1月30日 秋飯

先日毎年シーズンになるとタケノコ料理を食べに行く千葉大多喜の「蔵精」という店に初めて秋飯を食べに行きました。タケノコを食べた後必ず秋にも来たいねと話しながら今回ようやく実現しました。この店は大将が若い頃ニューヨークで修業していたとかで時々おかみさんが英語で料理の説明をしています。タケノコを「Bamboo shot」というのはここで知りました。発酵食品、地元産の野菜を売りにしており今回も地元でとれた原木しいたけ、地元栽培農家のいちじく、各種の発酵食品(味噌)を使いユニークな見栄え、組合わせの創作料理が7,8品出てきました。最後は栗ならぬ落花生と玄米&古代米の炊き込みご飯。これは意表を突かれました。竹籠に入っている状態で何が入っているでしょうと問われ定番の栗、ぬかご、さつまいもなどと答えたら大外れ。少々量が多くお持ち帰りでも堪能しました。松茸の土瓶蒸しを出さないのがこのお店らしいところです。

11月29日 同期の訃報

昨日前職に同期で入社した友人の喪中はがきが奥様から来ました。73歳。大学まで野球をしており見るからにスポーツマンタイプの好青年でした。彼は関西で私は九州で営業をした後ともに神戸本社で食品のマーケティンをすることになり再会しました。その後彼はイベント会社に転職してしばらく疎遠になりましたが風の便りで消息をしりまた時々会っていました。私のようにへらずぐちを叩くわけではなく実直で誠実な人柄で転職先でも順調だったと聞きます。互いに忙しくなり年賀状の交換で無事を確かめ合いながらごくたまにゴルフをするくらいの間柄になっていました。退職年齢が近づいたころ同期で集まったのが最後の出会いで今回の突然の訃報には驚きました。若くして交通事故で亡くなった友人もいますが人生をそれなりに過ごしてきてさあこれから楽しむ番だという時に亡くなったのは本人も残念でしょうし奥様、家族もショックでしょう。ご冥福をお祈りします。

11月28日 読売歌壇栗木京子

今回は栗木さんのお勧め3点以外に興味を引く歌がありました。「雨雲の行方をチャッチャッと調べてる布団干すにも買い物にまで:坂東尚子」もう本当にこの通り。遠出をする特にはその場所をピンポイントで指定して天気予報を調べたり、ちょっと出かけるときに雨は大丈夫か「チャッチャッ」としたり、突然降り出した雨には雲の様子を確かめ大丈夫長続きはしない雨だなどと今や毎日の生活にスマホの情報は欠かせないものになりました。私はそれでも使うのは天気予報、行き先案内、分からない言葉、事柄のチェック、ラインくらいですが女房はカメラとしてフル活用しています。最近は観光地にいくと老若男女どちら様も一様にスマホで写真を撮っています。きっと知り合いにすぐ送るのでしょう。カメラが売れなくなるはずです。私は冗談で「命より大切なスマホ持った?」とからかいますがお財布代わりにもなるスマホだけ持って出れば何も困らない時代になりました。

11月25日 夕焼け

今日4時半くらいだったか車からふと空を見上げるとそれは素晴らしい雲が出ていました。スカイブルーの空をキャンバスに薄い茜色でどこまでも続く一本の筋雲。それが適当な間隔をあけて縦に横に走りあるところではそれがクロスしています。墨と違って鋭さはなくやわらかな線が伸びやかに流れています。私は線で空間を表現した篠田桃虹の実物作品を見たことはありませんが何となくこんな作品もあっていいなと思いました。そして5時早くも暗くなり始め先程の筋雲は姿を消し空の片方がオレンジ色に染まっています。青空を背景に真っ赤ではなくこちらも柔らかくふんわりとした残照が映っています。そして間もなく真っ暗になりました。秋の空は高く澄みいろんな雲が姿を変え遊んでいます。これほど変化のある風景は見たことがありません。いよいよ冬に向かって季節が進んでいますがなんだか今日は随分得した気持ちになりました。

11月22日 危機一髪

昨日のことです。車で新京成松戸新田駅踏切に差し掛かったら遮断機が下り始めました。ふと見ると手押し車を持ったおばあさんがまだ中にいます。足が不自由そうで非常に動きが緩慢です。遮断機の端の方に行ったのでそのままでは外に出られません。慌てて車を降り駈け寄ったらようやく遮断機を動かしやすい真ん中に移動し棒を持ち上げ外に出る態勢になりました。まもなく一台前に乗っていた運転手が降りてきておばあさんが完全に踏切の外に出るのを手伝いました。びっくりしましたね。何しろ動作がとても鈍くしかもまだ締まり切っていない遮断機の真ん中にいかず端のほうでボーとしているのですから。私も膝が悪いのでとっさに車を飛び出したものの機敏さはなく多分よっこらしょと格好だけ走っている姿だったと思います。駅に隣接している踏切で電車の運転手も一部始終見えていたと思いますので大事故にはならなかったとは思いますがそれにしても驚きました。

11月21日 読売歌壇栗木京子

さて今週の選は「巣ごもりが長く辛いと言いながら解除になりても行く所なし:河内ふみ子」よくぞ31文字でコロナ禍の状況をぴったりとまとめたものですし栗木さんよくぞ選んで下さいました。もう3年になりますかね外に行くな、マスクしろ、大勢で密になるなと声高に言い始めてから。その間時々波と波の間もありしばらく行っていない美術館巡りがしたいなとか見たい映画が溜まってしまったとかたまにはおいしいものでもなどと夢想していたのにいざ外出ができるようになったら今までの不満はどこに行ってしまったのか何もしないうちに結局また感染者が増え始めてしまいました。コロナの実態が大分解明され始め一時期のように科学的根拠もなしに唯々あれするなこれするなということは減ってきましたが、それでも人込みは避けたいしマスクは外せないしと思うと外出もためらってしまいますよね。コロナとは上手に付き合いながら早く日常生活を取り戻りたいですね。

11月17日 値上げ

今日常連のお客さんから注文を貰いながら雑談をしたのですが諸物価の値上がりは想像以上です。このお客さんはお弁当を宅配しているのですが店内に積んであった揚げ物に必須の食用油の話になりました。今まで一斗缶は¥2,980で買えたのに卸売市場では¥6,500と2倍以上になっており少しでも安いところを探し¥5,500で買ったとのこと。もしかして「バッタ品?」とブランドを見たが超一流メーカーでした。やはりそこは弁当屋の矜持なのでしょう。お弁当屋さんは揚げ物が主流なのに食用油が倍以上になり粉、ガソリン、電気代と軒並み値上げしたがどう対処するんですか?と聞いたらもうしょうがないので値上げだとの。それで客が減れば我慢するしかないとも。この社長の言い分は尤もなのだが大多数の人の賃金は上がっていないので当然小遣いも据え置き。そこで昼食代が上がるとどこにしわ寄せが行くのでしょうか?かわいそうな父ちゃん(皆様)たち。

11月16日 オリオン座

昨日はとても寒く快晴でした。夜も月は出ていませんが空がとても澄んでおり帰り着いたとたん家人に「星がきれいだよ!」と叫びしばし晩秋の夜空を眺めました。ロマンティックですねなどと冷やかされながら。といっても私が知っているのはオリオン座、北極星、北斗七星、カシオペアくらいですがそのオリオンが素晴らしくはっきり見えたのです。少々目が悪いので鼓の真ん中にある帯の三つ星はいつもあまりよく見えないのですが昨晩はくっきり。両肩の星は一層強い光を放っています。名前は知りませんがさらにそのやや西側に輝く星があり、「何だあれは?」勿論名前は知りません。そしてオリオンの反対側にこれまた強く輝く星、多分北極星(当てずっぽうなのですが)。そしてその脇にW字発見 と思ったのですが家人は電線に着いたゴミだろうといいます。いやあれはきっとカシオペアだよなどといいながら食事前のひと時、晩秋の星の瞬きを楽しみました。

11月15日 読売歌壇栗木京子

昨日は新聞休刊日ということで一日順延。今週分はどれもほのぼのとした家庭生活が伺われる作品ばかり。「お一人様一玉限りの白菜に妻の後ろに並んで居たり:岨中 幸男」この情景あります。私はインスタントコーヒーの特売でおひとり様一本限りの時妻の後ろで一本待って並んでいます。我が家では私が挽いて供する豆コーヒーと日常用のインスタントを使い分けています。パン焼き器の時間をセット間違いして夜中にパンの香りがしてきたとか孫の為に植えた柿の木に実がならないので終活初めに木を切ったとか生活の一部それも何となくほほえましい作品が選ばれていました。栗木さん自身も若い時の夢に満ちた未来を賛歌した作品からこのような日常生活に幸せを感じるものにも思い入れがあるのだろうと推察しました。何となく杓子ばったり、普段言えないことを言葉にしてみるのが短歌のような印象がありますがこのように親しみやすい作品にも目を向けている栗木さん。

11月14日 ご当地の味

我が家にはインスタントのラーメンやうどんなどが結構常備してあります。私は仕事をしているので外で昼食を取りますので妻用だと思います。いろんな種類があるのですね。きのうは珍しいものがあったといって日清食品の関西風の出汁がついたうどんと彼女の出身地博多のマルタイ棒ラーメンを買ってきました。日清食品は関東風と関西風と違った出汁を出しているのですね。関西風は「かつお節と昆布」と書いていました。関西のうどん出汁はやはり昆布が必須ですね。マルタイ棒ラーメンは私も随分お世話になっていたのですが関東に来てからは商品がどこにも置いてなく寂しい思いをしていたのですが最近はいくつかのスーパーで取り扱いがあるようです。食べ物の味は地方地方で異なりますがうどん出汁は関西風と関東風では驚くほど違い、最初関東に来た時は底が見えない真っ黒な出汁でびっくりしたのを覚えています。博多で欠かせないのは「あご:トビウオ出汁」です。