2月24日 ユーグレナ社長

先日日経の「人間発見」にユーグレナ社長の出雲充氏の話が掲載されていました。私は大体この種の話に付き物の自慢、あるいは自虐ネタなどにはあまり興味がないのですが、以前からこの社長のことは気になっていました。「奇跡を2回起こす」とのサブタイトル。一つ目はバングラディシュの栄養失調をなくす。二つ目はバイオ燃料で日本のエネルギー問題を解決するです。大学時代にバングラディシュに行き全く違う自分に生まれ変わったというほどの衝撃を受けたのですね。卒業後はユーグレナ貯金の為一流銀行に就職するが居心地の良さに目標を諦めそうになるので退職。それからの苦労、奮闘は凄いものです。起業したものの誰からも相手にされず500社と面接し落選。そこに現れたのが501社めの伊藤忠商事。出雲氏がどこまで本気なのかあらゆる方向からチェックし出資決定。それからは二つの目標に向かってまっしぐら。何とも意志の強い企業家のまだ途中経過譚。

2月22日 梅尽くし

今朝同じ区画内にあるお家の梅が咲き始めていました。ここのは白梅で毎年丁寧に整枝しておりドーム型に形が整っています。今年は随分花のつきが遅いなとよそ事ながら心配していたのですがようやく赤い顎に白い花を咲かせました。またそのお隣では少し前から今や遅しと花芽を付けていた沈丁花が赤くなりました。この家には白い種類もあります。さらにさらに会社の近所の大きな庭の梅林も一斉に花を開きました。ここには数十本の白梅が植わっており1mくらい高いところですので花の上に真っ青な空が広がり香りが遠くまで漂っています。毎日この下を通っていますのでようやくの開花にほっとしています。今日などは20度に届こうかという気温で梅もしびれを切らしたのでしょうか。白梅も紅梅もしだれ梅もそこら中が上品な香りに包まれています。コロナ禍で有名どころの梅園に行くのは躊躇っていますが少し気を付ければ本当に沢山の梅の花を楽しむことができます。

2月18日 おもしろ短歌

先日「しびれる短歌」という本をめくっていたら面白いというか不思議な作品が載っていました。「(7x7+4÷2)÷3=17:杉田抱僕」というものです。俵万智さんが平易な言葉で日常のことを詠い色んな形の作品が出現し始めたことは聞いていましたがさてこの作品何と読むのでしょうか。「カッコなな、かけるななたす、よんわるに、カッコとじる、さんはじゅうなな」確かに五句31文字にはなっています。だからなんなんだといわれると作者の思うつぼ。「ゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐゐもう自転車にしか見えないのです:今井心」ゐは最近使わない字ですが言われてみると子供の自転車の形に見えます。何度も見ていると「ゐ」の羅列は子供が自転車に乗って足で地面を蹴っているように見え始めます。うーん面白いといえばそうなんですが。これが短歌なの?などと野暮な事は言いますまい。時代は変わっています。「よく考えつきましたで賞」を差し上げましょう。

 

2月17日 ワクチン接種開始

今日から一部医療従事者へのファイザー製新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。今回の接種は本格的な接種前に副作用などの情報収集が目的で今後は医療従事者4万人に接種しこのうち2万人について副作用の有無など接種後の健康状況を観察して定期的に公表するとのこと。ワクチンとは生物が持つ免疫システムを活用して感染症などを予防するための医薬品で、今回は短期間で開発するため従来の方法とは違い遺伝子データを使って作る例が多くファイザー社のもウイルスの遺伝子情報から作るメッセンジャーRNAを使っているとのこと。米疾病対策センターの報告では、ファイザー社のワクチンではアレルギー症状であるアナフィラキシーは20万回に1回の割合で起こっているという。ファイザー社のワクチンの効果はすでに実証されており速やかに拡大すると共にこれに因る副作用リスクを精査し少しでも被害者の発生を抑えるようにして欲しいものです。

2月16日 頼朝桜 

先の日曜日に鋸南町の佐久間ダムに行ってきました。鋸南町は江戸時代から水仙の産地として有名でこの辺りも「をくづれ水仙郷」といい2月初旬まで賑わいますが今回は頼朝桜(河津桜)が狙いです。伊豆河津町から原木を譲り受けた「カワヅザクラ」に、石橋山の合戦に敗れた頼朝が鋸南町の海岸に上陸した事に因みつけた名前だとか。さて本題の花ですがそれはそれは実に見事でした。時期が過ぎていると思った水仙、梅とが競演しており、ほとんどの斜面でこの三花がフレームに納まります。少し妖艶な頼朝桜、楚々とした梅、明るく元気そうな水仙とそれぞれの特徴を持った三姉妹がまるで陽光に誘われたかのように咲き誇っています。カワヅザクラはオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑で生まれ両者の特徴である大輪で紫紅の花弁を持つた早咲きの桜です。大ぶりで派手な色をした花は青空によく映え根元のスイセン、樹間に見え隠れする梅と合わせ文句なしでした。

2月15日 地震

13日夜11時少し過ぎでした。とても大きな地震でした。丁度テレビを見ていたのですが小刻みに揺れ始めいつまでたっても止まりません。家はミシミシいうし蛍光灯は暴れるし慌ててガラス戸のカギを開けに行きました。テレビは地震速報に切り替わり宮城・福島を中心に大きな地震発生、この地震に因る津波の被害はない模様と報じながら地元テレビ局の様子を映していますが机の上の書類、PC、置物は散乱しており吊り下げてある看板は物凄い振幅であえいでいます。とまもなく子供達から「うちは問題なし、そちらは?」といったラインが次々に入ってきます。結局家族全員無事で被害はありませんでした。報道によると震源地は福島県沖、震源の深さは約55Km、マグニチュード7.3、10年前の東北大震災の余震とも。翌朝の報道では東北自動車道でがけ崩れの為不通など各地の惨状が報じられており津波こそなかったものの現地の被害は相当大きいようです。

2月12日 名古屋の話題

今日名古屋に本社がある会社の方と商談をしました。実は私前職で名古屋に居たことがありかの地の話題で話が盛り上がりました。当然商談場所は名古屋発の某喫茶店です。名古屋には独特の文化、食べ物、気質があります。他所からはあまり良く言われないようですが私は結構好きです。食べ物も味噌カツ、手羽先、餡かけスパゲッティ、味噌煮込みうどんなどなど。今も東京進出店に行ったりしています。普段はとても質素な生活をしているのに催事はとても派手にする、特に婚礼道具のリボン掛けトラックは有名です。名古屋人が不愉快に思うだろう事に「日本三大不美人」というのがありますがこれは全くいい加減な由来で「家康がキレイどころを皆な江戸に連れて行ったから」というのですがここまで出鱈目だと腹も立たないのではないでしょうか。実際私も「もし若ければ」という女性と沢山出会いました。すっかり話が弾んだのですが商談もいい返事が来るといいのですが。

2月10日 版画贋作事件

先日平山郁夫、東山魁夷、片岡球子の贋作版画が大手デパートで売られていたことが発覚しました。大阪の画商が作家の了解を取らずに勝手に奈良の工房に制作依頼しデパートに卸していたようです。09年から始まり10作品、70点以上、売り上げで5,000万円以上とかなり大きな事件になっています。これら三作家はいずれも日本を代表する画家たちで私は東山魁夷のグリーンを基調にした抽象風景画が大好きで美術館や展覧会にも何回か行っています。片岡球子はとても大胆な構図と色使いで特に富士山の絵は迫力があります。平山郁夫はシルクロードの連作で有名ですね。版画には必ず3/25といった作品番号が書いてあるのですがそれも偽装したのでしょうね。画商の風上にも置けない悪質な犯罪ですし奈良の工房は不正に加担はしていないといってるようですが少々疑わしいのですが。デパート担当者の鑑識眼も危ないですね。なんとも不愉快極まりない事件です。

2月9日 アメリカピザの日

アメリカで今日2月9日はピザの日(National Pizza Day)なんだそうです。スポーツ観戦時や映画で何かというと彼らがピザを食べているシーンを見かけますがそんなアメリカ食文化の代表みたいなピザが入ってきたのは戦後だそうで、その後80年代頃でしょうか確か「シェーキーズ」というピザが上陸してきたように記憶しています。当時お好み焼きとはちょっと違うアメリカンテイストを恰好つけて食べたように覚えています。今では多くの宅配ピザが出来ましたしイタリアンと称する店にはまずピザを揃えているようになりました。そんな由来からなのでしょうか「台」が厚めで色んな具材が乗った米風のピザが主流のように感じますが私は薄めの台にチーズを乗せ石窯で焼いたいわゆるピッツアの方が好きです。少し焦げ目がついた生地にモッツァレラなど味の濃いチーズとバジルが乗っているのが好みです。何よりアメリカのはお腹にもたれそうです。

 

 

2月8日 鹿児島紅梅

昨日は随分暖かかったのですがそのせいでしょうか我が家の鹿児島紅梅のつぼみが一挙に大きくなり四つ、五つ咲いているのを見つけました。まだ数は少ないのですが青空に真紅が映えとてもきれいでした。鹿児島紅梅は八重の紅梅で花の大きさはやや小ぶりでおしべがとても目立ちます。白梅ほどは香らないのですが私はこの少し控えめな上品な匂いが気に入っています。源氏物語「紅梅」の巻に色は紅梅の方がはなやかでいいが香りは白梅の方が勝っているというくだりがあるようですが家庭用製品で有名な花王が実際に分析したところ確かに白梅の方が香気量が多いそうです。白梅の甘く涼やかな香りは間違いなく高貴で何ともいえぬ風情がありますが私は鹿児島紅梅の楚々と密やかに香るのがとても色っぽく好きです。来週あたりは満開になりそうですが藤のように匂いが強すぎて圧倒されるということはないこの花の香りに鼻孔をくすぐられながらの帰宅を暫く楽しめそうです。