつ収まってきたように思います。なんでも1689年芭蕉が奥の細道の旅に出発したのがその由来とのことです。それにしても芭蕉には感心します。旅の動機は「歌枕」を訪ねるだとか崇拝する西行の足跡をたどるのだとか諸説あるようですが私が一番驚くのは出発時の年齢が46歳、人間わずか50年と言われたころ半年ほどかけて江戸深川から平泉、山形経由の大垣まで1800Km程を曾良とほとんど徒歩で回ったというのです。当時の人たちが健脚であったということを割り引いても、芭蕉が実は忍者だったという説を信じてもとても信じられません。まして今のようにホテルがあるわけでなし、行く先々に知り合いがいるわけもなし時には野宿もあったのでしょう。そんなことを思うと文学的な「奥の細道」の価値もさることながら私は芭蕉の元気さに驚かされます。

5月13日 利休鼠

北原白秋作詞の「城ヶ島の雨」の一節に「雨はふるふる城ヶ島の磯に 利休鼠の雨が降る」というのがありますがこの利休鼠というのは色の名で緑色を帯びた灰色に利休色というのがあり、それが鼠色を増したのが利休鼠というのだそうです。この色そのものは渋くていいのですが雨続きで全体がくすんだ色の景色は気が滅入ります。菜種梅雨というのでしょうか一日中しとしと雨が降っています。5月は山々の木々が一斉に芽を吹きだし艶やかな花々が咲きなんだか世の中が明るくなった気がする季節なのですがこのところの天気はどうもよくありません。予報によると九州、四国では線状降水帯も現れ水害の恐れもあると報じています。同じ場所に前線が居座り大量の雨を降らすため過去には各地で甚大な被害が出ています。一晩にしてすべてを失ってしまうこの前線による豪雨には、雨にも色を付けそれも楽しみましょうという先人の発想も少々恨めしくなってしまいます。

5月11日 戦争の勝ち負け

ロシアによるウクライナ侵攻のニュースは毎日流れ攻撃されたウクライナの惨状が映し出されています。民間人にも容赦ない砲撃が加えられ沢山の死傷者が出ているとも。そんな中ともすれば私の頭の中で「ロシア負けろ!」「ロシア兵をやっつけろ」という言葉が走り回ります。ウクライナはなんのいわれもないのに突然襲ってこられた、圧倒的な兵力で攻撃された、民間人まで、悍ましい殺人もあるようだしというのが理由だと思います。でも冷静になったらウクライナ兵のように祖国を守るという明確な動機がないまま戦闘に参加し多くの犠牲者を出しているロシア兵も哀れです。為政者は相手国を崩壊させ敵兵をたくさん殺せば満足するのでしょうが、翻って自国兵が血を流し倒れていくのにはどんな感想を持つのでしょうか。戦争なんだから人殺は当たり前、殺しても殺されてもいちいち感情は動かない、兵隊はただの駒なのだからというのがいい指揮官なのでしょうね。

5月10日 吉野家の就活

先日役員の飛んでもない発言で会社の評判を落とした吉野家が今度は本人に確認せず勝手に外国籍と判断し採用説明会の希望者に参加を断っていたと報じられています。この問題は「本人に確認せず」ではなく外国籍の人たちの採用を排除したことにあります。昨今の優秀な人材なら報酬に差をつけてでも採用したいという企業の姿勢とは雲泥の差です。優秀な人材を採用するために早くから学生に紐をつけ囲い込みをしている企業が多くあると聞きます。それにも違和感がありますがそれほどまでに企業は優秀な学生を採用したがっているのに。先日当社の奨学生として頑張ってきた学生達が日本の企業に就職したことを披露する中で社長は彼らが元々優秀であること、新聞配達をしながら日本語を覚えビジネススクールに通うという苦労を振りかえり思わず感極まっていました。優秀なそして頑張り屋さんの外国人学生を最初から採用枠から外してしまうという企業もあるのですね。

 

5月9日 救急車が来ても

このところとても不思議な光景を見ます。今朝通勤途中会社の最寄り駅を降り信号待ちをしていると交差点の左方向から救急車がサイレンを鳴らしやってきます。目の前の信号は青でしたが当然道を渡らず待機していました。ところが右側の信号待ちをしていた人達も車も青になったら一斉に道路を渡り始めました。もちろん左からは救急車がサイレンを鳴らし近づいています。そして交差点内に救急車が入ってきてもまったく動じず信号を渡っています。このような光景を見るのは今朝だけではありません。救急車がサイレンを鳴らし近づいてきたら車は脇によけ交差点では救急車を優先にするのは自動車学校で習わずとも自分の命が大事だし、救急車は急いでいるのだから当たり前にする行動だと思うのですが。朝で急いでいるから?みんなが渡っているから?救急車が止まってくれるだろう?私には信じられない行動です。自分の命より大切なものは誰にとってもない筈なのですが?

5月6日 GW終わり?

私はカレンダー通りなので今日から出勤。昨晩のニュースを見ていると高速道路はどこも渋滞で夜中まで続いたとのこと。まだコロナが心配なので車で出かけるという人たちが多かったようです。GWの人出を当てにしていた観光地の皆さんは予定通りに稼げたのでしょうか。飲食、サービス業、観光などコロナ禍で大打撃を受け店じまいしたところも随分あると聞きます。何とか持ちこたえたお店はこれから大いに儲けて頂きたいものです。私は近場の公園や寺院に今が旬(の筈)の花を見に行ったのですがぼたん、藤は時すでに遅し、バラには早く、花しょうぶの時期にはあと一月くらいといったことで残念の連発。そんな中結婚記念日の食事会でいい場所をと探していましたら大ヒットのお店を発見。肩の凝らない洋風創作料理。和の出汁をしっかり収めた料理人は自家栽培の野菜を使い世界中の香辛料を操りそしてさりげなく洒落た食器を使うなどセンス抜群の店でした。

5月1日 土下座

先日知床沖で乗員乗客26人乗った観光船が沈没するというなんとも痛ましい事故が起きましたが、この会社の社長さんの記者会見には驚きました。どうも自分が、自分の会社が何をしたのかまるで分っていない会見内容でしたがそこでこの社長が土下座をしました。私はこの「土下座」というのが甚だ嫌いです。私にはこの社長の土下座はまったく遺族をなめ切った態度にしか見えませんでした。反省もお詫びも全く感じませんでした。「俺が土下座しているのだから勘弁してくれ」とでも言いたいのでしょうか。なんとも悲しい方です。政治家や企業経営者にもこの手の方がいますし、暴力を生業にしている方々やそれと同じような生活をしている人たちにも何かというと「土下座しろ」という人たちがいます。そうすることで最大限の侮辱を与えるということなのでしょうがそのような職業でない者にとってはただのパフォーマンス、猿芝居にしか見えません。不誠実そのものです。