12月21日 年賀状

この土日で年賀状を80枚ほど仕上げました。毎年あんちょこから絵柄を頂いて木版を彫るということをもう数十年続けています。絵柄通りに彫れたことはありませんでいつも動物の足をちょん切ったり耳が取れたりですが今年も牛の耳と目が取れたので墨で書き足しました。そんな作業も楽しみではあるのですがやはり今年の賀状を見ながら彼らの今を思い浮かべ1行、2行付け足す時がいい感じです。今年は例年に比べ「喪中につき」「もう疲れたので賀状を止める」というのが結構ありました。女房を亡くしやもめにも慣れてきた、もうゴルフは楽しんでやるなどとのたまう同級生、子供を保育園に預け仕事を再開したのでてんてこ舞いと書く後輩、娘が北海道の大学に行ったのでさみしいというかつての部下。それぞれがそれぞれの日々を送っているのですね。一年に一回近況報告というか元気な様子を友達、近親者に知らせたいそう思いながら毎年年賀状を書いています。

 

12月18日 大雪立ち往生

先ほど事務所に戻ってきたのですが冬の夕焼けは本当にきれいです。太陽の色が一段と鮮やかだし見えなくなると雲に映ったうす紅が輝いています。今日はうっすら富士山も見えたような気がします。さてさて日本海側はそんなのんきなことを言っている場合じゃないですね。私は関越道は沼田までしか乗ったことがありませんがそれから20km位新潟寄りの水上あたりでは大変な豪雪で車が立ち往生しているとのこと。前が詰まっているのでもうまる一日以上身動きが取れない状態のようです。私は普段かなり車の世話になっていますがとんと雪の対策は出来ません。今はスタッドレスを履かせていますが雪が積もった場所でしっかり運転できる自信はありません。寒い中、狭い車の中でガソリン、食料、水の心配をしながら夜を明かすなど信じられない恐怖です。一晩に1m積もるなどというのはもう私の想像を超えています。皆さん無事に早く脱出できるといいのですが。

 

 

12月17日 ハクセキレイ

このところの冷え込みは尋常じゃないですね。私などは長そでの下着に少々分厚いコート、手袋とかなりの厚着で通勤しています。日本海側を中心に大雪が降り一晩で1m近く積もったところもあり関越道路では沢山の車が立ち往生しているとの報道もあります。さて先ほど駐車場に行ったのですがハクセキレイ(多分:詳しい種類は分かりません)が例のヨチオチ歩きをしていました。この鳥夏には見かけないのですが留鳥のようです。一体夏はどこにいるのだろうと思いますがこの時期になると必ず駐車場に現れます。カラスのようにピョンピョン跳ね歩きでもなしスズメのようにチョコチョコ歩きでもなし本当に人間の赤ちゃんのようなヨチヨチ歩きをしています。そばに近づいても鈍いのか、慣れているのか慌てて逃げたりしません。姿格好は尾羽が長く比較的スマートで紳士然としているのに飛び上がるときのパタパタという感じといい歩き方といい何か段差があります。

12月16日 在宅勤務で

私は新規顧客開拓のためほぼ毎日多くの会社に電話をしていますがいろんな対応をされます。総じて女性に多いのですが担当部署を紹介されることもあれば、不要ですの一言もあります。営業ですから断られるのには慣れていますがいい対応に出会うとうれしくなります。そんな中今日はある畳屋さんに電話しました。この方元Jリーガーの畳制作一級技能士さん。最初はポスティングの話をしていたのですが「景気はどうですか?」の問いに「10月頃からずっと好調だ、やはり一日中家にいる人が増えて畳のほつれ、汚れに目が行くせいなのでしょうか」とおっしゃる。なるほどこの手で行くとインテリア、家具屋さんなども好調なのかなと思いながら、翻って毎日顔を突き合わせている夫婦は互いのしわが、ふっくらとした体形が、薄くなった髪が目についても取り換えようがないななどとも思った次第です。お互い様なのでこのままでいいか、になるのでしょうね。

12月15日 討ち入り考

昨日は赤穂浪士討ち入りの日。といっても最近では新聞の片隅にも載らないもはや死後なのかもしれませんが、面白い俳句を見つけましたのでご紹介します。「熱燗や討入りおりた者同志:川崎展宏」です。事件が起きたとき大石内蔵助についていこうとした家来が何人いたか知りませんが一人減り二人減りしたことは間違いないでしょう。上の句はそんな人たちの会話なのでしょう。江戸中を熱狂させた英雄となり切腹した方がよかったのかあるいはて生涯を全うした方がよかったのか。世間がまだ討ち入り熱に浮かされている頃、途中で抜けた者同志がひそひそと一杯飲み屋で話しているのでしょう。サラリーマンの世界でも同じようなことが結構あります。「あいつだけは付いてくると思ったのに」と腹心の部下だと思っていた人がクーデターに参加しなかったとか株主総会で絶対に再選されると思っていたら実はまったく逆の筋書きが出来ていたとか。ここは絶対に熱燗ですね。

12月14日 柔道66kg級決定戦

昨日の柔道東京五輪男子66kg級の代表決定戦は壮絶でした。五輪代表選考で日本柔道史上初となる一試合限定のワンマッチ方式で行われ阿部一二三選手が丸山城志郎を破りました。この二人はここ数年勝ったり負けたりでどちらが優位とも言えない状態が続いており今回1対1の戦いという前代未聞の方式で決着したのだがこの試合も凄まじかった。制限時間内では決着せず延長延長で結局24分戦い続け阿部選手が優勢で勝った。私は柔道のことは門外漢でこの時間の長さの凄さは分かりませんが解説者によると限界を超えた戦いだったようです。意地と意地のぶつかり合い、選手生命をかけた戦いは決着後の選手の涙にその嬉しさ、悔しさ、そして両者のやりつくした満足感は有り余るほど伝わってきました。勿論オリンピックに出るためにすべてをこの試合に賭けてきたのでしょうがそれ以上に全身全霊を賭してのこの試合は我々に感動以上の何かを与えてくれました。

12月11日 朝霧

私は毎日千葉市から松戸まで通っていますが今朝はものすごい霧でした。100m先は見えづらく車だと結構気を遣うだろうなという程でした。松戸に着いても会社まで周囲が薄っすらしていました。「放射霧」というそうで地面付近の空気が夜間の放射冷却によって冷やされて、空気の中の水分が凝結して霧になったものだとのこと。東京ではそれほど気温が低くなかったので霧は発生しなかったようです。ところで昨日は長野県伊那地方は今年一番の冷え込みになり駒ケ根市内の天竜川流域は朝霧に包まれ幻想的な景色になったようです。雪を被った中央アルプスの山々が浮かび上がり冬の訪れを感じさせたようです。終生故郷である南アルプスの麓で暮らした飯田龍太の句に「山河はや冬かがやきて位に即けり」というのがありますが、高い山々も大きな川もなく海に面しそれほど厳しい冬とはならない房総では普段思うべくもない信州の冬景色を今朝は疑似体験した感じです。

12月10日 夕焼けと小鳥たち 

先ほど郵便局に行った帰り、空が夕焼けで真っ赤でした。今日は一日曇り空だったのですが夕日は地上に近い方の隙間から横に広がって雲を染め上げていました。その中を小鳥が集団で飛んでいます。別にリーダーがいるわけではないのでしょうが一糸乱れずのパフォーマンスです。急降下、急上昇と空に大きな波がうねっているように見えます。虚子の句に「大空に又わき出でし小鳥かな」というのがあります。本当に急に視界に入ってきてそしてあっという間に視界から外れていきます。この時期はどこからかやってきた渡り鳥なのでしょうかそれとも元々いる鳥なのでしょうか2,30羽ほどで飛び回っています。遊んでいるのでしょうか餌をあさっているのでしょうか。かなり地上近くまで降りてきますが何かにぶつかることもなく見事に反転していきます。何とも不思議な集団です。そして初冬の夕焼け空が暮れていくとシルエットになっていきます。

12月9日 我が家のスイセン

我が家のスイセンが随分大きくなりました。梅の木の周りにぐるりと10本ほど植えているのですがどれもしっかり葉を伸ばしてきました。そうなんです。我が家のスイセンは葉はどんどん大きくなるのですがまったく花芽がないのです。当然花も咲きません。2年前花屋さんに教わり根分けをした年はうまく咲いたのですがまた戻ってしまいました。確かに南房総スイセン郷の花もどれもが一斉に咲いているわけではなくどちらかというと葉だけの方が多いような気がします。年によってはかなり疎らなときもあります。毎年上手に咲かせるにはそれなりの手入れが必要なんでしょうね。また買った花は初年度とそれからは咲き方が随分違うように思います。買うときはきれいに咲いているものを選ぶのですが翌年は花が小さかったり色がちょっと薄かったりと看板通りにはなかなか咲いてくれません。肥料とか風当たりとか日当たりとか色んな条件がありますから無理もないのですが。

 

 

 

12月8日 赤い実

この時期注意して歩くと赤い実がなる木が沢山目につきます。庭木にも街路樹にもいろんな種類があります。今日も通勤途中で庭に気になる赤い実がありました。葉の形からアオキなのだろうと思いますが確かではありません。実は2,3cmほどで表面がつやつやした楕円形で葉の緑との対照がとてもきれいです。サニーフォスターと名札が付いている会社の植栽にも木に小さな赤い実がついています。せんりょう、まんりょう、南天などの庭木、モチノキ、ハナミズキなどの街路樹など花が少ないこの時期赤い実は目立ちます。多分鳥が食べるのでしょうが鳥は赤い色が分かるのでしょうか。木としては鳥に食べられ種を遠くに運んでもらうことで種の保存を目指しているのでしょうがはたして赤い色が効果的なのかどうか?あるいはおいしいのでしょうか。まあ会社の行きかえり最寄り駅まで少しありますのでどうでもいいようなつまらないことを考えながら歩いています。