3月13日 営業担当者の雑記

東日本大震災から6年目。12日の日経に若松英輔という作家がこう書いていました。人はつねに二つの時空を生きている。人生の試練に遭遇するとき、世が「時間」と呼ぶものとはまったく姿を異にする「時」という世界があることを、ある痛みとともにしるのである。時間は過ぎ行くが「時」はけっして過ぎ行かない。時間的な記憶は、さまざまな要因で薄れることがあるかもしれないが「時」の記憶はけっして消えることがない。悲しみは、私達の心の中でいつしか一つの種になり、それが静かに花開いた時、他者の悲しみを感じ得る哀しみになるという。肉親を大事な人を目の前で一瞬にして失った人たちの悲しみを私は共有することは出来ない。氏は離別という悲痛の経験は、誰かと出会う事がなければ生まれない。別れとはけっして消えることのない新しき邂逅の合図なのではないだろうかと結ぶ。人間は忘れることで心が壊れることを防いできたがそれは決して忘れ去ることではない。「時」は終わりのない紙芝居。

 

3月10日 営業担当者の雑記

西行は「なにとなく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山」と歌いましたが、愈々花々が活動開始ですね。我が家の雪柳は1週間前に数輪見かけたのですが今朝は一分咲きとでもいうのでしょうか「ちらほら」から「ぽつぽつ」程度に増えてきました。ローズマリーも青い花を付け始めました。さらにさらに近所の沈丁花がぷっくりとしたふくらみがはじけ花開きました。黄色も普通のものも。帰宅途中の香りに「悩殺」の時期がやってまいりました。心では西行のように「魂きれらるる恋もするかな」とはいつも思っているのですが実際にはそんな機会がないまま齢を重ねてきました。でも私は春この時期になると毎夜毎夜沈丁花の香りに埋もれています。何とも甘美な気持ちに襲われてしまいます。家にたどり着くまでのほんの2,300mのことですが。

3月9日 営業担当者の雑記

今日はまあ何と暖かいこと。ぽかぽかしており上着は要らないほどでしたがそんな中一日中車で走りまわっていました。市内のあちこちを走っていると色んなものが目に付きます。特にこのところは春の花が咲き始めています。今日はちらっと見えただけなので定かではありませんがハクモクレンが結構な大きさにつぼみを付けていました。この花で思い出すのが佐倉市の川村美術館です。この美術館は広い公園を隣接しており季節の花木が一杯植えてあります。以前は「無料」で入れたのですが残念ながら今は有料です。ここのハクモクレンは数こそ10本程度ですが見上げるような大きさにびっくりするほど立派な花が枝に溢れます。どこかの貴婦人が纏うビロードのようなつやつやした肉厚の花が上を向いて一斉に咲くのは壮観です。最初に見た時はただただ感激していました。ただそれがあまりに印象的な為に散り際の色あせ茶色っぽくなった大きな花がドサッと落ちているのは何とも哀れな感じがします。

3月8日 営業担当者の雑記

今朝は久しぶりに冷え込みました。朝家を出る時まず車のフロントガラスがバリバリになっていました。妻から「道が凍っているかもしれないので気を付けて」と声をかけられましたが、成る程歩き始めると滑るほどではないが道は薄く凍りついているし畑が真っ白になっています。そして陽が当たるところは枯れ草に付いた霜が溶け土が黒く湿っていますが陽蔭は草が粉を吹いたようになっています。人も車もみんあ白い息を吐いています。我が家の紅梅は散ってしまいましたが遅咲きの白梅が今日は一段と凛として見えます。朝のニュースで京成千葉線が袈線トラブルの為全線運休といってましたので心配しながら駅に付きましたが成田線は影響なし。新京成最寄駅から会社までの道はまったく凍っていませんでしたが自宅の方が寒かったのかそれとも時間差なのか。松戸は快晴でした。

 

3月7日 営業担当者の雑記

ポスティングにクレームは付き物でして昨日も配布されていないのではないかというクレームがありました。店の担当者に聞くと誠実な配布をしたという事でして、それだとクライアントは納得しません。そこで私の出番になります。基本はクライアントのクレーム内容は多分正しいのでしょうというところからのスタートですね。頭から店の話だけを信用してその内容を主張すると話はぶち壊しです。出来るだけクライアントの言う事と店の言う事が近い線で収まるように、不愉快な思いをさせたことにはしっかり詫びを入れるがひたすら申し訳ないの連発だと店の主張を全く無視することになりそれでは現場に顔が立ちません。世の中ではポスティングは結構いい加減だと言う話が通っているようにも聞きますのでクレームには真摯な態度でしっかりクライアントの話を聞きながらそれでも「人間のやることゆえの落ち度はあり得る」ことを出来るだけ理解して頂けるように努力することが肝要です。クレーム対応に「経験」は必要ですが「慣れ」はそのそぶりがでますのでNG!

3月6日 営業担当者の雑記

義母の法事で里帰りしていた妻が昨晩博多から帰ってきました。義母が亡くなって9年になり結構法事に出る為里帰りしていたように記憶していますが、博多の街の変貌ぶりに驚いていました。郷里の近所は最近学研都市というか大学が市内から移ってきたのですっかり様変わり。学生相手の飲食店などが次々に出来まるで浦島太郎(姫)のような感覚だったとか。子供達が小さい頃連れて行ってたバッテインングセンターはそもそも何処に会ったのか思い出せないほどで、中心街もすっかり変わりどこにいるのか分からない状態になってしまった由。福岡市では有名な大濠公園には日本庭園ができ更に嘗て西鉄ライオンズ華やかりし頃大にぎわいしていた平和台球場は今は広い芝生の公園になり傍には「鴻臚館」が復元されており発掘物が展示されていたとも。博多はどんどん発展しているようです。

 

3月3日 営業担当者の雑記

今日はお雛様の日ですね。我が家では娘が家を出て以来もう人形を飾ることもありません。ところで今日営業で走っている時マンションの植え込みに「ミツマタ」が咲いていました。「ミツマタ」はあまり花の名前を知らない私でもわかる非常に特徴のある花木です。ご承知のように枝が三本に分かれた先に5,6cm位の黄色い筒状の形をした沢山の花がぼんぼんみたいに球状になっています。植物学的にはこれは花弁ではなく愕片とのことですが、おどろくことにこの花「沈丁花」の仲間なのですね。先ほど調べていて初めて知りました。遠くからでも目立つ黄色い花で思わず車を止めて香を嗅いだのですがほんのり漢方系でした。大昔「こうぞ」「みつまた」と和紙の原料として習った記憶がありますが花を知ったのはそれからずいぶん後のことです。色は派手目ですが樹高は精々2mもあるか位で形は地味です。私の中では春の花木として結構代表的な位置を占めており何とはなしに季節を感じる花です。

3月2日 営業担当者の雑記

昨日は夜九時頃から雨模様という予報でしたので念の為折りたたみ傘を持って行きましたら7時前から降り出し最寄駅から濡れずに済みました。今日の予報は朝のうちは雨がぱらつくかも、夕方から本降りになるとの予報でした。昨日のことがあるので長靴を履き大きな傘を持ってきたのですが通勤時はほとんど雨が降らず長靴が邪魔になりました。でも昼間営業に出かけたらやはり雨が大分降っていましたので長靴は正解。といいますのも私は膝が悪いせいなのかそれとも根性がひねているからなのか歩き方が上手でなくちょっとの雨でも必ず左のふくらはぎが濡れてしまいます。まして夜だと道に溜まっている雨水をよけ切れずびしょ濡れになります。春とはいえまだこの時期に濡れて風邪でも引くと困るので今は格好より実利を取り怪しい天気の時には必ず雨具の準備をしています。

3月1日 営業担当者の雑記

同じ一角にある家の庭に沈丁花があります。だいぶ前から花芽が膨らんできていますがまだ香りはしません。このお家は庭木の剪定など手入れはあまりしていないようなのですが変わった花がいくつか植わっています。沈丁花も普通の色と黄色のものがあります。黄色の沈丁花は結構珍しいでしょう。私は沈丁花の香りが大好きなので花が開くのを楽しみにしています。暗くなって何処からともなく漂ってくる香。匂いがきついので嫌いな人も多いようですがあの独特の薬臭い香りは私の煩悩(といっても元々煩悩の塊なのですが)を呼びさまします。またジューンベリーだと思うのですがこれも珍しい花木です。もうすぐ白い花を付けその後6月頃には深い紅色の実をつけるのですがずっと気になっていたので図鑑で調べました。沢山実を付けるのですが採っている様子はありません。また秋になると白菊の鉢が玄関先においてあります。多分おじいちゃん、おばあちゃんの趣味ではなかろうかと思うのですが。楽しませて頂いています。

2月28日 営業担当者の雑記

今日は朝から飛びまわっていました。今月最後の日ではありますがポスティングの売上げは先週にもう締まっており3月分の営業です。去年の3月、4月の売り上げは他の月に比べ飛びきり多いので大変なんです。大体何処の会社もそうでしょうが前年同月の数字を追いかけることになっています。私自身はこのやり方には今一賛同しかねますが「1年間経ったら必ずいい実績を残すからごちゃごちゃいわないでくれ」と言うほどこの業界での営業に自信もありませんし一つの目安だと思えば前年を追いかけるもいいかもしれません。世の中の景気がどうだとか業界の動向がどうだとか本当の所あまり関係ありません。日本中であるいは関東一円で商売をしていれば別ですが今のところ松戸市内の御客様だけが相手ですのでそんなことよりこまめな案内、説明のほうが大事です。という訳で朝から飛びまわりメールを打ち電話をしているという事なんですね。この「しこみ」が成功した時の喜びが営業の醍醐味なんですね、などとまだまだ青いことをいっております。