11月14日 営業担当者の雑記
このところ昼間と夜の温度差が大きく着る服に迷ってしまいます。いつの間にか立冬も過ぎ天気予報では一雨ごとに寒くなると報じています。今日は時雨模様の一日で少し暖が欲しくなります。「天地の間にほろと時雨かな:虚子」抜けるような秋の空もいいのですが、なにかしらぼんやりとした天気で空と地の間を冷たい雨が降り続いている景色は憂鬱になります。この句は「ほととぎす」の一時代を築いた鈴木花蓑が亡くなった際の追悼句とのことですが、つくづく上手の俳句というのはこんなに短い言葉でよくも風景、状況、感情を言いつくせるものだなと改めて感心します。これ以上の言葉は不要ですし之だけは言わないと伝わらないというギリギリの言葉の選択。才能と訓練のたまものなのでしょうがそれにしても言葉だけで視覚も聴覚も刺激する名人芸ですね。