4月1日 営業担当者の雑記

松戸の桜は満開からぼちぼち後半戦のようです。風が吹くと花吹雪となりその下を通るのは何とも豪勢です。いつの時代ににもどんなところにも「花狂い」はきっといるのでしょう。私はそこまでの熱心さはありませんがそれでもこの時期車で行ける範囲の桜を訪れています。平安末期に「西行」という風流なお坊さんがいてが桜への並々ならぬ思いを込めた歌がたくさん残っています。今週は彼の思いの一端をご紹介したいと思います。まず「花見にと群れつつ人のくるのみぞあたら桜の科にはありける」西行が一人桜を楽しんでいたら止めていたのに近所の人達が見物に来たのでしょうがなく招き入れた時のもので、一人でのんびり楽しみたかった西行が「美しすぎるお前が悪いのだと」愚痴ったのに対し桜の精がそれを諫めた。西行がまどろみから覚めると相変わらず桜は見事にその姿を見せているといった内容で「西行桜」という彼に纏わる能の代表作の一つにもなっています。

3月29日 営業担当者の雑記

昨晩のニュースで全国に先駆け東京の桜が満開になったと報じていましたが、今日は松戸でも営業車からみる花どころは満開でした。仕事で新京成常盤平駅から五香駅にかけての桜通り、八柱霊園の南側の桜並木を通ったのですがどちらも満開でした。桜通りは八重が多いのか少し色が濃く葉が出ているのもあります。八柱霊園の方は染井でこのところ病害で随分切られていますがそれでも空一杯に広がる薄ピンクは何とも贅沢な通り抜けです。ただ今日は曇り空で気温もかなり低く花見にはちょっと無理があるなという感じです。それにしても桜通りのお祭りは来週の土日ですのであと一週間は持たないのでは?確か去年も桜祭りのときにはすっかり花は散っていたように覚えています。まあ花見だけが目的でない酔客も出店が楽しみな子供たちも満開でなくとも楽しめるのでしょうが。私は関東近辺の枝垂れ桜を中心に飛び回るつもりですがこの週末はお天気が心配です。

3月28日 営業担当者の雑記

今日の日経夕刊「プロムナード」は河合香織さん執筆の「人生の不可解さ」と題した話。母親から「あなたと一緒に死んでしまいたいと思い悩んだことがあったのよ」と言われたことがあると始まり、先日会った実際に母親に殺されかけたという脳性麻痺の女性の話しを語る。彼女の母親は無力な子だから生きるのは不憫だと思い手をかけたのだがその後の人生はまるで反対。母親は70歳で交通事故にあい寝たきりになり、パーキンソン病になった父親に代わって車椅子生活暮らしの彼女が引き取り生活の世話をした。自分で身の回りのことを出来ないなんてもう終わりだと「うつ病」になった母親に障害者として生きる術を教えた。障害者との結婚に反対し続けた義父も脳梗塞で倒れ彼女が電動椅子の乗り方を教えた。女性の語り口に悲壮感はなく怒ってもいず愉快そうに笑いながら話した。人生というものの不可解さを面白がっているようだった。その夜のビールは酔えなかった と。

3月27日 営業担当者の雑記

先日神戸在住の友達から先の大阪場所に「東西会」で相撲見物にいってきたという話題がありました。調べてみると日本固有の伝統文化である大相撲を維持発展するための団体で開催場所ごとにあり大阪場所は「東西会」と称するとのこと。相撲協会の維持員制度を担っておりその構成員は身元のはっきりした方々でかなり高額のお金を払い会員になっているようです。いわゆる「溜:砂被り」はその維持会員のみが観覧できる場所のようです。皆さん茶色の陣羽織を着ているとのことなのですが今まで全く気が付きませんでした。大体前列あたりには色っぽいお姐さんだとか恰幅の言い旦那衆が座っているなという感じはありましたが。そして特定の力士の応援はしないとか最後まで席を立ってはいけないなどの決め事があり弓取り式の力士が締める化粧まわしの贈呈などもしているのだとか。あまり堅苦しいのはご免ですが一度は砂かぶりでの相撲観戦もいいものでしょうね。

3月26日 営業担当者の雑記

今朝の日経に「解禁・ゲノム編集」という特集記事がありました。先ごろ厚労省の専門部会が遺伝子の一部を壊して働きを止めるゲノム編集なら自然交配と同じとして今夏にも届け出だけで流通出来るようにした。これを受けマダイの食用部分を大きくしたり、コメの収穫量を高めたり、アレルギーのない卵、毒のないジャガイモを開発するなど世界に先駆け続々と市場流通に向けた準備が進んでいるという。一見ありがたいことなのだが一方自然界で起きていることはDNAの任意の場所にランダムな変化が偶発的に起きることで、DNAの特定の場所に意図的な変化を人為的に導入するのとはまるで違う。これは生命システムへの積極的な介入でありゲノム編集技術は潜在的な危険性を内包しているので万が一にも想定外のことがおきたら誰が責任をとれるのかという福岡伸一さんの意見もある。いずれにしても食品としての安全性は必ず担保出来るようにして欲しいものだ。

3月25日 営業担当者の雑記

昨日大相撲春場所が横綱白鵬の15度目の全勝優勝で幕を閉じました。これで優勝回数も42回目ということで王さんのホームラン記録、イチローさんの安打記録と並びこれから先誰も届かない記録の一つとなるのでしょう。もうひとつの話題は「貴景勝」が大関昇進なるかということでしたが千秋楽に勝ち昇進を確実にしたようです。それにしても勝負というのは非情なもので対戦相手の「栃ノ心」は先場所全休で今場所はカド番。それも前日まで7勝7敗の五分で千秋楽に望みを繋いでいました。栃ノ心が勝てば大関陥落を免れ貴景勝が勝てば大関昇進。どちらも勝たせたいのですが勝負はそうもいきません。結局貴景勝が立ち合いから得意の押しで栃ノ心を一方的に破り勝負が決しました。栃ノ心は大関在位5場所での陥落ということになってしまいました。優勝して大関に昇進したときは、あのマッチョに捕まえらえたら誰も敵わないだろうと思ったのですが残念です。

3月22日 営業担当者の雑記

明日23日は「西行」の命日です。「願わくば花の下にて春死なん」と詠みその通りに往生したと伝えられる平安末期の歌人です。元々は天皇警護の武士だったのが何のきっかけか僧になり全国を行脚しながら歌を作り新古今集にも沢山入っており、芭蕉も大きな影響を受けているようで「奥の細道」は歌枕を追うと共に平泉から四国までた西行の後を辿っっているのだとか。手の届かない女性に恋したのが世を捨てた理由だともいわれていますがとにかくこの人逸話が多く、平清盛とは職場仲間で頼朝に弓の講義をして礼に貰ったた銀の猫を子供にあげたとか東大寺の再建に金を集めて回ったとか結構波乱万丈の人のようです。そんなことから彼を描いた本は沢山ありますが私は白洲正子氏の「西行」を読んだのがきっかけでのめりこんでしまいました。彼自身も面白いのですがその歌には新古今調ながらなんともいえない色気がありとても好きです。「いとほしやさらに心の幼びて魂切れらるる恋もするかな」

3月20日 営業担当者の雑記

昨晩の天気予報で今日は暖かくなると報道していたのでこれまで羽織っていたセータを着ずに出勤したのですが、昼間は予想を超える暖かさで20度以上あったのではないでしょうか、ジャケットも要らないくらいでした。偶々とはいえ「暑さ寒さも彼岸まで」を地で行く陽気となりました。我が家では雪柳が一斉に開きました。小さい花ですが枝一杯になると結構見事なものです。お隣の庭では沈丁花がようやく香り出しました。蕾が固い状態が続いていたので開花を心待ちにしていました。この花は「沈香」のように香り、丁子(クローブ)のような花を付けることからその名が付いたということですが残念ながら私は沈香の香りも丁子の花も知りません。いつの頃だったか、多分学生時代だと思うのですがなんとも官能的な匂いに出会いドキドキしたことを今でも鮮明に覚えています。きっといい思い出と重なっているのだと思いますが以来ずっと「私の春の香り」となりました。

3月19日 営業担当者の雑記

昨日は忙しくて昼飯を取る時間もなかったのでブログはパス。ところで昨日車で走り回っているとき嫌なものを見ました。開店前のある店の前で20人ほどの高齢者が並んでいます。「健康食品、発酵食品、飲めるお酢」などと書かれた店の前で互いに談笑しながら楽しそうではあるのですが私は大変心配になりました。以前も五香近辺で同種の店があり同じように老人たちが全く同じように楽しそうに並んでいました。聞くところによるとこの手の店は当初「プレゼント」だとか「卵、パン」などを非常な廉価で案内しそれにつられた人たち(大概老人)が集まってきて面白おかしく場を作るのですが暫くするとうまい話をして高額な買い物をさせるというのを聞いたことがあります。必ずこういった店は半年もたたずになくなりまた別の場所で開店しています。もういくつも見ました。本人達が騙された自覚がないのかあるいは立件しにくいのかこの種の店はなくなりません。

3月15日 営業担当者の雑記

今日お客様である塾の先生と話す機会があったのですがとても大変なようです。このお客様は二教室運営しているのですが両方の教室のすぐ傍に競合が出来たというのです。それでなくても人口減により生徒をなかなか確保し辛いところに持ってきての競合出現で生徒の奪い合いです。今までこの教室は「部活をしている子に」「学校の授業についていけない子に」懇切丁寧な授業を売りにしていたのですが競合は映像を使い機械をフル活用しさらに個別訪問し一か月無料、二か月無料などのサービスを付けているのだとか。竹槍で戦車に向かうようなものだがといいながら、今回のチラシには堂々と「うちは映像も特別な機械も使っていませんが成績アップにかける情熱とスキルはどこにも負けません」とハンディを逆手に取った訴えをしています。受験勉強は味気ないのではありますがそこに⁺αの人間性を売りにしようというのですがうまくいって欲しいものです。