3月9日 山男便り

先日学生時代山男で鳴らした前職時代の先輩から長崎大学学士山岳会の会報が届きました。私は大学も違えば山岳部でもないのですがこの会報を楽しみにしています。年の差はあれ同じ学校で同じように山を目指していた昔の若者達の話しはとても面白く読めます。この先輩の文章に「長野県山岳遭難防止対策協会」の「山登り10訓」というのがありましたので紹介します。1.命の道しるべ登山計画書は家族に託すメッセージ2.登りたい山より登れる山 自分に見合った山選び3.体力・装備・知識の総合力で頂き目指す 登る前から体調管理4.山のマナーは命のマナー あいさつ交わし情報交換5.年齢考えひかえめ登山 過去の体力過去のもの6.ヘルメット 命を守る必需品頭部の事故が命取り7.山の天気は生死を分ける 天気予報は命のお守り8.山頂は通過点 下山道こそ細心注意9.登山はスポーツ 観光気分が遭難招く10.もしもに備える山岳保険 納得集。

3月6日 少し冷静に!

新形肺炎「コロナ」が世界中に拡散し大変な事態になってきました。日本も学校一斉休校、イベント中止、プロ野球オープン戦は無観客で実施、大相撲、春の高校野球も無観客での実施予定などクラスターを避けるためあらゆる人の集まることを取りやめています。またこんなことに便乗してありもしないデマを発信しトイレットペーパー、キッチンペーパーなどがスーパーの棚からなくなりマスクはとんでもない高額価格でネットで売られているとの報道もあります。「トイレットペーパー」というとオイルショックの時の騒動を思い出しますが全く同じ状況になってしまいました。実際店頭にはないのですから「大丈夫です」といっても早朝から並んでいる人が沢山います。シングルマザーに限らず共働き家庭など子供を預けるところがないあるいは仕事がないなど酷いことになっています。病気そのものの死亡率は非常に低いので少し冷静になって手洗い、マスク、混雑場所を避けるなどの対処をしていきましょう。

3月5日 沈丁花

沈丁花がようやく香り始めました。この花は花びらが開かないと香りが出ないのですね。随分前から菊の花弁のように湾曲してもう少し立体的な花が沢山付き始めていたので傍を通るたびに鼻を近づけていたのですが反応なしということで「ようやく」の気分です。香木の沈香や丁子の香りがするのでこの名が付いたと聞きますが私は沈香の香は知りません。丁子は料理にちょっとアクセントを付けたい時に使う「クローブ」なので知っているのですが。これはパパカレーの必需品です。確かに甘い香りなのですが沈丁花の様に痺れる、脳髄を刺激するものではないので沈香のほうにその系統があるのでしょうか。それにしても私は春の宵遠くからでも分かるこの香りをかぐと非常に危険な状態になります。鼻から吸い込まれた香りが脳まで来たとき月夜のオオカミではありませんが「ガォー」と叫びたくなります。傍に女房以外の女性がいないことを祈るばかりです。

3月4日 義父の様子

ここ一週間ほど妻が里帰りしていました。勿論お産ではありませんで博多に住む義父の様態を見に行きました。彼はもう94,5歳で奥さんに先立たれ一人暮らしです。年相応のボケ加減で特に酷い病気もないようですが肺機能が弱っており時々器械のお世話になるとのこと。幸い病院付きの介護施設に入れたのでこれを機会にお見舞いに行ってこようということになりました。ただ直前の話しでは「コロナ」の為面会できないかもとの情報がありホテル付の往復飛行機割引にしているのでもうキャンセル出来ないし困ったなアといっていました。大昔の友達でも呼び出して女子会でもしたらなどと気楽なことを助言(?)していたのですが幸い昨日のラインでは何とか会うことができたと入っていました。帰ってからゆっくり話は聞きますが一人で暮らしている高齢の父親ということで妻も心配のようです。万が一の際は傍にいても必ずしも会えるとは限らないがやはり遠いので。

3月3日 新聞折込業界

昨日の朝、当協議会の物流、商流を担っている代理店から事務所移転の連絡が入りました。移った場所は旧住所からそんなに離れていない系列店の2Fということでした。また倉庫ももう少し狭いものを探しているのだとか。新聞折込の業界はこのところあまり景気が良くありません。まず新聞の読者が大幅に減ったことさらに新聞折込もこの15年間で6割くらいになってしまいダブルパンチを受けているんだとか。これが影響しての引っ越しなのかはしりませんが責任者と顔があったら「儲けが悪いので狭いところに引っ越したよ!」といっていました。冗談とも思えない様子でしたのでへらへら笑って返しましたが。アメリカではWebの成長により紙の媒体がもろ影響を受けており特に地方紙が軒並み倒産あるいは事業縮小しているとのこと。日本はまだ家庭への宅配があるのでアメリカほどではないのでしょうが決して他人事ではなく経営状態はどこも厳しいようです。

3月2日 十五代樂吉左衛門

先月29日で日経私の履歴書「樂直入」が終わりました。今回の内容は本当に素晴らしかった。十五代樂吉右衛門がその伝統に抗いながら樂家の陶芸家、芸術家として生きることに悩み、苦しみ、彷徨い、葛藤しそして今次世代に引き継いだその歴史。最終回彼は「あなたの宝物は」の問いには「人との出会い」「あなたの誇りは」に「独立自尊を貫いた祖先の歩みと樂焼きの伝統」と答える。そこには多くの葛藤もあるが、受け継ぐものにしか分からなぬ。甘んじて孤独であると。「愛するものは?」「家族です」と。彼の次男が小さい頃「お兄ちゃんが家を継いだら僕の名前は変わるの」と妻に尋ねた。直入は妻と話し合い連綿と続いてきた一子相伝、樂の姓を名乗るのは跡継ぎだけで他の男子は養子に行き姓を変えるという事を止めた。制度に守られて継承される伝統にどれほどの意味があるか。私達はこどもたちが自らの力で精神の自立を果たし、人生を戦い抜いて欲しいと思ったと。最後に信じる大切な思いはの問いに「命の循環と答えよう」と。

2月27日 新型肺炎の影響

今日新聞販売協議会の月例会がありましたが会は今回の新型肺炎の話題でもちきりでした。市川のスポーツ施設内で感染者が出たということでバスが繋がっているお隣の当市にも影響が出るかもしれないとか、集金さんが「マスクを付けろ」と言われたり手渡しでの感染を恐れてか「手袋をしろ」だとか果ては「新聞そのものは大丈夫なのか!」といった冗談みたいな話も聞こえてきました。求人難の折一人でも感染者が出たら販売店は配達不能になる恐れがあるので今からその対策も考えなくてはといった意見も出ました。さらに各クライアント、団体のイベント中止、自粛などで新聞折込が大きな打撃を受ける可能性も指摘されました。万が一にもオリンピック開催に影響がでればもしかしたら「日本沈没」といった?ブラックジョークまで出ていました。自分たちでできる予防はしっかりしそのうえで緊急の対策も視野に入れておく必要があるということでお開きになりました。・

2月26日 新型コロナ

連日新型コロナウィルスがどんどん拡がっている報道がなされみんなかなり神経質になり始めました。昨日厚労省は「クラスター」という言葉を使いました。この意味は集団とか群れのことですが今回は「集団感染」という意味で使われています。報道では大概『』付きで日本語が入っていますので他意はないのでしょうが怖い言葉です。私はこれを聞いたときすぐ「クラスター爆弾」のことを思いました。大型の弾体に沢山の子弾を搭載した非常に危険な爆弾で確か現在では国際会議で使用禁止になっていると思います。「集団」というところが共通でどちらもとても困りものです。また「パンデミック」という言葉も使われていますがこれは広範囲に及ぶ流行病のことですね。ところで「コロナ」とは元々「王冠」の意で確かに突起物があり円形をしたウイルスの形状は太陽の周りで輝いているコロナにも似ています。そんな講釈はともかく何とか自分の身を守る方策をとりましょう。

2月25日 法隆寺秘話

先日放映された法隆寺の話題をビデオに入れてあったので昨日見ました。法隆寺に祀ってある聖徳太子の話し、明治の廃仏毀釈で寺という寺が軒並み危機に瀕していた時岡倉天心が大活躍したことそして寺を守ってきた宮大工の話しでした。中でも岡倉天心がフェノロサと協力して寺に伝わる宝物を守ったことそのために政財界に働きかけ渋沢栄一が力になったことそして1400年の重みを後世に伝えるべく宮大工が飛鳥職人の技術に感動し今はないカンナを再現する話は非常に心打たれました。「近代化とは西洋化ではない」ということをしっかり認識していた岡倉天心がいなかったら法隆寺だけでなく日本の至宝の数々が今よりいっそう散逸していたかもしれません。彼は確か後ボストン美術館の東洋部部長として日本・中国の芸術作品を残すことに尽力したと記憶しています。あの明治の大きな流れの中それに抗った天心の美術に対する確かな目と行動力に感謝です。

2月21日 忙中閑

今月は24日(月)が休みということで来週分の注文は一応今日が締切です。今月の進捗状況は甚だ悪いので最終週に期待はしていたのですが結構な注文が入っています。朝から商談に走り回った一日で今ようやく一区切りつきました。明日も出勤で注文を纏めようと思っています。そんな中街を車で走っているともうすっかり梅が満開です。どういう訳かこの松戸には梅林が目につきますが大部分が白梅です。お庭には多少紅梅も見られますが今日は大発見です。古い農家らしいお宅の庭で実に見事なしだれ梅を見つけたのです。樹高は約3m幅3m位に拡がり地面から7,80cmまで垂れ下がっています。花はかなり明るいピンクで枝一杯に咲いています。今朝出勤途中でも枝ぶりのいいしだれ梅を発見したのですがこの花はなんだかとても気分を楽しくさせてくれます。娘が小さい頃鎌倉宝戒寺の枝垂れの前でスカートをひらひらさせながら踊っていたのを思い出しました。