4月6日 花も団子も
この時期になると桜餅が恋しくなります。今時分向島百花園に行ったあとかならず寄るのが長命寺です。といっても隅田川七福神の弁財天を拝みに行くのではなく狙いはここの桜餅です。しっかり浸かった桜葉が三枚使ってあり漉し餡を少し大きめの餅をくるんでいるのですが口に入れたとたん桜の香りが一杯に広がり何とも言えません。三枚の桜葉を全部食べるのは少々きついのですが私は必ず2枚は頂きます。お茶と二個の長命寺はたまりません。ところで桜餅には長命寺流の桜餅と道明寺流というのがあり関東では長命寺、関西では道明寺が食べられているようです。この違いは長命寺が小麦粉を薄いクレープ状にした皮で餡を包んでいるのに対し道明寺は水に浸したもち米を干して粗目に引いたいわゆる道明寺粉を蒸した生地で餡を包んでいることです。私はどちらも捨てがたいのですが妻は長命寺派のようです。桜は花も結構ですが桜餅もまた結構でございます。