3月31日 営業担当者の雑記

西行の花狂いは留まるところを知りません。「あくがるる心はさても山桜散りなんのちや身に帰るべき」昨日は吉野山の桜を見ると心がどこかに行ってしまうという歌でしたが、今日のはさらに桜の花が咲けば心が浮かれ出て行ってしまうのはもう止めようがないのだけれど、せめて花が散ってしまったあとは私の体にきちんと帰って欲しいのですがとお願しています。「自分の心」ではあるが体から抜け出してしまった「心」に、花が咲いている時期だけはしょうがないので好きなように楽しんでいても構わないから散ったらとにかく私の体に戻ってきてくれ頼むよとそんな感じなのでしょうか。所謂腑抜け状態なのですね。桜花以外何も考えられない、もう世の中桜の花だけ他には何も見えませんとおっしゃる西行。いいなァ。こんなに夢中になれるものがあってその夢中さ加減をいとも簡単に(そう見える)表現出来るって。

3月30日 営業担当者の雑記

東京はあちこちで桜の便りが聞こえ初めてきました。今週は大好きな西行作の桜に題を取った歌を紹介したいと思います。まずは「吉野山こずゑの花を見し日より心は身にも添わずなりにき」場所は花の名所吉野、といっても平安末期に桜を見に吉野に通うというのは余程の酔狂人。京都にその噂くらいはあったとは思うが何しろ遠隔地。貴族たちは死ぬ思いで熊野詣はしたろうが吉野山に桜を見に行く人はごく稀であったろう。その昔役小角が桜樹に蔵王権現像を彫ったのに由来し神木として大事にされてきた吉野山の桜を見てしまった西行は、それからというものこの時期になると寝ても覚めても桜がチラつき挙句の果て心がどこか遠くに行ってしまい夢遊病者のようになってしまったというのである。さもありなん。一目千本の白山桜が全山に咲き誇った姿を想像するだけで西行ならずとも心は浮かれ狂おしくなります。

3月27日 営業担当者の雑記

ジャーマンウイングスの旅客機墜落事故原因はとんでもないことが起きたのかもしれないようだ。ボイスレコーダーを調べている仏検察当局の発表によると副操縦士が単独で降下装置を操作し、故意に高度を下げて墜落させたとの見方を示したとの報。機長が何らかの理由でコックピットを外したら副操縦士が内側からカギ掛け機長がドアを激しく叩いても更に管制官からの問いかけにも応じず「自らの意思で航空機の高度を失わせた」可能性が高いというもの。テロの可能性は考えにくいとのことなのでまったくの自殺行為になり本当に仏当局の発表が正しければこれは大変なことです。それなりのチェックでは見つけられず親会社の社長も「こうした行動を起こす予兆はなかった」と語っているようで、だとするとこのような可能性がある操縦士は他にもいるかもしれないので飛行機の安全性が一挙に下がってしまいます。

3月26日 営業担当者の雑記

24日フランス南東部の山中に独航空会社ジャーマンウイングスの旅客機9525便が墜落し乗客乗員150名ほどが犠牲になった。報道によるとバルセロナを出発した同機は順調に高度を上げた後8分ほどで1万メールも急降下し標高2000メートル付近の山に激突。機体はバラバラになり散乱しているとのこと。専門家の解説では急降下した理由について色んなケースが述べられているがそれにしても何の訓練も受けていない人たちが1万メートルの急降下に合うとどんな状態になるのだろうか。今回の事故機エアバス「A320」は昨年12月に墜落しまだ機体が発見されていないマレーシアのエアアジアの旅客機と同型とのこと。またどちらもLCC(格安航空会社)の飛行機。料金を安くするために安全性が蔑ろにされていたのでなければいいのだが。いずれにしてもきちんとした原因究明が待たれます。

3月24日 営業担当者の雑記

今日営業中に「アカシア」が満開の家を発見しました。「アカシア」は金色の花が枝いっぱいに付いた何とも贅沢な花なのですがこれはよく「ニセアカシア」と混同します。清岡卓行が書いた「アカシアの大連」に出てくるアカシアはやはり藤に似た白くていい香りがするいかにも北国の花「ニセアカシア:和名ハリエンジュ」でなければ小説になりません。アカシア蜂蜜もこの花から採取されたものです。大連では毎年5月から6月にかけてアカシア祭が開催されるとのことで長い冬が終わり一斉に花開くニセアカシアの芳香に包まれ多くの小説の舞台になった大連の街をいつの日か散策したいものです。どこかで見た映像が残っているのでしょうか実際には行ったことはないこの「大連」という地名は何とも言えない甘くどこかせつないそんな郷愁を感じさせます。

3月23日 営業担当者の雑記

昨日松戸の江戸川河川敷で第十五回江戸川カッパ市があり終日そのお手伝いをしていました。天気が良く絶好のイベント日和でした。子供に人気がある(実は初めて知ったのですが)ようかい体操選手権があったせいで小さな子供とそのご家族一同、応援団が沢山来ておりやっぱり子供が多いと賑やかでいいですね。中でベンチャーズのコピーバンドが出演したのですが少々くたびれたエレキ少年ではありましたが「ダイヤモンドヘッド」などヒット曲メドレーで久しぶりに「テケテケテケテケ」が楽しめました。驚いたのはドラマーが御婦人だったことです。娘も高校でドラムを叩いていたので女性ドラマーには驚かないのですが「妙齢?」というところがちょっとびっくりでした。しっかりリズムを刻みスティック捌きも軽やかに見せ場も作り大変結構な演奏でした。お元気そうだったのでドラムソロがあればもっと興奮しましたのに。

3月20日 営業担当者の雑記

桂米朝師逝去
あの端正な風貌とその通りの語り口、品のいい大阪弁、どんな噺をしても下種にならない人徳、知性に裏打ちされた言葉の広がり、葬り去られようとしていた古い話を掘り起こした落語への情熱。どんなにいっても言い尽くせない一世一代の落語家でした。最初にかれの噺を聞いた時こんな落語家がいることに仰天しました。世に名人と称される人は沢山いました。しかし米朝師はそれ以上の何か人を引き付けるものがありました。一門の隆盛は誠にめでたくはありますが枝雀さんの自死はどんなに辛かったことでしょう。多士済々の面々が其々の芸風で活躍していますが結局弟子たちは米朝師に愛されたくて、噺を聞いて欲しくて、怒られたくて、認められたくて一生懸命精進しているように思えます。ここ数年は高座にも上がっていませんでしたが弟子の米團治を聞きに行くと今の様子が時々報告されていました。もう生の米朝師に会えないと思うと残念でたまりません。合掌。

3月18日 営業担当者の雑記

一雨ごとに春が近づくという言葉があるのかどうかは知りませんが、短い周期で天気が変わるたびに木々の様子が変わっていくように思います。我が家の紅梅はもうほとんど散ろうとしていますが、お隣の白梅はようやく満開になりました。雨上がりの朝新聞を取りに出て雪柳の花が数輪開いているのを見つけました。水玉が付いた枝に付け根が薄ピンクの白い小さな花が顔を覗かせています。この花は咲きだすと次から次なので暫く楽しめそうです。そして沈丁花が香りだしました。今はまだあの濃厚な匂いではなく少し甘い程度です。余りにも強い沈丁花の香を嗅ぐと何ともやるせないというか気だるいというか尋常ではいられない気分になってしまいます。控えめの沈丁花も結構いいものです。春の物憂さを一番感じる花です。

3月17日 営業担当者の雑記

先週南房総は鋸南町保田川に頼朝がこの地に上陸したことから名づけられた「頼朝桜:河津桜」を見に行きました。ネット情報では少々遅いとの事でしたが上流にかけてまだまだ満開でした。ここ保田は早春の水仙がとても見事で何回も来ておりその時にまったく気の早い花が1,2輪咲いているのは見ましたが満開の時期は初めてです。3月初旬にはお祭りがあり竹灯篭にあかりが灯るとの事ですが今回はそれも終わりお天気も悪かったのですが地元の人たちが植えた川岸の菜の花と河津桜が程良くコントラストして結構満足しました。この河津桜というのはオオシマザクラと寒緋桜が自然交雑してできた花とのことで中に時々とても濃いピンクで釣鐘状の花が混じっていますがこれが親の寒緋桜です。私の地元の公園に咲く河津桜にもこの親が混じっておりその釣鐘状がちょっとおもしろい花です。

3月16日 営業担当者の雑記

今日は朝からてんてこ舞いです。土曜日携帯にオーダーが入ったのでそれを作成するところから始まり2件の商談と間を見計らって代理店に請求書を取り行きチラシ、代金を搬出入し。。。昼飯を食べる時間がなくコンビニでおにぎりを買い車の中で食べました。昼からも仕事が詰まっている中でクレームが入りお詫びに行き夕方からはまた商談。オーダーが取れるのは営業冥利に尽きるので忙しいのはありがたいことではあるのですが。これがいつもこの調子だといいのですがこのところどうも成績が芳しくなかったのでうれしい悲鳴といったところです。クレームはあまりとげとげしたものでなく直接お会いして謝ったら許して貰えてよかった。忙しい時にうっかりお客さんの気持ちを逆なでするような言葉を使うと大変なことになるのでこういう時こそ気をつけなくっちゃ。それではこれから商談に行ってきます。