9月27日 白鵬引退

あの白鵬が引退します。とにかく強かった。栃錦・若乃花、大鵬・柏戸、北の湖、貴乃花等横綱は随分見てきましたがとにかく白鵬は強かった。鋭い出足で一直線、まわしを取っての豪快な投げ、どれをとっても後に続く力士はいません。慌てずしかしスピードがあり、どっしりと柔軟で力強い。数々の記録を残しましたが優勝回数45回はまずこれから先破られることはないでしょう。「目くらまし」をするお茶目?「後の先」などと先達の真似をすることもありましたがしかし「白鵬」はやはり「白鵬」でした。横審の先生方はまさか彼に聖人君子像を求めたわけではないでしょうが長い間一人横綱を張りひたすら勝ち続けるような力士が一筋縄でいくわけがありません。相撲を離れれば少年相撲大会の開催、震災時の支援と本当に素晴らしい人だったことを見るにつけ土俵上では「孤高」だったことが偲ばれます。最後の場所で全勝優勝というのが彼のすべてを表しています。

9月27日 台風の進路

報道によると今週末関東地方を非常に大きな台風がやってくるかもしれないとのことです。まあそんなシーズンですから来るなとも言えないのですが、このところの台風の進路は本当に従来のパターンと違います。先日の台風14号は福岡市の東にある福津市に上陸しましたがこれは観測史上初めてのことだとか。大昔の記憶をたどると、フィリピン沖などで発生した台風は一旦北上し日本に近づいてきたら偏西風に乗り北東に曲がっていくでした。勿論高気圧の位置なども関係するのでしょうが概ねそんなとこだったと思います。ところが福岡市に上陸するということは朝鮮半島側から南東に入ってくるのですから従来の偏西風に乗り北東に進路を取るとは全く逆です。義弟がこのあたりに住んでいるのですが猛烈な風雨の後一瞬青空が見えたといいます。台風の目が頭上を通ったのですね。その後台風は紀伊半島辺りから太平洋に抜けたようですがとんでもない進路を取ったものです。

9月24日 金木犀はハズレ?

昨日庭の草刈りをしながら垣根を越えて隣の家にはみ出している「小紫式部」の枝を切りながらふと見ると銀木犀の花が少し散らばっていました。これまでまったく香りを感じなかったのにいきなり落花です。そういえば以前どこからか金木犀の香が漂ってくると書いた記憶がありますがそれ以降満開になった樹も知らず、その下を通ると体中に匂いが付いてくる感じもなく、花が大量に散ってオレンジ色に染まった道路も今年は見ませんでした。暑かったり涼しかったり豪雨だったりと非常に天候不順だったのが影響したのでしょうか。確かに花にも当たりはずれの年があると聞きますので今年は全体的に金木犀は不作だったのでしょう。うっすら香から始まり段々強烈になりやがて道路一面に花を咲かせ今年の金木犀が終わるという私が勝手に作ったスケジュールは何となくさらっと終わってしまいました。コロナ禍で外出を控えており近場でみられる今年の金木犀は不作でした。

 

9月22日 お彼岸

明日はお彼岸の中日、この日を挟んで3日間ずつの計1週間をお彼岸というのだそうです。墓参りは道が混むのでどうしようか迷っています。亡くなった母親の誕生日がお彼岸の中日なので彼女を偲びながら女房と二人でお団子会でもしましょうか。この日は別名「秋分の日」ということで昼と夜の長さが同じになります。これからどんどん夜が長くなり冬に向かっていくのですね。今日などはとても暑いのですが朝晩は結構涼しくクーラーがなければ寝られないということもなさそうです。ところで昨日の中秋の名月は素晴らしかったですね。帰宅途中も雲の間を出たり入ったりしていたのですが帰りついて空を見上げるとまん丸くとても明るいお月さんが前の家の屋根の向こうにありました。カメラで覗くとしっかりうさぎさんも見えるのですがどうしても写真には写りません。ただ丸い玉があるだけです。方法はあるのでしょうがカメラの説明書を読んでも分からずじまいでした。

 

9月21日 中秋の名月

今日は中秋の満月が拝める日だそうです。テレビなどで報道されますので毎年顔を拝みに外に出ていますが今年は天気が持ちそうとのことなので楽しみにしています。子供たちがいなくなってからは妻とお団子を食べる程度ですが昔は結構大切なイベントだったように記憶します。江戸時代イベントがあまりない頃は月見は大事な行事だったようでそれにまつわる句もたくさんあります。特に芭蕉はとても月見が好きだったようであちこちに観月に出かけていますが私は一茶の「名月を取てくれろとなく子哉」が気に入っています。随分歳が行って結婚した一茶は子供を溺愛したようです。確か生まれた子供は次々に亡くなっていき奥さんも亡くし一茶の憔悴は大変なものだったようです。もう何をしても可愛い子供、障子を破っても怒るどころかけしかけたりしています。そんなかわいい子供が更に無類難題を言うのですね。どう子供に対応したのか困った一茶の顔が浮かぶようです。

9月17日 犬との暮らし

日経夕刊中井貴恵さんの話第二弾。今回は2代にわたり大型犬と暮らして17年になる。最初のは小学生だった次女へのクリスマスプレゼント。8歳を過ぎ白いものが見え始め10歳を機に私たちに「老いる」ということを教え始めた。同居していた母親共々足が弱り今まで出来たことが出来なくなりそして母が逝きそれから10か月後12歳半で静かに天国に旅立ったという内容です。2代ということは初代が亡くなった後また別な大型犬を飼っているということになりますがこの話、以前ご紹介したことのある絵本「ずっとずーっと大好きだよ」とそっくりです。生あるものはいつか必ず死んでしまう。そのことを教えてくれそしてそれでも新たな「生」を生きていくことの大切さも。私の友人は長い間一緒に暮らしていた大型犬が死んだときの悲しみそして寂しさから同じ気持ちにはなりたくないと二匹目は飼っていません。犬と人間は本当に深く、長い関係がありますね。

9月16日 名前の由来

日経夕刊に歌人の小池光氏が名前という題で一文書いていました。娘が学校で名前の由来を聞いてくるようにいわれ「夏至」に生まれたので「夏」としたというとそんなことで名前を付けたのかと泣かれたので尊敬する樋口一葉という小説家の本名を借りその生き方と人間を学んで欲しかったので「夏」にしたというとまんざらでもない顔をして学校に行ったと。彼は誰でも間違いなく読めてちょっと味のある名前がいいと思うというのですが私の場合はまず読みやすく、ゴロがよく、明るい感じの「漢字」を選びました。結果的に「よう、そう、ゆう」と全員に「う」が付くことになりました。小池氏は昨今キラキラネームでどう読むのか見当がつかない名前が多いとも書いていますが確かに洋風、当て字が多くまた女の子に「子」が付くのは本当に珍しくなりました。確かに名前は大切ではありますがあまり凝るのも、大きすぎるのも付けられた人は複雑でしょうね。

9月15日 ヒガンバナの思い出

今日随分久しぶりに江戸川沿いの道を通りました。松戸の繁華街から新松戸の方に抜けるのに便利な道です。川の岸は何段かになっており一番高いところはサイクリングや散歩で賑わっていますがそこから川沿いの道へは3mくらい下っており車からは辛うじて散歩している人の上半身が見えるくらいです。崖の一面を覆っている草は短く刈られきれいに整備されています。今日車で走っている時川に上る崖の階段の脇に彼岸花が咲いていました。以前は見なかったので最近植えたのだと思います。ところでヒガンバナは昔からこんな感じで植栽されていましたかね?私はその昔佐賀県で営業をしていたのですが嬉野温泉から祐徳稲荷に抜ける道の田圃の畔に数本咲いていたのを妙に鮮明に覚えています。多分それ以降ヒガンバナの大きな記憶はないのであちこちでこの花を見るようになったのはここ20年くらいかもしれません。葉が散ったのち茎の上に花が咲く珍しい花ですね。

9月14日 金木犀

このところ通勤途中にどこからともなく金木犀の香りが漂ってきます。まだ本当に鼻をかすめるくらいの匂いですが今朝香りの元を発見しました。匂いの場所でふと頭をあげたらあの金色の花が数かたまり見えたのです。山口青邨の俳句に「そこはかとなく木犀の香と人歩き」その人が歩くと懐かしい香りが付いてくるというのでしょうか。家のチェリーセージが出しゃばっており時々玄関の中まで香りを持って入ることがありますがそんな状態なのでしょう。金木犀の香りはとても強いのであちらもこちらも花いっぱいになると少々閉口しますが、今のようにどこからともなく漂ってくるというのが好きです。特に夜、花は見えないのに香りだけがあるというのは一層艶っぽいですね。花の香りは思い出もつれてきます。学生時代校門を入ったすぐのところに大きな金木犀があり毎年この香をかぐと一瞬にして甘美な思い出が蘇ります。春は沈丁花に秋は金木犀に過ぎ去りし日を見ます。

9月13日 祖光院のヒガンバナ

今日代理店の帰りによく通る松戸祖光院の庭に赤いものが見えました。庭の反対車線だったのではっきりとは分かりませんでしたがあれはきっとヒガンバナです。時期的にも間違いありません。まだ走りでしょうからあと1週間くらいで満開になるのでしょう。2万本ほどあるようです。以前は赤い花だけだったように記憶していますが最近は白や少しだけ黄色もあります。ここは庭屋さんが管理しているせいでしょうか本当に毎年きれいな花を咲かせます。背の高い樹々の間、日陰に咲きそろった花。時間帯により陽の光が差し込み花の表情も変わります。私は仕事途中ですので混雑に会ったことはありませんが土日はかなり密になるようです。巾着田のミニ版といういわれ方もするようですが去年も今年も本家日高の巾着田は花を全部切ってしまいました。関東一円にヒガンバナの名所として知られており咲いているとどうしても人が集まるので全部切ってしまうのですね。残念です。