3月6日 営業担当者の雑記

今朝同じ区画内にあるお家の庭で白い沈丁花を見つけました。ようやく花びらに見える顎が小さな筒状になって出揃っている段階で香りはまだありません。この家は庭の手入れをしているところを見たことがないのですが結構珍しい花があります。例えば白赤両方の沈丁花、ジューンベリーなどまた秋になると玄関に菊の鉢がいくつか並びます。暫くは枝が伸び放題で道路にはみ出ていたのですがいつの間にかきれいに揃えられていますので時々親御さんが若夫婦の為に庭の手入れをしているのかもしれません。我が家の雪柳のつぼみが目立つようになりました。今年も溢れるほどの小さな白い花を付けてくれるのでしょう。またミツバツツジのつぼみも大分大きくなりました。今ローズメリーが満開です。この花サイモンとガーファンクルの「スカボロフェア」に出てくる花で毎年これでもかと枝を切りますがしっかり青い小さな花を付けます。何よりこの香りが大好きです。

3月5日 営業担当者の雑記

今日は二十四節季の「啓蟄」これは虫等が冬籠りの土の中から出てくるという意味だとの事ですがここ数日の暖かさには多分虫たちもびっくりしたのではないでしょうか。この時期私の好きな句に「地虫出て土につまづきをりにけり:上野章子」があります。上野さんは虚子の六女とのことです。作句の才能が遺伝するのかは少々疑問がありますが何とも春の情景がうまく表現されています。ずっと土の中にいたので外の景色に慣れないのかはたまた暖かくなってきたのがうれしくてはしゃぎまわっているのか分かりませんが地虫のそして土までもがうきうきしてでこぼこしているような感じがします。数日の暖かさで一気に開いた梅は昨晩からの雨で大分散っています。寒暖を繰り返しながらこれから本格的な春に向かって季節が動いていきます。ついでに「春雨や土の笑いも野に余り:千代女」もご紹介しておきます。どちらも柔らかく繊細に季節の移ろいを切り取った句ですね。

3月2日 営業担当者の雑記

「水取りや氷の僧の沓の音:芭蕉」東大寺二月堂の修ニ会がこの1日から始まっています。私は実際に見たことはないのですがテレビで火の粉が飛び散る燃え盛る松明を抱えた僧が長い廊下を走っている姿を見たことがあります。これは3月12日の深夜若狭井という井戸から観音様にお供えする「お香水」を運ぶ練行衆の道明かりのためのもので修ニ会そのものは1250年来途絶えたことのないというとても荒行のようです。芭蕉の句にもあるように前行そして本行を乗り越えた修行僧が凍りつく深夜沓の音を響かせながら「お香水」を運ぶのですね。私の大好きな白洲正子さんの「名人は危うきに遊ぶ」の一節に荘厳な様子が書かれてあったのを思い出しました。昔モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンの映画「The Bucket List」で死ぬまでにやりたい10のことを一つ一つつぶしていくというのがありましたが私も退職したら是非とも見たい儀式です。

3月1日 営業担当者の雑記

いやー今朝の天気はすごかったです。予報通りで丁度家を出る頃が風雨のピークでした。長靴、レインコートを着て出かけたのですが傘を両手で持たないと飛ばされるほどの強風で結局ズボンはびしょぬれ。長靴の上から雨が入り込み靴下も結構濡れてしまいました。予想に反し電車はほとんど普通通りに到着、ひと眠りして会社の最寄り駅に付いた頃は雨も上がり風も収まっていました。会社に付いてからレインコート、傘を広げ気温が高いので必要ないのだがストーブを入れ乾かしています。それでもこんなもので済んでいますが北の方は大変みたいですね。急速に発達し台風並みになった低気圧が日本海を進んでおり全国的に大荒れの天気。特に北海道は数年前に雪に依る参事が起きた時と状況が似ており「不要不急」でなければ外出は控えて下さいとのこと。春一番などと呑気なことは言っておれませんね。追伸 昼前から気温はぐんぐん上昇しど快晴になりました。

2月28日 営業担当者の雑記

2月は今日で終わり。今月の営業成績芳しくなし。毎週毎週何も保障されていない「0」からのスタートなので結構どのくらいオーダーがあるのか気を揉むのだが少ない時は「次」と気分を変えています。このところかなり気温が高く梅も一気に開いてきました。ここ松戸でも車で走っていると梅の実用の林、庭の木、税金対策なのか纏まって植わっている木々といろんな所に梅があります。大体白梅が多いのですがちらほらピンクも混じっています。先日小田原フラワーパークに行ったのですが案内版に200種類の梅と書いてありました。梅にそんなに沢山の種類があるとは思えませんが地方の名、人の名前っぽいもの、しゃれた名前、古い呼び方の国の名前などが付き由来が書いてありました。中に全体的に緑に見えるのがありました。緑萼(がく)梅というようですが白、紅に混じると不思議な色です。枝垂れ梅が水辺に掛かっているのなどは風情があり好きな景色です。

2月27日 営業担当者の雑記

今朝の新聞に「大学生5割超読書時間ゼロ」と書いていました。全国大学生協連に依る「第53回学生生活実態調査」の内容からで一日の読書時間が「ゼロ」と答えた大学生が53%で調査に読書時間の項目が入った2004年以降初めてだとか。これについて私は全く偉そうなことはいえません。通勤時のカバンには必ず本が入っており確かに5~10分活字を追うのですがそれは睡眠導入剤の役割になっています。それでも行き帰りの5分が一ヶ月では一冊にはなるのですが。更に私の大学生時代と言うともういけません。表向き本を読んでいるまして教科書以外の硬派、例えば哲学書あるいは軟派の文学書などは毛嫌いされても尊敬される事はまずなかったのですから。本を読んでも女の子にはまずモテません。それより洒落た店だとかカッコいい服装の方が手っ取り早いのですが貧乏学生だった私はそれもも出来ず。今思うと何をしていたのか??

2月26日 営業担当者の雑記

甚だ私事ですが昨日交通事故を起こしました。車同士のもので私は身体に異常はなく相手方も今のところ無事なようです。車同士の事故は記憶にない位昔にし多分これが50年近くの運転歴の中で2回目だと思います。前回は40年近く前で相手は飲酒運転ということで私は被害者。これから代理店同士の話し合いになりますがどうも私の方が分が悪そうです。特に急いでいたという事もなく目が急に悪くなったという事もなく、本当に魔がさしたというしかない事故でした。去年買ったばかりの新車で年間1万キロ近く走り無事故だったのに女房が先ごろ接触事故で車に傷を入れたのに続き2回目。昨日も確定申告に行く途中でかなり大きな物損事故に遭遇したばかりで気を付けなきゃねと女房と話していた矢先のことでした。修理が始まるまでの2週間傷ついた車に乗ることになりますがこれを機会にさらに安全運転に徹しようと思っています。

2月22日 営業担当者の雑記

平昌冬季五輪女子パシュートで日本が金メダル。辞書では「追撃」とありますが3人の選手がリンクの反対方向からスタートし先頭が入れ替わりながら一糸乱れぬ前傾姿勢で滑る競技ですね。帰りが遅くなり準決勝は見られませんでしたが無事通過と聞き決勝を待ちました。相手はオランダ。日本選手と比べ見るからに大きな選手ばかり。且個々の力はオランダの方が上だと解説者。スタートした時は日本がほんの少し早かったがまもなくオランダが先行。この競技テレビだと上下にスタートラインが見えるので優劣は一目瞭然。いよいよ後半戦。アナウンサーも解説者も絶叫気味。最後の二週で日本優勢のままゴールに突入。テレビ画面の上で日本がゴールラインを通過してまもなくオランダが下にゴール。解説者が何度も「何か言わなければいけないのに済みません」と叫び私も久しぶりに興奮しました。ほとんど選手名も知らなかった競技にこんなに夢中になるんですね。

2月21日 営業担当者の雑記

金子兜太氏死去99歳。俳句のいわゆる爺臭い枯れた趣味といった印象を覆した偉大な俳人だと思います。彼の著作「俳句入門」の冒頭、季語にこだわらないというという章で「古池や蛙飛びこむ水の音:芭蕉」と「古池や芭蕉飛こむ水の音:仙厓和尚」を並列し季語のあるなしにかかわらずに読めば、もじりの面白さが率直に受け取れます。芭蕉には面白みがあり仙厓和尚にはカラッツとした禅味があります。と書きます。多分学校ではこういった教えはまずないでしょう。私の好きな句「谷に鯉もみ合う夜の歓喜か」といった少しくすぐったいもの、「大頭の黒蟻西行の野糞」といった自由な表現「廃墟という空き地出ればみな和らぐ」といった哲学的なものまで古典に裏打ちされた博識、形式にとらわれない自由さと素直な感覚は群を抜いており何より「俳句」を人一倍愛した俳人だったと思います。また一人偉大な人を失ってしまった。

2月20日 営業担当者の雑記

先月末嘗ての同僚が高座に復活する話をしましたが、先週の土曜日に行ってきました。会場はいつもの上野下谷神社。100人も入れば満員御礼というところですが出演者の応援団が大勢でほぼ満席。会場には懐かしい顔が沢山見えましたがまずは高座を拝見。中入りを挟んで前半5人、後半3人+師匠。女性の演者も二人おり一人は途中話を忘れた(多分そう装ったのだと思うが)会場から「頑張れ」の掛け声も。目指す当人は師匠の直前ということで少々緊張するのかと思いきや出だしこそ多少のぎこちなさはあったものの、場を和ませる「まくら」からご存じ「欠伸指南」を熱演。元々風貌からして若旦那が板に付いているのですが今回欠伸の指南を受ける若い衆がお女郎さんにもてる妄想をする場面では色っぽい姐さんを演じ思わず声を掛けたくなりました。3年のブランクを感じさせない高座に拍手喝さいで師匠にバトンタッチ。完全復活で目出度しめでたし。