9月26日 営業担当者の雑記

先週の土曜日会社の帰り電車の中での出来事。津田沼駅で電車を乗り換えて吊革に捕まっていましたら目の前に座っていた妙齢の女性(多分20代中頃位か)が突然立ち上がり「私すぐ降りますのでどうぞ」と席を譲って下さいます。私は「私もまもなく降りますから結構です」とお断りしたのですが以降彼女は再度座りませんでした。私は2,3年前膝を悪くした時杖を使っておりそのころは何度か席を譲られたことがありましたがそれ以降そんなことはなかったので突然のことに驚いてしまいました。帰ってから女房に事の経過を話したら「よほど疲れて見えたんじゃない!」といわれましたがちょっとショックでした。少々髪の毛は白く少なくもなっていますが毎週速足散歩をしているし毎日柔軟体操は欠かしませんので体力はあるほうだと自惚れていましたので。背筋を伸ばし顔にも多少の緊張感を持ち若ぶるのかそれともこの際お言葉に甘え席を譲られるのか それが問題です。

9月23日 営業担当者の雑記

今朝通勤途中の電車の窓から線路わきの崖に彼岸花が咲いているのを見つけました。読んで字のごとく彼岸のころに咲くこの花実に奇妙な形をしています。葉が全くないのにどうやって光合成をしているのでしょうか。5,60cmほどの茎の先に不思議な形をした赤い花を付けています。昨今は白だとか黄色だとかもありますが。もう随分前になりますが嘗て佐賀県嬉野温泉の方面に営業に行った帰り田んぼの脇に彼岸花が咲いていたのを鮮明に覚えています。それまでも多分見たことはあったと思うのですが夕方仕事が終わり宿に向かっている時突然赤い花が現れたのが印象に残っています。昨今は白だとか黄色だとかの花もありますがやはり「赤い」花が木の間に咲いているのはとても風情があります。私のイメージは墓とは繋がらず、少し日陰で密生はしていないが木が生えている下の方に本当に花だけが群生しどちらかというと派手な花です。ぼちぼちあちこちで花の便りが聞こえてきました。

9月21日 営業担当者の雑記

台風16号は昨晩温帯低気圧になったようですが、久しぶりに教科書通りというかよくある鹿児島県枕崎、宮崎、四国、和歌山というコースを通りましたが各地で大変な被害がでているようです。最近は気象台開設以来とか50年ぶりとか雨にしても風にしても非常に大きくなっており困ったものです。先頃の台風は八丈島付近で発生し南西に一旦行き北上しましたがこんなルートは聞いたこともありませんでした。テレビで何故こんなルートを通るのか、何故台風に先駆け離れたところで雨が降るのかそして台風が去った後も雨が降るのはどうしてなど事細かに説明してくれるので何となく天気図を見るとどんな天気になるのか大凡分かるようになりました。お彼岸の中日に合わせたわけでもないでしょうが台風が去ってからめっきり涼しくなり昨日今日は長袖のシャツを着ています。明日の予報もあまりよろしくありませんがさてどうしましょうか、行楽の計画はあるのですが。

9月20日 営業担当者の雑記

昨日は正岡子規の「糸瓜忌」でした。「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」死にいたる7年間を結核で苦しみながらの人生は35年という極短いものでしたがその中で彼が為した文学に関る仕事は芭蕉、蕪村への評価、ホトトギスの創刊、アンソロジストとしてなどなど膨大のものだったようです。また彼と夏目漱石との友情はなんとも羨ましいものです。子規が病中にあるときには敢えて毎日俳句の添削を頼んだりあるいはイギリス留学に立つ際のエピソードなどその友情は終生続きます。子規が亡くなったことをロンドンで聞きその悲しみを子規の弟子である高浜虚子に送った五つの句は彼の心痛がよく伝わってきます。「手向くべき線香もなくて秋の暮」「霧黄なる市に動くや影法師」「筒袖や秋の柩にしたがわず」彼自身が留学に疲れ身心が弱っていたこともあるのでしょうが生涯の友を亡くした悲痛さがよく伝わってくる句ばかりです。

9月16日 営業担当者の雑記

昨日テレビを見ていたら新潟、石川の満月が出ていました。中秋の名月というやつですね。私も即外に出たのですが雲に覆われほんの一瞬見えたかなといった程度でした。テレビのお月さんをみると陰があまりにはっきり映りなんだか風情がないように思えました。「月見する座に美しき顔もなし:芭蕉」芭蕉さんえらく辛辣でして我が家の昨晩は芋はおろかお団子もなければもちろん美しき顔もありませんでした。まあそれでも今晩は中秋の名月だと教えてくれる人がいてまたそれを見に行く人がいてなんだ結局見えないねなどといいながら話題に出来るのはきっといいことなのでしょう。同じ月でも「俤や姥ひとり泣く月の友:芭蕉」となると深沢七郎の楢山節考になってしまい何とも悲しいことになってしまいます。月見る月はこの月の月ではあるのでしょうが毎日空を見上げればお月さんが拝める幸せに感謝です。

9月15日 営業担当者の雑記

今日松戸商工会議所が発行している「ブリッジ」という小冊子を見ていたら市教育委員会所蔵という「板倉鼎」の絵が見開きに紹介されていました。といっても私は彼を全く知らないのですが彼の紹介文の中に松戸市古ヶ崎の水郷地帯がお気に入りの写生場所だったとかよく通った坂川での釣りが縁で奥様と知り合ったとかなどと書かれていました。大正時代の話なのでなるほどとは思いましたが何と地元出身の人に聞くとかれこれ4,5十年前まで古ヶ崎周辺、八柱周辺、東松戸周辺は田圃ばかりだったこと、今の松戸駅西口辺りは少し雨が降るとすぐ水が溜り大変だったこと、更に古ヶ崎の農家には洪水用に小さなボートが用意してあったことなどを聞きました。その昔東京湾は今よりはるか北側まで入り込んでおり松戸も随分貝塚が残っているようなのであり得る話ではありますがそれにして今の様子からは信じられない事でとても驚きました。

9月14日 営業担当者の雑記

「鶏頭に鶏頭ごつと触れゐたる:川崎展宏」通勤途中にある畑にわずかばかりの鶏頭が咲いています。昔は随分あちこちで鶏頭を見かけたのですが最近はカタカナの花に押されあまり見なくなりました。この花、茎の上の方にもしゃもしゃと花が付いています。風がふくと茎全体が揺れ頭の方がぶつかり合っています。このところ続いた強い風で倒れているものもありますがまだ残っているのは時にこういった風景に出合います。この川崎展宏は加藤楸邨に師事した俳人のようですがさすが私など「心なき身」は通り過ぎてしまいそうな何でもない景色を的確に捉え17文字で表現するのですね。確かによく見れば右に左に揺れ動く鶏頭の花はもしかしたら「ごつ」といっているほど頭をぶつけあっています。帰り時にはもうすっかり虫の出番になっています。

 

9月13日 営業担当者の雑記

昨晩オリンピックに4大会連続出場した松田選手の引退会見がありました。メダルを4個も取っている凄い選手なのですがその出発点はビニールハウスみたいなプールでした。テレビなどにも出ていましたが信じられないような粗末なものです。そこで久世コーチと出会い水泳人生が大きく変わり目覚ましい活躍をするのですが、前回のロンドンオリンピック400mメドレーリレーで銀メダルを取った後の記者会見であの有名な言葉が生まれます。「北島康介さんを手ぶらで帰らせるわけにはいかないと思いました」過去2種目に連続金メダルを取りそして多分このオリンピックが最後になるであろう北島も今回は目立った活躍がなかった。その彼をメダリストにする為にというのがモチベーションだったというのです。そう思わせた北島選手も素晴らしいと思いますがそれ以上に松田選手の言葉はとても爽やかで何とも古めかしい表現がとても心を打ちました。松田選手のこれからの人生に幸多かれ。

9月12日 営業担当者の雑記

この土曜日庭の梅の木の下に虫のフンらしきものが大量に散らばっており、見上げると枝に5,6cmほどの毛虫があっちにもこっちにもいます。しかも場所に依っては葉が全くありません。事は一大事万難を排し毛虫退治です。取り敢えずBBQで使うような大きな挟みで一匹一匹捕まえようと梯子を立て懸け登ったら木にぶつかってしまいました。すると何たることかバラバラバラと毛虫の大群が落ちてきました。敵の過失をこれ幸いに一網打尽、ビニールの袋に入れ踏みつぶしました。何回か木を揺さぶり同じように処分しさらに目視でまだ残っているものを捕まえ、最後は防毒マスクをし市販の薬を万遍なく撒き敵をせん滅したところで今回の作戦は終了。しかしながらこの毛虫あっという間に大量発生します、時々木をチェックしているのですが本当に10日、2週間であっという間に広がってしまいます。彼等も子孫を残す為に必死なのでしょうが葉を食い荒らされますと翌年の花が心配ですので彼らの絶滅作戦を敢行した次第です。

9月9日 営業担当者の雑記

プロ野球広島カープが25年ぶりのセリーグ優勝にマジック1となりました。といっても私はここ二十年位とんとプロ野球には興味がなく広島カープで知っているのは山本浩二、衣笠幸男の頃でもう一世代前です。前回優勝は監督が山本浩二で選手では当たってもないのに大げさにデッドボールをアピールするのが上手だった達川選手、ハンサムな川口、北別府投手位しか覚えていませんが、ずっと弱小球団で基本的には貧乏な市民球団の為選手の補強もままならず住民のカンパで何とか看板変えせずにやってきた事くらいは知っています。お金持ちで次々に有名選手を入団させ優勝するのが当たり前といった球団もいいのですが、広島のように苦節二十年というのはその嬉しさは格別でしょう。地元と言えば今は亡き「西鉄ライオンズ」が優勝した時町をオープンカーでパレードしたのを見た記憶があるといったら女房に感心(?)されました。あまりにも昔のことなのでもしかしたら実体験ではなく夢かもしれないのですが。