11月20日 営業担当者の雑記

昨日の報道に英オックスフォード大学出版局は今年注目を集めた英語の言葉として「うれし泣きの表情」を示す絵文字を選んだとありました。世界に普及したのが選出理由だとか。絵文字全体のうち、うれし泣きの絵文字は英国で20%を占めるなど最も多く使われた由。私は英語圏の人たちの関心事やメールでどんなやり取りをするのかなど皆目分かりませんので自分のこととして考えてみました。これからあちこちに出現する「今年の十代ニュース」っぽくなりますが一番うれし泣きしたのはラグビーW杯.対南アフリカ戦の終了間際相手のペナルティーに対しキックでの得点だと同点どまりということでスクラムを選択し、見事トライを決め劇的な逆転勝利を掴んだ瞬間です。下馬評では圧倒的に不利だった日本が序盤から対等に戦い優勝候補の一角南アフリカをあわてさせ最後はエディーコーチですら「冗談じゃないキックで同点狙いだろ」といった(多分日本語にするとこうなるのでは?)とか。もう一人で泣いていました。

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11月19日 営業担当者の雑記

昨日東日本大震災で千葉県山武郡の自宅が全壊し住めなくなったため、同居していた足の不自由な実姉を君津の山林に置き去りにした罪で男が逮捕されたと言う報道がありました。実姉は置き去りにされた半月ほど経って身元不明の遺体として発見されたようです。とっさに姨捨山伝説を思い出しました。深沢七郎の「楢山節考」では貧しい農村のやむにやまれぬ風習としてこれでもかというほど人間の業が描きだされカンヌの映画祭で人々に大きな衝撃を与えた映画にもなりました。70歳になると楢山参りといって家族の為に口減らしの為に自らその最後を山で迎えるというあの話です。小説の中では毅然として死地に赴く母親とそれを幇助せざるを得ない息子の切なさが描かれていますが捕まった男はどんな気持だったのでしょうか。彼の心の中を覗くことはできませんしだからその行為に至った心理も分かりませんが置いていくものも置かれていかれるものも地獄だったことでしょう。捨てられた四月といえばまだ夜は寒く、食べ物もない歩けない姉。やるせない話です。

11月18日 営業担当者の雑記

例年この時期は会社のそばにある河原塚小学校のいちょうがとてもきれいでした。今年も確かに真黄色にはなっているのですが、少し離れた牧ノ原小学校のいちょうの方が気になります。この学校の前の路は広葉樹が植栽されており遥か頭上ではありますが空を覆い尽くすほど色とりどりの葉で一杯です。また路を隔てて牧ノ原団地がありこの敷地内にも色んな木が冬仕度を始めています。時々お掃除の車が散らばった葉っぱを集めていますがきりがないほどの量なので今は本当に黄色の絨毯のようです。住んでいる人には雨が降ると滑り易くなり風が吹くと葉がまい散りとあまりいいことはないのかもしれませんがここをよく通るだけの私にはとてもいい景色です。

 

11月17日 営業担当者の雑記

朝夕の通勤途上でイヌタデに混じっていまだにコスモスが咲いているのを見ます。花だって好きな時に咲けばいいのですが勝手にコスモスは夏の終わり頃から秋の花と先入観を持っているとなんだか少し違和感があります。それも群生していず数本なので余計に寂しさがあります。その違和感ついでに和名ヶ谷スポーツセンター近所の崖に朝顔が一杯咲いているのですがこれも随分変だなと気になっていました。いくら季語は秋でもこの時期ではないだろうと思い調べてみるとこれは「西洋朝顔またの名をヘブンリーブルー」だと分かりました。色、花の形は本当に和の朝顔そのものなのですが崖にへばりついて咲いていること、葉が丸くハートの切れ込み部分が浅いこと、一日中咲いていること等確かにかなり違います。そして名前の通り幸せにさせてくれそうな青色です。茂り方が凄く花も次から次に咲くのでグリーンカーテン等に使う事で最近増えてきているとの事。勝手に情緒がないなどと思っていましたが別品種なのですね。

11月16日 営業担当者の雑記

とんでもない事件がおきたものです。13日パリでレストランや国立競技場など計6ケ所がイスラム国に依る同時テロに遭ったというものです。死者は129人以上で負傷者多数とのこと。イスラム国のシンパがヨーロッパにも多数おりかなり組織化されているのではないかとの報道。事件の背景をいろいろ説明している評論家もいるが何がどうであれ無差別に人を殺すことが許される訳がない。イスラム国という名が付いている為イスラム教がいいとばっちりだが簡単にひとを殺す人たちが宗教者であるはずがない、ただの殺戮者集団だ。世界中から観光客が大勢集まるパリのこの時期を狙った狂人達の蛮行は世界中から大勢の観光客を向かい入れようとしている日本にも他人事ではありません。島国なので水際対策が徹底されればその可能性を著しく押さえることは出来るのだと思います。警察など警備関係の強化で忌まわしい事件を未然に食い止めてほしものです。被害者の方々のご冥福をお祈りします。

11月13日 営業担当者の雑記

昨日何とはなしにテレビを見ていたら日本の職人さんということで山形の方が二人取り上げられていました。山形は岩手の南部鉄瓶と並び鉄器で有名らしいのですがお一人はその出来上がった鋳物に漆で色を付けたり人工的なサビを付けたりすることに長けた方なのです。熱した鋳物に硬い刷毛で漆を塗り込むと言うか刷りこむと言うかもうもうと漆の蒸気が立つ作業場で手早くそして何回も色を付けていきます。そして次に「おはぐろ:江戸時代既婚の印に婦人が葉を黒く染めた習慣」を塗るとまるで数百年の時代を経たもののように貫禄が出てきます。この二ツの作業を施したものと出来上がったばかりの鉄瓶を比べると一目瞭然。素人目にもその違いははっきり分かります。重量感、存在感。凄い仕事です。もう一人の職人さんは天童の手彫り将棋駒掘り。下書きなし一回勝負でけやきに小刀で隆々とした文字を彫り込んでいきその上から漆を塗ります。とにかくその精緻な出来栄えには驚きます。どちらもこの熟練の技を継ぐ人は今のところいないようで心配です。

11月12日 営業担当者の雑記

昨日国産ジェット機「MRJ」試験機の初飛行が無事終えたと報じられていました。国産旅客機の飛行は1962年の「YS11」以来約半世紀ぶりだとか。私は遠い昔沖縄から石垣島に行く時に「YS11」に乗った記憶があります。多分40数年前のことです。それ以来なのですね。加藤登紀子が「人は昔々鳥だったのかもしれないね こんなにもこんなにも空が恋しい」と歌っていますが大空へのあこがれは昔から変わっていません。映画「風立ちぬ」の主人公堀越二郎達が多くの困難を乗り越えゼロ戦を完成させるなど嘗て非常に優れた技術力を持っていた日本の航空機産業も、戦後暫く不遇の時代が続きすっかり立ち遅れていたのだがようやく世界と競争しようという飛行機が出来つつあるのですね。見た目もとてもスマートだしパイロットの話に依ると「離陸速度に達したら、飛行機が「飛びたい」といっている感じで、ふわっと浮き上がった」と何ともロマンティックなコメント。これから2500時間もの飛行試験が必要のようだが早く乗ってみたいものです。

11月11日 営業担当者の雑記

昨日11月10日は「高倉健」さんの命日でした。全国各地で「健さん」を偲ぶイベントが催されたようです。北海道夕張では映画「黄色いハンカチ」のロケ地で終日ファンが集ったとか北九州小倉では健さんの言葉を励みに一般上映を続けている映画館「昭和館」で「ありがとう健さん」と銘打ち健さん特集が組まれ更に健さんが好きだったコーヒーが振る舞われたりとかが報じられました。健さんの寡黙ではあるが芯の通った一徹者といった役柄はかれの風貌とあいまり正にはまり役でした。谷川俊太郎の詩に「黙っていた方がいいのだ/もし言葉が言葉を超えたものに/自らを捧げぬ位なら」という一節がありますがあれほど沈黙が似あうそして発する言葉が重い役者はいません。一方撮影中も彼の禁欲的な姿勢が誇張され伝説化されていますが共演者たちの話だとさりげなく気を配る彼に皆ぞっこんになってしまうようです。世の中が軽くなってしまった今 などと年よりじみたことを言うつもりはありませんが彼の生きざまは尊敬出来る一人の男として終生私の心に生き続けることでしょう。

11月10日 営業担当者の雑記

今朝日経新聞に「野生チンパンジーで観察 障害ある子家族みんなでケア 京大」という記事がありました。重度の先天的障害のある野生チンパンジーの赤ちゃんを、母親や姉が家族ぐるみで育てていた様子を観察したというものです。東アフリカ・タンザニアの国立公園で生まれた雌で生まれつき腹にこぶがあるほか、自力で座ったり母親にしがみついたりできなかったチンパンジーを母親がこの赤ちゃんを抱えながら木登りしたり、姉も母親をサポートするように積極的に子育てに関っていた姿を京大チームが観察したという内容。チームの中村准教授は「母親も姉も障害をある程度理解した上で手厚くケアしていたのではないか」としている。更に「人類社会で障害者へのケアがどのように進化してきたかについて示唆を与える」とも。昨今の障害者へのいじめ、育児放棄等の報道を見ると現代人は「サル」状態から本当に進化しているのだろうか考えさせられます。

11月9日 営業担当者の雑記

昨日11月8日は立冬ということでこれに関連した報道がありました。読売新聞には福島猪苗代湖に白鳥がやってきたという記事がでていましたがそれ以外にも全国各地の白鳥の湖にその主役がやって来始めたようです。猪苗代湖の白鳥は11月3日に初めて姿を見せて以来7日現在で500羽ほどが飛んできているとのこと。これから寒くなるにつれシベリアからの使者が優雅な姿をみせてくれるのでしょう。今年は裏磐梯に紅葉に見に行ったので猪苗代湖の白鳥にも親近感があります。冬の代表的な渡り鳥と言えばもう一種類鶴がいますが、その中でも北海道鶴居村の丹頂鶴は特に有名です。「タンチョウ」とはアイヌ語でツルのことだそうで村の人々は餌の用意、環境保全など鶴との共生に力を入れているようです。私は夏に行ったので鶴は観ていませんが雪で真っ白になった広い釧路湿原を飛び回る丹頂鶴はさぞかし優雅なものなのでしょう。