1月7日 営業担当者の雑記

今朝新聞を取りに行ったら明けの明星と三日月が並んでいました。一定の法則で動いている星同士が接近して見えることに不思議はないのですが何となくホッコリとします。さて今日は七草。小さい頃はバア様が結婚してからは妻が毎年粥を作っています。七草の中でも「セリ」「ナズナ(ぺんぺん草)」「スズナ(蕪)」「スズシロ(大根)」辺りには心当たりはありますがそれ以外はあまりよく知りません。セリはバア様に連れられこの時期よく摘みにいったものです。それがどこだったのかまったく覚えていませんが。またセリといえば「何となく芹と聞くこそあわれけれ摘みけん人の心知られて:西行」の歌を思い出します。やんごとなき人を恋してしまった男がその人の好きな芹をひたすら届けながら思い叶わず死んでしまった。今際の際娘にその思いを伝え芹を仏前に供えるように頼んだ。後年その娘が宮中で下働きをするようになってかの后がその話を聞き傍使えにしたという逸話。芹は高貴な人に叶わぬ恋をするという意味になった由。西行が世捨人になった一因とも言われる話と通じおもしろい。

1月6日 営業担当者の雑記

昨晩の帰宅途中家の近所でとても優しい香りが流れてきました。蝋梅です。NHKが「ラジオ深夜便」という番組でこの花を12月28日の誕生花にしているとのことなのでこの時期蝋梅が咲いていてもおかしくはないのですが今まで気が付きませんでした。花は全くの黄色で表面がツヤツヤしており確かに蝋を塗っているように思えます。ただ花そのものは梅とはかなり違います。昼間も鼻を近づけると非常に程度のいい甘い少し爽やかさのある匂いがしますが花はどうして夜になるとその香りが広がるのでしょうか。そばに来るだけで何とも芳しい空気が漂ってきます。英語では「winter Sweet」と呼ぶようですが自然のままではまだあまり花のないこの時期そして心を暖かくしてくれる甘い香りの蝋梅は好きな花の一つです。

1月5日 営業担当者の雑記

毎年この日は初詣で会社の幹部、本社スタッフ、各店長などが揃って松戸神社にお参りに行きます。例年コートを着こんでいくのですが今日はポカポカ陽気です。お正月からずっと晴天はいいのですがこんなに暖かいのは普通ではありませんよね。時期の花も少し季節を早めていますし寒さが必要な自然界の動植物たちのセンサーも大分狂っているのではないでしょうか。四季の存在こそが日本の文化、社会生活を形作っているのに。そんな中今日は大急ぎで会議用に昨年のデータを整理しました。見るたびに反省となりますがまあ終わったこととして忘れはしないが引きずらないようにします。また取ってあった一昨年の資料は昨日ほとんど処分しました。書類は放っておくと溜まる一方なので定期的に破り捨てています。その時に気持ちもリセットするようにしています。神社でそして会社で気持ちとデータと書類の整理を済ませました。愈々今年の商売の始まりです。

1月4日 営業担当者の雑記

明けましておめでとうございます。年末年始もお仕事をしていた方ご苦労様でございます。私は28日が仕事納めで昨日までの6日間が正月休みでした。新聞屋さんは1月1日の分厚い新聞をお届けし終わってお正月気分になるのでしょうか。私は毎年房総の太東﨑に初日の出を見に行っていますが今年はかなり上空までの雲の為予定時刻から20分程度遅れはしましたがご来光を拝むことが出来ました。残念ながら稲毛浜からの富士山はようやくみえる程度。その後夫婦二人だけでお雑煮と簡単なおせちで元旦を祝いました。昨日は南房総保田に水仙を見に行きましたがもうすっかり満開でもう一つのお目当て蝋梅も見事に咲いておりほんのりと上品な香りを楽しんできました。「あらたまの年たちかへるあしたより待たるるものは鶯のこゑ:素性法師」今年も仕事に全力投球しながらそれ以上に季節の移り変わりを楽しみたいと思っています。皆様にとって今年がよい一年でありますように。

12月25日 営業担当者の雑記

クリスマスも終わりお正月まであと1週間。当事務所は28日が仕事納め。新聞屋さんは元旦の配達という大きな仕事がありますが私達は一足先に休みに入ります。最近お餅は自分では搗かないしおせちも出来合いのものを買っているし掃除もまあおざなりで済ましており本当に年末の慌ただしさというのがなくなってきました。年齢もみんな誕生日が来なければ増えませんので御正月が来ても「また一つ年を食いましたね」等というのは死語になりました。虚子は「去年今年貫く棒の如きもの」と詠みましたが一年の区切りというのも随分あいまいになってきました。テレビはもう年末モードに入り特番ばかりですが小さい頃にあったいくつかの「行事」がほとんどなくなった今、年末の実感はありません。家の中のカレンダーを取り換え、窓ガラスを拭き車を洗うといった私の受け持ち仕事を始めるともう少し年末気分になってくるのでしょう。今年一年駄文にお付き合いして頂いた方がいましたらよいお年をお迎え下さいませ。

12月24日 営業担当者の雑記

今日はクリスマスイブ。子供たちが皆成人した今家族そろってのイベントはありません。毎年当日かイブ前に皆で行っていたお食事会も今年は夫婦二人きりで昨日行ってきました。ところで今年家を離れた娘が中学生に成る頃まで毎年フィンランドのサンタ協会から彼女宛にクリスマスカードが届いていました。低学年の時は日本語で少し大きくなると英語で。小さい頃は「サンタさんはどうして私の名前を知っているのかしら」等と言いながらも手紙が来たことを喜んでいましたが大きくなるにつれ黙って受け取っていたように記憶しています。先日妻に本当の所娘はクリスマスカードのことをどう思っていたのだろうかと問うと「知らぬが花よ」と言われました。確かにそうです。何となくあやふやに「そういえば毎年クリスマスカードがフィンランドから来ていたな」位の記憶にとどめておくのが想い出としてはいいのだと思います。娘が結婚して子供が出来たらきっとその子にもフィンランドのサンタ協会からクリスマスカードが届くのでしょう。MERRY CHRISTMAS!

12月22日 営業担当者の雑記

今朝は会社に早く行く必要がありいつもより早起きしたのですが、6時ちょっと前でしょうか新聞を取りに行ったらほとんど明るくなった東の空に一つだけはっきりと見える星がありました。多分明けの明星だと思います。今まで全く気が付きませんでした。結構冷たい空気と白々と明けゆく空。なぜか「長からむ心も知らずくろ髪のみだれて今朝はものをこそ思へ」と何とも色っぽい歌を思いだしました。百人一首で名高い待賢門院堀川の作です。この歌は題詠ではありますがいかにもしっとりとした女性の心を表現していますよね。妹の兵衛と共にいわくつきのそして悲劇の帝祟徳院の母親である待賢門院に仕えたこの時代きっての聡明で歌の上手です。待賢門院のもとには本当に歌が上手な女御が大勢いたようですがなかでもこの姉妹はいい歌を沢山残しています。特に私は西行とこの姉妹の機知にとんだ掛け合いがとても好きです。時代も才能も環境も何もかもが違い過ぎるのを承知で憧れたりしています。前述の歌は三日月あたりが見合うのでしょうが明けの明星もありかも。

12月21日 営業担当者の雑記

昨日いつもの花見川周辺でお散歩をしたのですがここの池は早朝薄氷が張っていました。公園内には水仙もちらほら咲いており天気も良かったのでサイクリスト、ウオーキングの人たちが結構いました。いいペースで歩き川から離れたとあるお宅にアロエの花が咲いているのを見つけました。時期としてはおかしくはないようですが他には見ないのでちょっと驚きました。この花勿論日本原産ではありませんがそれにしても変わった形です。色もオレンジで背が高いので緑の厚い葉と組み合わさるととても派手です。去年伊豆下田に水仙を見に行った時海辺で自生アロエが沢山咲いていたのを思い出しました。寒さの中いかにも南国風の色形のアロエをみるのは少し奇妙な感じではありました。

 

12月18日 営業担当者の雑記

今朝の朝刊に内閣府の検討会が南海トラフ巨大地震で発生する「長周期地震動」で、東京、大阪、名古屋の三大都市圏の超高層ビルがどれくらい横揺れするかを初めて推計した結果を公表したと出ていました。それによると東京23区で最大約3mの揺れが生じ大阪市湾岸部では最大6mに達するとの事。長周期地震動とは1往復するのに約2秒以上かかる周期の長い揺れで遠くまで伝わり東日本大震災では新宿区の超高層ビルが1m以上揺れ、震源から約770kmも離れた大阪府の咲洲庁舎でも約2.7mの揺れを記録した由。都心で大きなビル同士が3mも揺れあったらぶつかる恐れはないのでしょうか。上層階に住んでいる人たちは激しい揺れ、物が飛び交う部屋から逃れる方法は用意されているのでしょうか。我が家ではタンスなどにはつっかい棒をしていますがそれだって天井を突き破ったら役に立ちません。背の高い家具のある部屋には寝るなともいいますが狭い我が家ではそうもいきません。東日本大震災の教訓をまとめて巨大地震対策をきちんと出して欲しいものです。

12月17日 営業担当者の雑記

昨日等々力渓谷は静嘉堂文庫、五島美術館の出直しだと書きましたが、実はその静嘉堂文庫美術館で大変なものに遭ったのです。元々今はやりの琳派「宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」と称し宗達の国宝「源氏物語関屋・澪標図屏風」が修理されて戻ってきたと言うので行ったのですが何と入口に曜変天目が展示されているではありませんか。今年の夏サントリー美術館で藤田美術館所蔵の曜変天目を見てこんなに広く大きく深い焼き物があるのかと驚いたのですが世界に三つあると言われている内のもう一つを偶然見てしまいました。何ともだらしない話ですが本当に偶々なのです。こちらの方は稲葉天目とも言われ春日の局が家光から貰ったものを嫁ぎ先の稲葉家に伝えたものだとか。藤田美術館のものが外側にも斑紋があり華やかなのに対しこちらのは内側だけでそれだけに一層宇宙の暗黒とそこに輝く星という感覚が増します。焼き物のど素人にもその素晴らしさは伝わってきます。こうなったら是非とも大徳寺龍光院にあるという三つ目の曜変天目も拝みたいものです。