2月29日 営業担当者の雑記

今日は2月29日。4年に一度の閏年の為平年より1日多いのですね。グーグルのデスクトップ画面もウサギが28日と1日の間に割り込んでいます。私の仕事は週単位なので一日長くても影響はありませんが何とか今月も予定通りに乗り切りました。一般的には昨年対比という数字が営業のメインの指数のようになっていますが、これにはいろんな要素が絡みますので単月単月でのみ見ていると危険です。私は三ヶ月とか六ヶ月といったもう少し長いサイクルで見る必要があると思っており、毎月の実績に一喜一憂せず目標を追いかけることが大事だというのが持論です。そうはいっても会社に雇われている限り数字への評価を無視するわけにはいきません。一番望ましいのは毎月の好成績の結果半年、1年の目標をクリアすることでしょうが中々そう上手くはいきません。見る人の興味の度合いで実績数字へのコメントが違いますので営業たるもの自分をしっかり持ってなくてはいけませんよね。

2月25日 営業担当者の雑記

今朝は久しぶりにほんの少しですが雪が積もる寒い朝でした。先日83歳の男性が77歳の認知症の奥様を殺害したというニュースがありましたが、その男性が23日に亡くなったと報道されていました。奥様を殺したのは実は老老介護に疲れ無理心中を図ったのだが奥様だけが亡くなったこと。さらに留置所では水以外一切食事は口にせず、病院でも食事を取らず点滴をしていたのだという。何とも悲しい事件です。自分のこととして考えてみるとぞっとします。仮に妻が認知症になったとして徘徊したり昼夜の区別がつかなくなった時彼女を人間の尊厳を持って介護することが出来るだろうか。誰が好きこのんで長年連れ添ってきた妻に手を掛けましょうか。もうこれ以上他に方法がないと思ってしまった彼を誰が批難することができるのでしょうか。近所の人たちは助けることは出来なかったのかと自省し役所は相談があれば何とかなったのにとかいいますが彼としては無理心中が成功していればよかったのかもしれません。妻殺害から自ら命を絶つまでの彼の苦しみは想像を絶するものがあります。

2月24日 営業担当者の雑記

昨日会社からの帰宅途中いい景色を見ましたのでご紹介します。会社を出るとまもなく個人所有の梅林があり5,60本の白梅が植わっています。そこは道沿いではありますが1.5m位高いところにあります。6時過ぎくらいでしたでしょうか会社を出てまもなく遠くから梅の香りが漂い始め近づくにつれ段々濃くなってきます。空は薄暮れでまだ少し青さが残ってはいるものの辺りの景色はくっきりとはしていず、少し見上げると垣根の向こうに満開の梅の花が薄墨で描いたように見えます。さらに昨日は満月だったのでまだ上りきらないお月さんがまん丸く木々の間から見えます。お月さんの色も煌煌と照らす黄色ではなく少し白っぽく全体がぼやっとしています。夕暮れの桜のような妖艶さとは違いゆっくり流れる時間と薄ぼんやりとした空間と清らかな香りが混然一体となって一幅の墨絵を見ているような何とも雅な夕暮れでした。春は曙も結構ですが夕暮れも味があるもんだなと思いました。

2月23日 営業担当者の雑記

このところ松戸市内あるいは千葉の自宅近辺の梅便りが続いていますが、昨日の新聞に「流氷やっと接岸」という記事が載っていました。網走地方気象台は22日、オホーツク海の流氷が接岸して船舶が航行できなくなる「流氷接岸初日」を網走市で観測した。これは1959年の観測開始以来接岸が最も遅かった91年2月21日の記録を更新したのだとか。関東では寒くなったり急に暖かくなったりしながら着実に春の息吹を感じるこの頃ですが北海道では流氷接岸ですか。2月に冬型の気圧配置が続かず北風が吹かなかったことで接岸が遅れたようです。それにしても網走では氷に乗っかって海の上を歩ける(多分:行ったことも経験したこともありませんのでいい加減ですが)のでしょうか。内陸で湖が凍りつき下に棲む魚を釣るなどという話は聞きますが海ともなるとちょっと怖いような気もします。朝日、夕日を浴びた氷あるいは晴れた日に光を反射した氷はどんな色に見えるのでしょうか。網走は学生時代にカニ族で行き夕日は見たことがありますが是非流氷も一度見たいものです。

2月22日 営業担当者の雑記

今朝の日経に掲載されていたNTT都市開発の広告がおもしろかった。今は何しろ目立つ奇抜なデザイン、色使い、目に留まるコピーなどが主流だがこれは村上龍に依るエッセイ風の読物です。タイトルが「変わらない価値、変化の趣」で友人のセリエAに移籍したプロサッカー選手の応援の為訪れるペルージャという町の紹介から始まる。その近辺には魅力的な小都市があり特に聖フランチェスコで有名なアッシジには必ず立ち寄るのだがある時修道院までの道の景色が一変しているように見えた。実は道の両側に植わっているオリーブの葉の色が裏と表で微妙に違い季節に依っても印象が違う。まるで同じ景色を違う画家が違う手法で描いたようだ。何世紀も前から不変の風景が季節と風によって趣を変えるそんな体験ははじめてだった。そして本題に入りNTT都市開発が作ったビルは変わらない本質と、時代に対応し考え抜かれたリニューアルの二つがあたかもアッシジの坂道のように見事に融合していると結ぶ。「都市は生きている」シリーズ広告。スマートですよね。

2月19日 営業担当者の雑記

私事ですが昨日は母の命日でした。早いものでもう9年が経ちました。後年は心臓病で入院しており少々認知症気味だったので先に亡くなった父の事は伏せておいたのですが、時々最近お父さんがこないけどどうしたのかしらなどと聞かれ困ったことを思い出します。小さい頃から愛情を一身に受け身分不相応な育て方をして貰いました。この上ない幸せな筈なのにそれがいやでずっと反抗ばかりしていました。大人になっても親孝行そのものが恥ずかしくて口出すこともなかったのですが女房が何かと気を使ってくれていたのをとてもうれしく思っていました。離れて住んでいたのに最後を看取ることもできたのが唯一の孝行かもしれません。同じく昨日太宰治の娘津島佑子さんが亡くなりました。彼女は「決して父を許すことはないだろう」と言っていました。太宰の愛人の子として生まれそのうえ本妻でも彼女のお母さんでもない別な愛人と入水した太宰なのですから無理もありません。私と比べると両親から受けた愛情は万分の一かも知れませんが彼岸では言葉位交わして下さいね。

2月18日 営業担当者の雑記

今朝恒例の「サラリーマン川柳」入選100句が第一生命保険から発表されました。入選作のほとんどがサラリーマンの悲哀とか家庭内の夫婦関係とか定年後だとか流行語を取り入れたものがテーマになっています。サラリーマン、家庭の方は確かに身につまされるような気もしますが一方何となく皆さんが納得するのだろうという受け狙いで作っているようにも見えました。本来川柳というのはそんなものなのかもしれませんが皮肉、自虐、グチが多い中私は「下町が見せた日本の底力」がお勧めです。多分人工衛星の部品調達とかボブスレーだとかをイメージしたのだと思いますが前向きでいいですよね。あまり日本日本というのもどうかと思いますが改善の積み重ね、アレンジといった日本人の特性を活かした中小企業の活躍に乾杯!といった感じです。もうひとつ「割勘か投資か悩む初デート」かなり年配の方の作かとお見受けしました。何しろデートしたい一心の当時の私にはそんなことを考える余裕もありませんでしたが人生が2回あればとふと思う事もあったりします。

2月16日 営業担当者の雑記

昨日は我が家の紅梅をご紹介しましたが営業で廻っていると松戸市内でも結構花が開いてきたのを感じます。以前八柱霊園そばの小さな公園にフライイングで一本咲いていると言いましたがもうほとんどの木が開き真っ白になっています。丁度下り坂の底辺にあるので上から観る形になりとてもきれいです。但し例の早咲君はすでに葉が出ており一本だけ色が違います。また毎年楽しみにしている和名ヶ谷にある会社そばのお宅。ここには5,60本の白梅が植わっているのですがもう大体八分咲きといったところでしょうか。朝の通勤時風具合に依っては甘い香りが漂ってきます。ここは2,30m入るとお庭が見渡せるので時々覗き見しています。さらに紙敷のR51沿いのとあるお庭に一本の枝垂れ梅が満開です。高さ2mほどで地面にまで届こうかという枝にピンクの花が沢山ついており車でなければ傍まで行きたい位です。梅干し用の梅林はいくつか見かけますがいずれも背が低く私は出来るだけあまり刈りこんでないあるいは自然に見えるようにしつらえてある梅木が好きです。

2月15日 営業担当者の雑記

このところの暖かさで我が家の薩摩紅(梅)が一挙に開いてきました。花そのものは比較的小さいのですが濃い紅色で枝に沢山付きます。何よりさっぱりとした清潔感のある上品な香りはとても心を落ち着かせます。夜帰宅すると10m位先からほんのりとした香りが迎えてくれます。藤のようにむせかえるような匂いではなく夜闇に薄っすらと漂うほのかな匂いとでも言えばいいのでしょうか。風の方向次第では真下に行っても気がつかない位です。晴れた朝は青空に向かう深紅の花に送られ夜は鼻孔をくすぐる香りに迎えられる幸せ、しばらくはこの香と色を楽しみたいと思います。「君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞしる」と平安時代初期の歌人紀友則は詠っていますが私の方はというと枝を折って誰かに差し上げるつもりはありませんし出来ることならこの素晴らしい香りは沢山の人におすそ分けしたいものですしお隣さんにもよろしければどうぞ香をお楽しみ下さいと思っています。

2月12日 営業担当者の雑記

先日六本木の森アートセンターギャラリーで「17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」に行ってきました。狙いは生涯に36作品しか発表されていないというフェルメールの「水差しを持つ女」です。彼の作品は大変人気がありこの日も会場はとても混雑しており特に説明用のイヤフォンを付けた人がいると列が進みません。暫くは写真のように細密な風景画、人物が続きますが私はあまり興味がないので先を急ぎます。と新しい部屋に入ったら大きなスクリーンに「水差しを持つ女」が全体像と共に部分部分がアップで映し出されその横に実物が鎮座していました。左手の方から窓を通して光が差し込みそちらの方向を向いた白いスカーフを被った若い女性がテーブル上の水差しに手をやっています。バックには当時の地図が半分くらいのスペースを占めています。スカートはあの独特のウルトラマリンブルー。よく磨かれた水差しの側面にはテーブルクロスの模様までが映っています。4,50cmの小さな作品ですが清潔感、落ち着きに溢れとても印象に残る作品です。