1月7日 自分らしさの罠

今日の日経夕刊「プロナード」に古谷田奈月さんという小説家の文が印象的でした。「自分らしく生きよ」という考え方はいいのだがそれを獲得した(あるいはように見える)後誰も何も忠告しないし本人も答えが出たと思っているから警戒せずに突き進み穴に陥る。彼女(多分)の場合は創作にてこずり全く書けなくなり頭の中はマイナス思考で埋め尽くされうつ病の一歩手前まで行った。休むべきなのは分かっていたがそれでも誰かに打ち明けることは「自分らしくない」さらにそう思われることが怖かった。「らしくない」自分を受け入れられず自分で自分が信じられなかった。何とか力で乗り切ったがあんなことは二度としてはいけない。その後自分らしさをうんとゆるやかにイメージしている。空白の部分を広くたっぷり持てるように。自分自身とはいえまだ知らない顔だらけなのだからつかず離れずちょうどよい距離感で付き合っていきたいと結ぶ。示唆に富む内容でした。

 

1月6日 緊急事態宣言

報道によると新型コロナに対応する緊急事態宣言が明日出されそうだとのこと。対象はこのところ毎日陽性者が同曜日の記録を更新している関東の1都3県(神奈川・埼玉・千葉)になりそうです。PCR検査を受ける人も増えており更にそのうちの陽性者の割合が2割とか3割とこれまでの数倍になっているとも。正月中も医療関係者は献身的な看護を続けているが一般患者が診療を受けられないといういわゆる医療崩壊も相当視野に入っているようなので致し方のない決断だとは思います。それでなくてももう10か月以上満足に商売が出来ていない飲食関係者などは本当に辛いことでしょう。少々の補償を貰っても間に合わないし店を開かなくても必要経費は掛かるので死活問題だと思います。しかしこれほど広まってしまうと今は何しろ感染拡大を防ぐのが最大のポイントだと思います。これ以外有効な手立てはなさそうなので協力店には十分な手当てをしてほしいものです。

1月5日 箱根駅伝

私は出身校が関東ではないせいかもしれませんがあまり正月の箱根駅伝には興味がありません。二日間に亘ってテレビを見続けるということもありませんが、近年青学がとても強く監督が一般企業に10年程働いておりサラリーマン時代に学んだことを駅伝に活かしているということくらいは何かで知っていました。そして今年は駒澤大学が優勝、そしてまだ創部以来の歴史が浅いと聞く創価大学が2位、青学は優勝を逃したものの往路の12位から4位に大きく順位を上げたとスポーツニュースで知りました。そのニュースの中で駒大の監督が1位と3分程の差でバトンを受けた最終ランナーに「男になれ」と檄を飛ばし追い抜くと「よし男だ」といった応援と、監督の男になれという檄が力になったという選手のコメントが印象的でした。また青学の監督がけがで出場できなかった主将に給水係をさせテレビに映るようにしてやり選手の無念さに応えたという話も面白く聞きました。

1月4日 仕事始め

明けましておめでとうございます。コロナが益々広がる中正月三が日の休みが終わり弊社は今日から仕事です。私恒例の初日の出は「密」を避けいつもの太東崎灯台から太東漁港の砂浜、初詣は普段まず行かない近所の神社(一人も参拝客無し)にしました。有名どころの神社仏閣も軒並み前年比7,80%減などと報じられており皆様神頼みより安全を選んだのでしょう。前職時代の先輩からの賀状に「冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ」という万葉集の冬歌が書いてありました。さすがに各地の大雪を春の使者とはいえないでしょうが雪が降ってくる雲のかなたにはきっと春が来ているんだと思わないとこの閉塞感を乗り切ることは出来ません。初詣を当て込んだ神社仏閣、そのおこぼれを頂戴する出店者、街中の商売人、皆様本当に辛い思いをされていることでしょう。それでも必ず雲の向こうに春が来ていると信じ今出来る予防策を徹底しましょう。