5月22日 営業担当者の雑記

このところ会社の行き帰りの庭に「チェリーセージ」が咲き始めました。
花は緋色とでも言うのでしょうか密生した葉から伸びでた茎の穂先に熱帯の小鳥が尾羽を広げた様とでもいえばいいのでしょうか何とも奇妙な形をした2cmほどの小さな花がポツポツと咲きます。この香りはかなり強烈で私は通るたびに顔をくっつけるのですがかなり長い間顔一杯にその香りが漂っています。ハーブといえば今朝の新聞に邪馬台国の有力候補地奈良県桜井市で日本で自生しないバジルの花粉が発見されたと出ていました。弥生時代に中国から持ち込まれたとのことです。今でこそバジルは色んな食物と組み合わせその香りを楽しみますがよく使われ始めたのはここ数十年かと思います。1700年ほど前食用として使われていたとしたらどんな料理だったのでしょうか。もし香り付け用だとしたら「おしゃれ」だなアー。

5月21日 営業担当者の雑記

今朝は起きて新聞を取りに行く時はまだパラパラ降っていた雨も通勤時にはすっかりあがり真っ青な空とカラッとした空気でとても快適に会社まで来ました。まさに五月晴れ。こういうときは本当に色がはっきり,くっきり見えます。会社の周りには「サニーフォスタ」「カイズカイブキ」といった植栽がありますがサニーフォスタの薄黄緑色、カイズカの濃いグリーンと同じ系統の色でも随分その印象は違います。日本に古くから伝わる緑系統の色には「千歳緑」「若竹色」「常盤色」「若草色」など名前からして雅なものがありますがいかにもこの時期この国の風土にあった微妙な色ばかりです。「緑」ではありませんが東山魁夷がよく使う「青」は重なった山々、水に移る木々などをとても繊細に表現しており、色の奥に何かが潜んでいるようなそんな不思議な気持ちにさせる色です。

5月20日 営業担当者の雑記

このところ見たい映画が立て続けに来たので時間のやりくりをして二本見てきました。「バードマン」と「セッション」でどちらもタイプは違いますがそれなりにいい映画でした。「セッション」のストーリーはよくあるパターンの根性ものとでもいえばいいのでしょうか内容そのものはなんてことはないのですが、音楽学校のジャズ教師が甚だ汚い言葉で生徒たちを罵りながら鍛えていく、ドラマーが指を血まみれにしながら必死に練習する姿などといった見せ場をテンポよく見せ、最後演奏会で鬼教師の指揮者に逆らってドラマーが勝手にソロをやりだし何度も止めようとする指揮者を無視して叩きまくる。それが段々指揮者の心をつかみ始め会場が一体になっていく場面で何故だか涙腺が緩くなってしまいました。場面的にはまったく感傷的ではないのですが急にこみあげてきて止まらなくなってしまいました。

5月19日 営業担当者の雑記

今月も厳しい商売が続いていますがお客さんと話すことや車中で音楽を聞きながら移動することが結構ストレス解消になります。それともうひとつの楽しみが毎日車に乗っていると町の景色が変わっていくのがよくわかることです。今日も常盤平の「けやき通り」や「さくら通り」を走っていたのですが「けやき通り」はこの時期本当に見事な若葉です。少し色が薄いことあるいは樹高が高いので空と対比するからなのでしょか今日などはくもり空にも拘わらずまっすぐに伸びた木と一杯に広がった若葉の向こうに薄日がさしているのを見ているとこの木の強い生命力を感じます。これから夏に向かい段々緑が濃くなりやがて秋の落葉を迎える何ともその変わりようがはっきりしています。花が咲くわけではありませんがこの移り変わりはとても気に入っています。

5月18日 営業担当者の雑記

昨日佐倉市にある「草ぶえの丘」にバラを見に行きました。家の近くに京成バラ園があるのですがここは規模も大きくシーズンになると車が止められないくらい愛薔薇家で一杯になりますので今回は「草ぶえの丘」に行きました。丁度16日からバラフェスティバルが始まっており13,000㎡という広さに1,050種2,500本のバラが咲き誇っていました。王室、女優といった人たちの名前が付いた派手なものあるいは最近開発された「青色」のバラといったものより、中国、フランスなど世界中から集められた珍しい品種の花が植栽されており色と香りが楽しめます。谷を利用した回遊式の園内にはシングルローズと呼ばれる5弁のバラや、やや小さめの花を付けるオールドローズ、生育が難しいと言われているインドのバラなどが巧みに配置されておりバラ素人の私はただただその見事さを堪能してきました。

5月15日 営業担当者の雑記

新緑の候ということで木々の緑が本当にまぶしい季節になりました。今朝の通勤途中時々話題にする会社近くの森に白い花を付けたちょっと気になる樹がありました。落ちている花を拾い図鑑で調べてみると「エゴノキ」でした。雑木林にはどこにでもある樹とのことで今の時期1~2cm程の5弁の小さな花を一杯に付け葉とのコントラストがとてもきれいです。不規則に枝を伸ばすのだが全体としてみればいかにも雑木然としたその樹形は自然風の植栽をするには欠かせない木なんだとか。確かに森の一角で特に目立った風でもなくむしろそんな景色に溶け込んでいるところがこの木の特徴なんだろうが、それでもこの時期はやはり森の中で白い花はとてもよく目立ちます。他人様の庭木や公園の樹木を見て楽しんでいる私は木々が色んな花を咲かせるこの時期がとても好きです。

5月14日 営業担当者の雑記

先日桂米團治を見に行きました。今回は特に師匠米朝が亡くなって50日余りどんな噺が聞けるかとても楽しみでした。彼は3席演じたのですがやはり父であり師匠である米朝の葬儀が「まくら」代わりになり生前身内だけで葬儀をしてくれといっていたが人間国宝、文化勲章受章者ともなるとそうもいかず大仰になってしまったこと、式でのあいさつなどを面白おかしく話しました。話芸もさることながら噺の中で演じる彼の真骨頂芝居、文楽、義太夫といった芸も十二分に楽しめました。中入り後の一席は「住吉駕籠」という江戸時代大阪が元気なころの堂島商人の噺でした。これはこれでとても面白かったのですがおまけで米朝の18番「地獄八景亡者戯」を生前使っていた「米朝近日来演」のくすぐりを織り交ぜ先になくなった米朝の愛弟子で米團治の子守り番だった枝雀を登場させたときはもう感極まってしまいました。

5月13日 営業担当者の雑記

この時期に台風一過という言葉が使えるのかどうかは知りませんが今朝は真っ青な空になりました。関東地方は気温も30度くらいまで上がるとの予報。昨日の台風6号は夕方四国沖で温帯低気圧になったと言う事で確かに帰宅時はよかったのですが何と何と夜9時頃から雨と強い風が吹いてきました。暗くなったので花壇に残っていた植木鉢はそのままにしていたのですが時々ガラガラ音がしていたのが心配です。今朝の通勤時公園の横には折れた枝が散乱していました。5月に六個も台風が発生するのは40年ぶりとのことで確かに五月雨とか菜種梅雨といった言葉はありますが台風はピンときません。赤道辺りの海水温度が高いのだか詳しい原因は知りませんが、今年はどうも台風多発年のようです。雨がないと勿論困るのですが何とかほどほどにして大きな災害が起きない程度の台風であってほしいものです。

5月12日 営業担当者の雑記

今日の新聞に面白い記事が載っていました。「ラットは溺れる仲間を救助するか」というものです。関西学院大学佐藤教授等の研究に依るとペアで飼育しているラットの片方を水を張ったプールにいれもう片方のラットをドアで繋がった濡れていない部屋にいれたところ、相棒が水に浸かっていない場合は何もしないが浸かってる場合はドアを開けてやった。さらに嘗て自分が水に浸かったことがある場合は早くドアを開けてやったというもの。その上ドアで繋がったエサがある部屋を用意し同じ実験をしたところエサより相棒の救助を優先したとのこと。その学問的成果「共感性」については難しいことが書いてありますがそれよりミーハーとしては「人間よりすごくない?」と思ったのです。人が災難にあっていても知らんぷりし余計なものに関りたくないといった風潮がある中「ラット」が仲間を助ける行動をとるとは驚き。

5月11日 営業担当者の雑記

家から歩いて5分ほどの所に「野馬の水飲み場:清水の滝」という案内板が立っています。全体的に文字が消えかかっており判読が難しいのですが要はかつて馬を放牧していた頃の水飲み場で日照りが続いてもここの水は枯れなかったという言い伝えがあるとの事。この場所は少し高台にあり下って行くと田んぼがあります。昨日久しぶりに行ってみたのですが土地の半分くらいは田植えどころか水さえ入っていません。ほとんどが機械で行われている田植えがここでは人力だったので毎年見に来ていたのですが今年はその姿をみることが出来ませんでした。いくら狭い土地とはいえ結構なお年寄りが水の中で腰を曲げ人の手で苗を植えていくのは大変な作業かと察します。この時期の風物詩だとか勝手な理屈を付けて毎年楽しみにしていたのですがそれは農作業をしない見物人のいうことで実際にはもう限度だったのですね。