6月8日 営業担当者の雑記

今朝の通勤時に偶々読んでいた大岡信の本に「梅雨入りは立春から数えて135日目ですから大体6月の初旬から中旬にかけて、その日から30日間が梅雨どきというわけです」とありました。ここでいう「梅雨入り」は気象庁が発表する情報ではなく古来より稲作文化の雑節としてあるいわゆる「入梅」の事です。私は今まで「梅雨入り」とは気象庁が天気図をにらめっこしながら発表するものだとばかり思っていました。確かに植物にとってこの時期の雨は成長に欠かせないものですから農業従事者は年間スケジュールの中でも特に大切な梅雨を待っているのですね。そういえば昔婆さまが「やだねー入梅は」といっていました。私は「入梅」とは梅雨に入ることだけをさすことばだと思っていたのですがどうやらその時期のことも指すようです。黴がはえたり蒸し暑かったりと気候としてはあまり歓迎されませんが日本全体には必要なのですね。

6月7日 営業担当者の雑記

今朝顔を洗っているとテレビを付けた奥方が「ねエまた巨人が負けたって」と言っています。「あ そう最近調子が悪いんだね」今はアンチ巨人になっている私は無造作に返事したのですが突然大昔のフォークソング華やかりしころの歌を思い出しました。さだまさしが歌った「朝刊」の一節です。長島さんが「巨人軍は永久に不滅です」と涙の引退をした翌年監督になり負け続けたのを歌にしたと聞きます。42年前です。と朝刊を開けると「巨人底なし11連敗 42年ぶり」と出ています。小さいころから巨人軍命で来た私は江川事件以来すっかりアンチになっていますが長島さんだけは別格です。まさかこんなところで長島さんの名前が出てくるとは思いませんでした。あの時長島さんは自分も含めた主力選手がいなくなりコーチ経験もなくいきなりの監督で随分苦労されていた記憶があります。ひょんなことから古い話を思い出してしまった今朝でした。

 

6月6日 営業担当者の雑記

今日は九州南部、北部で梅雨入り、明日はさらに広がり本州でもとのこと。瑞穂の国はこの梅雨があるから成り立っているのかもしれません。植えたばかりの米には十分な水が必要です。植物はこの時期に降る雨で大きく育ちます。一方じめじめした天気は体にはよくないし食べ物は腐るし洗濯物は乾かないしと困ったことも沢山あります。昔の人達はこんな天気に慣れ親しみを込め多くの歌、俳句を詠じてきました。旧暦で言う「五月雨」が丁度この時期のことになりますが「五月雨の降りのこしてや光堂」「五月雨を集めて早し最上川」いづれも奥の細道の代表作ですね。芭蕉翁の頃は今のように冷蔵庫も洗濯機もエアコンもないのでまったく自然と上手に付き合うしかなかったのでしょうが、私達も梅雨時の不便さに対しほんの少しのゆとりを持って自然界を眺めると生命力が旺盛になり動き回っている動植物があるいは木々、花々が心を和ませてくれるかもしれませんね。

6月5日 営業担当者の雑記

家の近所にある森からホトトギスの鳴き声が聞こえます。あの「特許許可局」です。婆さまは「テッペンカケタカ」と言ってたような記憶があります。この鳥日本人には随分馴染みがあります。有名どころでは信長、秀吉、家康の性格を表すのに使った表現がありますし、古いところでは「♫卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて」と歌う小学唱歌もあります。昔から和歌、俳句などでも沢山ホトトギスを詠った作品があるようです。虚子が主宰しいまだに続いている俳誌「ホトトギス」はあの鳴き声と雑誌名とのあいだにどんな関係があるのかは知りませんが一度は聞いたことのある名前です。俳句の世界では季語は旧暦なので五月雨とホトトギスが結びついているとどこかの本で見たことがあります。夏の先駆けに聞くこの鳥の鳴き声はもうじき鬱陶しい梅雨の前触れでもありますね。

6月2日 営業担当者の雑記

今日は新聞折り込みの営業で市内を走り回ったのですが久しぶりに新京成松戸新田駅の南側にある洒落たマンションの横を通りました。ここは建物もコンクリートの塊があるだけの無機質な場所でなく少し凝った作りで空き地には季節の花が植わっています。今日は柏葉アジサイ、しもつけの花などいかにもこれからの花が咲いていました。ここは一方通行なので時々車を止めて花見をしているのですが今日は工事の車が止まっていたので素通りでした。やはり緑があり花が咲きそれに合わせ虫が飛びといった光景は何となく落ち着きます。ほんの僅かなスペースで且いかにも人工的ではあるのですがそれでもほっとします。本当は結構手入れが大変だったりするのですが唯の見物客にはそんな下仕事もないので楽しむだけなのですが。

6月1日 営業担当者の雑記

昨晩ボーとスポーツニュースを見ていたら、斎藤623日ぶりの白星と出ました。あの甲子園で「マークン」と死闘を演じ一躍ハンカチ王子として全国区になり引き続き早稲田でも大活躍したあの斎藤もプロでは中々勝てずしばらく二軍にいると聞いていましたが。インタビューで「今のお気持は」と聞かれ「うれしいです、いや嬉しくはないですけどちょっと長かったなと。スイマセンデシタ」何とも素直な受け答えで今日までの苦労が偲ばれました。甲子園からはもう10年、同期の「マークン」は大リーグで活躍。ずっと明るい桧舞台を踏んできた選手が出ては打たれで二軍と一軍を行ったり来たりで随分腐ってた時期もあったでしょう。もう今年あたりが限度では?などとの話もちらちら有ったように聞きます。自分の立ち位置を聞かれ「うーん、途中かな」と答えていましたがこれを契機に何とか復活して欲しいものです。

5月31日 営業担当者の雑記

毎年4月1日現在の松戸市発表世帯数に基づいて松戸新聞販売協議会の配布数を変えてお客様にご案内しているのですが今年は訂正が出てしまいご迷惑をかけてしまいました。EXCELで作っているのですが一度世帯数の伸びだけ手書きしたら後はお任せで新しい申込書が出来上がるというように設定したのですが①コピーコピーで途中がおかしくなっていたことに気が付かなかった②最終版のチェックが甘すぎた(チェックポイントを面倒でも一つ一つ丁寧に確認するべきだった)と大いに反省しています。他の人にチェックして貰うといいのでしょうが人手がいないのでそうもいきません。だからこそ念入りに確認しなければならなかったのですが。まあ渋い話はこんなところで止めますが6月分の商売もすでに始まっています。ここ2,3カ月思うような成果が出ていないので地道に顧客開拓をしていこうと思っています。

5月30日 営業担当者の雑記

ゴルフの宮里藍選手が昨日引退会見をしました。まだ高校生だった彼女がツアー史上最年少で優勝しプロ転向してからもう14年もたつのですね。愛らしい顔と表情で一躍女子ゴルフ界のスターになり国内での抜群の成績を引っ提げてアメリカツアーに参戦し世界ランク一位にもなりました。ゴルフの素人から見るとあの小さい体でよく飛距離が出るもんだなと感心しますし小技のうまいこと。そして絶妙のパッティング。俗説でしょうがパッティングの上手な人は頭がいいのだとか、彼女のインタビューの受け答え等を聞いているとそれが本当に思えます。自分の言いたいことを自分の言葉ではっきりといえるのは素晴らしいことです。引退するには私達には分からない苦労があったのでしょう。まだ若いのにという言葉よりはるかに「ご苦労さん」の競技人生だったのでしょう。今度は別の場所でそして気が向いたらまたプレーを見せてほしいものです。

5月29日 営業担当者の雑記

大相撲夏場所は白鵬が全勝優勝で幕を閉じました。1年ぶり。このところ怪我で休場したり大関稀勢の里が涙の優勝で横綱になり「日本人横綱」とマスコミが大騒ぎしたりあるいは相撲評論家から白鵬は力が落ちてきているといわれたりとどうも白鵬の影が薄かったのですが今場所は終始目立っていました。新横綱稀勢の里、横綱鶴竜が途中休場ということもありましたが危なげない相撲でとうとう千秋楽まで来てしまい結びの一番で日馬冨士との横綱対決も相手十分の体勢から何度も仕掛けられましたがよく辛抱し最後は寄り切りで勝利。「帰ってきました」という表現に久しぶりの優勝への嬉しさに実感がこもっていました。確かにまだ32歳と老けこむ年齢ではありませんがもう10年も横綱を張っており心身の蓄積疲労も大変なものだと思いますが若手の台頭、女性ファンが増えてきたことなど相撲人気が盛り上がってきている中もう少しその強さを見せてほしいものです。

5月26日 営業担当者の雑記

今朝の朝日新聞朝刊に「大岡信さん織りあげた宇宙 心に残る 折々のうた」とキャプションをつけた特集がありました。ロバート・キャンベル氏とその魅力を紹介するものです。何しろ6,000を超える短歌・俳句・詩・漢詩・川柳などなど所謂短詩のなかから8編取りだしながら「折々のうた」そのもののそして大岡信の偉大さを語っています。私には岩波新書の「折々のうた」全10冊が宝ものです。暇を見ては再読しながら自分の好きな作品を探しています。今まで知らなかった詩人にもこの本のお蔭で沢山出会う事が出来ます。万葉歌人から上島鬼貫、窪田空穂そしてその門人大岡博(信の父上)などなど。中には世界中の子供達が自国語で作った俳句(大岡訳)もありこの辺は大岡信の真骨頂です。特定の分野にとらわれず時代を限らず自身の心に残る折々のうたを選んだこの作品は日本の文学史上にずっと残り続けるアンソロジーだと思います。