11月12日 チラシ世相

今日の松戸はとても寒い。温度を測っているわけではありませんが広い部屋にたった一人でいるとジャンパーを着こんでいても寒いくらいです。コロナ対策で対面同士の窓を開けていますと結構こたえます。いよいよ冬到来なのでしょうか。ところで商売柄新聞折込やポスティングのチラシをよく見るのですが段々季節感が出て来ました。「おせち」「クリスマスケーキ」「おそうじ」の案内などあるいはボーナスを当て込んだ銀行などが目につきます。一方車の宣伝はあまり見ませんね。コロナであれ何であれ儲かっている人はいるのでしょうが多数派ではないのでしょう。また特に目に付くのが買取屋さんのチラシです。金の値段とかも絡むのでしょうが素人考えで生活費の足しに不要なものを買い取ってもらおうという人が多いのかなと思います。コロナの第三波か?というほど陽性者が増えています。それでなくとも厳しい状況下年末正月商戦もなかなか盛り上がりませんね。

11月11日 アメリカフウ通り

今日松戸市の北東部小金原団地を車で通っていたら並木が数kmに亘りまっ黄色に紅葉している道路がありました。そして標識には「アメリカフウ通り」と書いてあります。なんじゃこれは?閑静ではあるが唯の住宅街なのになんで「アメリカ」と不思議に思い調べてみました。すると「アメリカフウ」とは木の名前のことで正式には「モミジバフウ(楓)」というフウ科フウ属の落葉広葉樹で国内でも広く街路樹として植えられているんだとか。知りませんでした。もう少し立つとウニのようにとげとげした実をつけ鳥のえさになるのだそうです。それにしてもここの並木道は結構幅が広く柏方面から松戸に向かってアップダウンがあり今日の紺碧の空と紅葉が素晴らしい対比となり何とも言えない景色でした。小金原団地ではここ以外にも「けやき通り」「いちょう通り」「ニセアカシア通り」など植えられている木の名前が付いた並木道があるんですと。一度全部を通ってみよう。

11月10日 学校の銀杏

春は桜で空が見えなくなるほどの八柱の並木道。今はほとんど葉を落とし空はすかすかです。今日も車で通ったのですが妙に空が大きく見えます。並木には昔から桜、銀杏、ポプラ、ハナミズキなどが植えられていますがきっと排気ガスなどに強く町のシンボルになるといった理由からでしょう。ところで銀杏といえば代理店に行く途中の小学校で立派な木に出会いどうして学校には銀杏が多いのだろうかと不思議に思いました。併せて植えられている桜は入学式の時期に華やかな演出ができるので理解できますが銀杏?確かにこの時期黄金色の葉を付けた銀杏は目立つし大木になるのでランドマークにもなりますがあの落ち葉の量は半端じゃないし落ちたギンナンは踏むと滑るし臭いし掃除も大変そうです。その上銀杏の葉はたい肥になりにくいのだとか。代わりに上野の博物館前に鎮座している「ユリノキ」などはいかがでしょうか。花も紅葉もきれいなのでお勧めです。

11月9日 どちらがお好き

今年も紅葉狩りに出かけています。先日とても対称的な秋を見てきました。一つは赤城山覚満淵、もうひとつは秩父は中津峡です。覚満淵は湿田で泥炭の上にすすき、茅などが生い茂り私が行った時は華やかな色はなく全体的に山も淵一帯もくすんだ色です。湿田の上に板橋が設えてあり自然がしっかり保護されています。小尾瀬ともいわれているんだとか。ここは新古今秋の三夕の一つ「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ:藤原定家」の世界です。中津峡の方は紅葉の真っ盛り。急峻な渓谷に沿って千変万化の錦模様が見られます。秩父の山々が染まっており一部の山頂には雲がかかっています。ここは百人一首にも採られており、落語にも出てくるほど人口に膾炙されている「千早ふる神代も聞かず竜田川からくれないに水くくるとは:在原業平」でしょう。さてこの錦紅葉とモノクロの秋。私は気分にもよりますが派手目の方が好きです。さてどちらがお好きで?

 

11月6日 11月の鳳仙花

最寄駅から会社への道すがらにあるお宅の庭に鳳仙花が一本咲いています。鳳仙花は夏の花だったと思いますが11月に入った今なお白い花をつけています。このところは結構涼しい日が続いていますので季節間違いというわけでもないのでしょう。なんだか不思議な感じで見ています。私の好きな俳人飯田蛇笏の代表作に「くろがねの秋の風鈴鳴りにけり」というのがありますがこの鳳仙花はまさに同じような情景です。夏は涼やかな音色で暑さを和らげてくれていた南部鉄か何かで出来たくろがねの風鈴が秋になってしまうとその色、音色は何とも言えない感傷を呼び覚ますとでもいった句だと解釈してます。この時期の鳳仙花もなんだか一本だけ取り残され夏には元気のいい花だと思っていたのが今では少し寂しい感じを受けます。爪に鳳仙花の汁を塗り初雪が降るまで色が残っていたら恋が実るという言い伝えがあるんだとか。艶っぽい話ですが私には縁がなさそうです。

11月5日 米大統領選挙

大変不謹慎な言い方を承知でいいますと今回の米大統領選挙は非常に面白い映画を見ているようです。まず役者が揃っています。悪役あるいは悪役を演じているのかそして正義の使者あるいはそう演じているのか。台本が又素晴らしい。どんな作者でもこれ程の台本は書けないだろうと思うほどの進行そしてどんでん返しもしかしたらそのまたどんでん返し。そして演出家はいるのかいないのか素晴らしい役者がこれ以上ない演技を続けています。現時点では勝敗は分かっていません。もしかしたら法廷闘争に持ち込まれ結果が出るまでには時間がかかるかもしれないという話もあるようです。このショーに飛びつかない手はないということで国内各局はいつにも増して評論家、専門家を迎え岡目八目というのは失礼千万でしょうが色んな内輪話を披露してくれます。ただどこの局も同じような進行なのが少々気に入りませんが連日楽しませていただいています。よその国のことですが。

11月2日 冬桜

先日いつものように自宅から稲毛浜までサイクリングをしていたら途中の花見川沿いで桜の花が咲いているのを見つけました。この時期に咲く桜があるのは知っていますので珍しくはないのですが紅葉している桜の木々の中にあって3本だけが花を咲かせているというのに興味をそそられました。今時分に咲く桜には10月桜、冬桜、四季桜とかいろんな種類があるようですが私が見たのは一重で花はそんなに小さくはなかったので多分冬桜だと思います。桜は春の花もいいのですが紅葉もお気に入りです。少しくすんだ柿色にすっかり茶色になった葉が混じり何となく秋の寂しさが感じられ「新古今」の雰囲気です。その中にあってしかも3本だけがしっかりと花をつけているのです。思わずサイクリングロードから外れ草をかき分け木のもとに行って観察しました。私は花に詳しいわけではないので名前も正しいのか微妙ですが何しろ花と紅葉が対比している桜は何とも結構でした。

11月2日 スポーツは修行にあらず

先日の日経新聞に嘗てアメリカンフットボールで活躍した安田秀一氏がとても興味のある文章を書いていました。彼とアルペンスキーの皆川賢太郎氏、水泳の松田丈志氏とで話をしたときの事。「なぜ最初にバタ足ばかりで苦しい思いをさせるのか。水泳が嫌いになるじゃないですか」という安田氏の質問に松田氏は「まず苦労してそこから這い上がって来いよという日本あるあるでは」と答える。また「紐すら結べない子供に重たいスキーブーツを自分で履かせられてカニ歩きで斜面を延々と登らされて」に対し皆川氏は「本当に日本あるあるですよね。米国ではブーツは大人が履かせてくれ滑る楽しさを体験させます」と答える。本来言葉の由来からしてスポーツは楽しむことを目的とした活動だと安田氏。「スポーツという先生から色んなことを学べる」という米のフットボールコーチに共感した安田氏は修行的思考やそこから生まれる支配構造を変えていくことが重要だという。