9月14日 営業担当者の雑記

「鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる:川崎展宏」通勤途中にある畑にわずかばかりの鶏頭が咲いています。昔は随分あちこちで鶏頭を見かけたのですが最近はカタカナの花に押されあまり見なくなりました。この花、茎の上の方にもしゃもしゃと花が付いています。風がふくと茎全体が揺れ頭の方がぶつかり合っています。このところ続いた強い風で倒れているものもありますがまだ残っているのは時にこういった風景に出合います。この川崎展宏は加藤楸邨に師事した俳人のようですがさすが私など「心なき身」は通り過ぎてしまいそうな何でもない景色を的確に捉え17文字で表現するのですね。確かによく見れば右に左に揺れ動く鶏頭の花はもしかしたら「ごつ」といっているほど頭をぶつけあっています。帰り時にはもうすっかり虫の出番になっています。

 

9月13日 営業担当者の雑記

昨晩オリンピックに4大会連続出場した松田選手の引退会見がありました。メダルを4個も取っている凄い選手なのですがその出発点はビニールハウスみたいなプールでした。テレビなどにも出ていましたが信じられないような粗末なものです。そこで久世コーチと出会い水泳人生が大きく変わり目覚ましい活躍をするのですが、前回のロンドンオリンピック400mメドレーリレーで銀メダルを取った後の記者会見であの有名な言葉が生まれます。「北島康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないと思いました」過去2種目に連続金メダルを取りそして多分このオリンピックが最後になるであろう北島も今回は目立った活躍がなかった。その彼をメダリストにする為にというのがモチベーションだったというのです。そう思わせた北島選手も素晴らしいと思いますがそれ以上に松田選手の言葉はとても爽やかで何とも古めかしい表現がとても心を打ちました。松田選手のこれからの人生に幸多かれ。