6月16日 営業担当者の雑記

昨晩我家では食後のデザートに「ビワ」が出ました。随分久しぶりです。最近通勤途中で他家の庭にビワが沢山成っているのを見かけます。遠くから見ると黄色い塊のように鈴なりの実が付いています。小さい頃近所の林にビワ、イチジク、グミ、クリなどの木が植わっておりこっそり取って食べていました。ビワの実は甘く独特の後味がありイチジクは上品な甘さ、グミは酸っぱい、そんな記憶があります。ビワは最近では高級な果物なのでしょうか我家では滅多に賞味することはありませんでした。勿論木の箱に入った恐れ多い体裁のものではなく透明のパックに入ったやつですがそれでも長崎県茂木産と書いていました。先のとがった方からゆっくり剥くときれいに皮が取れます。メロンとは違い口の中がべたつく程ではありませんが柔らかい実を噛むと香りと共に甘さが広がっていき大きな種が出てきます。二つ頂きました。最後に僅かに残るエグミは大人の味です。

6月15日 営業担当者の雑記

通勤時、営業車の中から初夏の花が随分目立つようになりました。紫陽花は言わずもがなタイサンボク、チェリーセージ、立葵、会社の門扉横に植わっているナツツバキも満開です。この花何時みても白と黄色のコントラスト、花の大きさ、絹糸で折ったような柔らかそうな花は梅雨空の中にあってひときわ目立ちます。また会社の近所を流れる国分川には所々に白、ピンクの立葵が咲いています。この花もうっとうしい季節とは正反対にスックと背筋を伸ばしかなり大きな花を付けています。そんな中私は最近あちこちの庭に植わっているチェリーセージがとても気になります。通勤途中にある庭の塀から溢れ咲いている唇状の小さな花の中に顔を埋め思い切り息を吸い込みます。するとその何とも言えない香りが体中に広がり暫くの間とても涼やかな気持ちになります。色はいくつかの種類がある様ですが朝は赤白混合が帰りは紺がお気に入りです。

6月14日 営業担当者の雑記

ちょっと古い話ですが、先日の全日本大学野球選手権で立教大学が59年ぶりに優勝し母校のある池袋で優勝パレードをしたというニュースがありました。確かにこのところ立教大学は往年の影もなく失礼ながらあの東京大学にも負けたことがあるように記憶しています。59年前というと長島さんが卒業した翌年なのか。いずれにしても立教大学の全盛時代。今は沢山のスポーツがありますが私が小さい頃大学野球は大変な人気で選手たちの名前もかなり諳んじていました。ところで大学選手権で優勝すると学校のある街をパレードするのは習慣なんでしょうか。何となく初めて聞いた感じがします。まあそれほど嬉しかったと言う事なのでしょう。決勝戦には長嶋さんも試合を見に来て優勝の瞬間は一緒に校歌を口ずさんだとか。思い切って昔のことなのですが一瞬にして立教大学で活躍していた頃の自分に戻ったのでしょうね。

6月13日 営業担当者の雑記

昨晩からパンダの赤ちゃんの話で盛り上がっています。5年前も上野動物園の同じカップルで赤ちゃんが出来たのだがその時は6日後に肺炎で死亡。翌年は偽妊娠ということで今回は待望の赤ちゃん誕生という事になります。上野動物園では5例目だとか。パンダの赤ちゃんはとても小さくよく見守っていないと母親が踏みつけたりあるいは子育て放棄するのでこれから飼育ががりは寝ずの番をするようです。パンダを赤ちゃんから生育するのは日本ではあまり例がないようで中国からも助っ人がくるとも報じていました。とにかくめでたいには違いないのだがどんな計算をするのか知らないがこの経済効果は200億円超だとかいっていました。上野界隈がうるおうのは誠に結構なことではありますがすぐに経済効果はなどというとなんだか少ししらける気がします。いずれにしても何とか無事に大きくなってほしいものです。

6月12日 営業担当者の雑記

先週の土曜日に前々から気になっていた「多古のアジサイ」を見に行きました。お祭りの一日前ということで人手は少なくて結構だったのですが屋形船から見る栗山側の両岸数キロに亘って植わっているアジサイは少々早く花はまばらでした。のんびりと船遊びもいいのですがやはりアジサイということで近くにある日本寺に行ってみました。ここは1本1万円の寄進を募りアジサイを境内に植えているのですがもう1万本にもなり全山アジサイで埋まっています。昔のような花より最近の傾向なのでしょうガクアジサイ、ヤマアジサイが主流でした。色はどちらかというと青系統が多く全体的に華やかさより落ち着いた雰囲気です。随分由緒正しい寺の様で山門を飾る扁額は江戸期の本阿弥光悦の書なんだとか。今はレプリカなのですが。いくつもの遊歩道がありアジサイに囲まれての散歩は中々風情がありました。

6月9日 営業担当者の雑記

家の傍でも会社の行き帰りでもあちこちのお宅に紫陽花が咲いています。我が家の柏葉アジサイは全滅で一輪の花も咲きませんでしたがあの真っ白い大きな房を少し垂めに沢山付けているお庭が会社の近所にあります。最近はガクアジサイやヤマアジサイが流行っておりいろんな色、形もう百花繚乱です。アジサイというとその昔長崎出島でのシーボルトとお滝さんとの悲恋物語。彼は長崎を一時帰国する際スパイの嫌疑をかけられ追放。まもなくお滝さんもやむをえない事情で他の人と結婚し離れ離れに暮らしますがその愛は終生変わらなかった。あのピンカートンとはえらい違いです。シーボルトは長崎で見つけたアジサイに「オタクサ」という名前を付けますが植物学者からは彼女の名を付けるのはけしからんと大不評。しかし長崎ではアジサイを「オタクサ」と呼び今では「ながさき おたくさ まつり」として盛大な紫陽花祭が催されているのだとか。

 

6月8日 営業担当者の雑記

今朝の通勤時に偶々読んでいた大岡信の本に「梅雨入りは立春から数えて135日目ですから大体6月の初旬から中旬にかけて、その日から30日間が梅雨どきというわけです」とありました。ここでいう「梅雨入り」は気象庁が発表する情報ではなく古来より稲作文化の雑節としてあるいわゆる「入梅」の事です。私は今まで「梅雨入り」とは気象庁が天気図をにらめっこしながら発表するものだとばかり思っていました。確かに植物にとってこの時期の雨は成長に欠かせないものですから農業従事者は年間スケジュールの中でも特に大切な梅雨を待っているのですね。そういえば昔婆さまが「やだねー入梅は」といっていました。私は「入梅」とは梅雨に入ることだけをさすことばだと思っていたのですがどうやらその時期のことも指すようです。黴がはえたり蒸し暑かったりと気候としてはあまり歓迎されませんが日本全体には必要なのですね。

6月7日 営業担当者の雑記

今朝顔を洗っているとテレビを付けた奥方が「ねエまた巨人が負けたって」と言っています。「あ そう最近調子が悪いんだね」今はアンチ巨人になっている私は無造作に返事したのですが突然大昔のフォークソング華やかりしころの歌を思い出しました。さだまさしが歌った「朝刊」の一節です。長島さんが「巨人軍は永久に不滅です」と涙の引退をした翌年監督になり負け続けたのを歌にしたと聞きます。42年前です。と朝刊を開けると「巨人底なし11連敗 42年ぶり」と出ています。小さいころから巨人軍命で来た私は江川事件以来すっかりアンチになっていますが長島さんだけは別格です。まさかこんなところで長島さんの名前が出てくるとは思いませんでした。あの時長島さんは自分も含めた主力選手がいなくなりコーチ経験もなくいきなりの監督で随分苦労されていた記憶があります。ひょんなことから古い話を思い出してしまった今朝でした。

 

6月6日 営業担当者の雑記

今日は九州南部、北部で梅雨入り、明日はさらに広がり本州でもとのこと。瑞穂の国はこの梅雨があるから成り立っているのかもしれません。植えたばかりの米には十分な水が必要です。植物はこの時期に降る雨で大きく育ちます。一方じめじめした天気は体にはよくないし食べ物は腐るし洗濯物は乾かないしと困ったことも沢山あります。昔の人達はこんな天気に慣れ親しみを込め多くの歌、俳句を詠じてきました。旧暦で言う「五月雨」が丁度この時期のことになりますが「五月雨の降りのこしてや光堂」「五月雨を集めて早し最上川」いづれも奥の細道の代表作ですね。芭蕉翁の頃は今のように冷蔵庫も洗濯機もエアコンもないのでまったく自然と上手に付き合うしかなかったのでしょうが、私達も梅雨時の不便さに対しほんの少しのゆとりを持って自然界を眺めると生命力が旺盛になり動き回っている動植物があるいは木々、花々が心を和ませてくれるかもしれませんね。

6月5日 営業担当者の雑記

家の近所にある森からホトトギスの鳴き声が聞こえます。あの「特許許可局」です。婆さまは「テッペンカケタカ」と言ってたような記憶があります。この鳥日本人には随分馴染みがあります。有名どころでは信長、秀吉、家康の性格を表すのに使った表現がありますし、古いところでは「♫卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて」と歌う小学唱歌もあります。昔から和歌、俳句などでも沢山ホトトギスを詠った作品があるようです。虚子が主宰しいまだに続いている俳誌「ホトトギス」はあの鳴き声と雑誌名とのあいだにどんな関係があるのかは知りませんが一度は聞いたことのある名前です。俳句の世界では季語は旧暦なので五月雨とホトトギスが結びついているとどこかの本で見たことがあります。夏の先駆けに聞くこの鳥の鳴き声はもうじき鬱陶しい梅雨の前触れでもありますね。