10月2日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「猛暑日に汗をかきかきスーパーへさんま梨くり秋がもてなす:浅田 真由美」スーパーの売り場は実際の季節を少し先取りしています。ちょうど今時分は秋の味覚を勢揃いさせています。さんまは季節変動で日本近海には寄ってこなくなり高嶺の花になりました。栗も国産の有名どころの産はなかなか値がはります。なしは今が真っ盛りで我が家のデザートでも時々でますが栗ごはんはでたことがありませんしサンマはもうあきらめていましたら先日特売があったと言って妻が8切れ入りの刺身を買ってきましたのですっかり貴重品になったサンマを一切れづつ味わいながら頂きました。といったわけでかつては我が家の食卓にももう少し頻繁に秋の味覚が並んでいたのですが今はスーパーに並んでいる代表的な秋の旬を目で楽しみ、家では○○の松茸のもとのお吸い物と栗よりうまい十三里の炊き込みご飯とさんまは無理なのでお金のかからないまんまるお月さんを肴に。

9月28日 リーチ・マイケル

今朝の夜中に行われた対サモア戦は勝ったようです。さすがに真夜中なのでビデオに録りましたが勝ち試合なので安心して見られます。このところラグビーW杯を盛り上げるためにマスコミが選手達のエピソードなどを拾い報道していますが昨日だったかリーチ・マイケルの話題が出ていました。高校生で日本に来たニュージランド出身のリーチはラグビー日本の象徴だけでなく今や日本人にも珍しい「古武士」といった風格があります。辛抱強く、泣き言をいわず、自分の調子が悪い時でも仲間を鼓舞しています。そしてトライを決めても大仰な身振りはしません。そんな彼がモンゴルで屈強な若者を選び自分と同じ高校に入れ、大学生になった彼はラグビー経験は短いにも関わらず頭角を現し始めたとの事。その彼の学資を含めリーチが全面的に応援しているという内容です。ラグビーをやりたくて右も左も分からない日本で大勢の援助を貰ったお返しのようです。これにも感激。

9月28日 季節の変わり目

彼岸も終わりボチボチ涼しくなってもいい頃ですがまだ真夏日の気温ですなどとニュースで聞くと本当に秋は来るのだろうかと思います。それでも朝晩は昼よりは大分気温が下がり先日は久しぶりに上着を着て出社しました。融通の利かない新京成は相変わらず朝の通勤時にはクーラーを入れていますので定番の居眠りタイムに体が冷えないためにも上着は正解でした。どうでもいい話ですが少し涼しくなってきたら夏用の上着を着るか長袖のシャツを着るかどどちら派ですか?長袖のYシャツ姿で通勤する人は結構いますが私は昔からの習慣で長袖のYシャツだけで出勤するのはあまり好きではありませんし袖をまくるのもあまり好きではありません。昼間は上着を脱げばいいので結局半袖に上着スタイルになります。今の職場で働き始めてずっとノーネクタイでカジュアルな恰好でいますがさすがにジーパンでの出勤は抵抗があります。若い頃染みついたものはなかなか抜けません。

9月27日 大谷さん

親しげに言ってもあの大谷選手のことです。彼はシーズン終盤にきて右肘を痛めさらに打撃練習中にわき腹も痛め今シーズンを終えましたがニュースではもう早々に肘の手術は済ませうまくいったようです。ただ驚くのは彼のけがなどに対する姿勢です。彼の信条なのか「自分がコントロールできないことは思い悩まない」これは優秀なアスリート(もしかしたらアスリートに限らず超一流の人たちかもしれませんが)に共通する特徴のようです。けがをして選手とての価値が下がったという評論家もいました。二回目なので再起は?という専門家もいました。何より前と同じようなパフォーマンスが出来るか一番心配なのは彼自身の筈です。にもかかわらずそれをおくびにも出さない姿勢。確かにどうなるか分からないのだから悩んでもしょうがないといえばそうなのですが、それをメンタルが強いなどと一言で片づけるにはあまりに強すぎます。やはり凡人とは考え方が違うのですね。

9月26日 曼殊沙華

先日家から近いところにある八千代の村上緑地公園に曼殊沙華を見に行きました。ここはボランティアの人たちが数十万本ともいう花の面倒を見ており初夏にはアジサイも見られます。今年は例年に比べかなり花の数が少なくまばらに見えるようなところもチラホラ。「いまいちだね」などと話しているといつにも増して仮装した人がとても多いのに気付きました。あまりよく知らないのですが雰囲気がゲームかアニメの登場人物のようです。さらにドラエモンの「どこでもドア」まで立っています。またそれを写す専属(?)のカマラマンらしき人も大勢います。みなさん思い思いにポーズを取り、カメラマンの要求に応え真剣にカメラ目線を投げています。よく見ると必ずしも若い人達ばかりではありませんでかなり妙齢の方たちもいます。もしかしたらここは「そういう場所」として知る人ぞ知るところになのかもしれません。いいアングルで長居するのがちょっと困りものでした。

9月25日 読売歌壇栗木京子

今週の選はまあ驚きました。「中三の受験勉強ご褒美は全身脱毛が定番らしい:甲賀亨子」栗木さんは性別を問わず、脱毛を希望する若者が増えているようだ。というが私は初めて聞きました。ツルツルの肌は確かにきれいですがその昔キャンディス・バーゲンの金色に光る腕の産毛になにやら神々しいものを感じ、長嶋茂雄さんがシャツの上のボタンを外した時に見える胸毛に逞しさを感じた私としては「元々あるものはそのままでいいんじゃないの!」などと思ってしまいます。性別をことさら意識しなくなった、特に男性は女性が「つるつる感」を望むからなのか手足を脱毛する人がいるとは聞いたことはありますが、中三の受験勉強のご褒美が全身脱毛とは。確かにこの夏脛毛が見える半ズボン男性はあまり見かけなかったように思います。髪の毛以外の「毛」ば汚いもの、見苦しいものという感覚が一般的になってきたのでしょうか。毎日の髭剃りは面倒くさいとは思いますが。

 

9月22日 レポートをAIで

日経夕刊のコラム「プロムナード」に国語辞典編纂者の飯間浩明氏が面白い文を書いていました。かれは大学でも教えているようで生徒に課すレポートは「Chat GPTを使ってもいい」と告知するそうです。それではレポートにならないだろうと思いますが課題の出し方により必ずしもそうはならないんだとか。Chat GPTには文章をまとめる力が優れており飯間氏も執筆する際論理の飛躍や無駄な段落を指摘して貰うとのこと。しかし辞書を作る立場から見るとまだまだ実用になる段階ではなく例えば」「右」の」説明をさせると「右 体の正面から見た時に、左の反対の方向を指す」左の説明は「右の方向を指す」となっているんだとか。いかにも機械のしそうなことですが「右」を辞書的に説明すると?昔なら「お箸を持つ手」といえたでしょうが右に矯正しない今はダメ。北に向かって立つと東側にあるのが右。余計にわからないですね。何と説明しましょうか?

9月21日 暑さ寒さも

今年の彼岸は9月20日から26日までで23日が中日ということです。昔から暑さ寒さも彼岸までと言われてきましたがなんのなんの、朝晩はようやく熱帯夜が収まってきましたが昼の暑さは相変わらず大変なものです。本当に秋は来るのだろうか心配していますが会社からの帰り道で聞こえる虫の音、栗の実が落ちている庭先、大分赤くなってきたコキアなどを見ると自然界の季節は回っているようです。昨日松戸の彼岸花の名所祖光院を通りましたらまばらですが咲いていました。ここな庭師が入っているようなで手入れは十分だと思いますがもしかしたら異常気象の為今年は不作なのかもしれません。またたまたま今日「関さんの森」の横を通ったのですが紙垂を付けた大木の根本に数本こちらはしっかりと咲いていました。昔は田んぼの畔やお墓の周辺などに群生していましたが何しろ変わった花の姿や鮮烈な赤が人気なのかあちこちで彼岸花園のような施設が増えてきました。

9月20日 朝の習慣

日経夕刊「こころの玉手箱」に翻訳家の柴田元幸氏が朝の紅茶について書いていました。もう50年続いているという喫茶習慣。湯を沸かし、ポットに湯を入れて温め、湯をカップに移してカップも温めてから葉をポットに入れ、沸騰した湯をポットに注いで、葉の性質に合わせて3~5分置き(途中一回かき回す)カップのお湯を捨ててお茶を注ぎ、牛乳を注ぐ。この一連の動作は英の作家ジョージ・オーウェルの小文(おいしい紅茶)で説いている方法をほぼそのまま踏襲しているのだとか。磁気か土器のティーポット、ポットは温めておく、茶は濃く出す、葉を泳がす、湯は沸騰中のもの、途中で一度葉を揺らす、浅いカップは不可、牛乳に浮いたクリームは取除く、茶を注いでから牛乳を入れる、ミルクティーのみ、砂糖なしの約束事のうち先生に逆らいステンレス製を使っている以外ほぼ忠実に守っているとのこと。これも偉大な作家オーウェル先生の作品なのでしょう。

9月19日 読売歌壇栗木京子

今週の選は少し旧聞だが夏の甲子園から「ヘルメットとれば棚引く黒髪が王者となりぬ夏甲子園:高橋 益子」優勝校慶応義塾高校の選手たちは坊主頭ではありませんでした。これも結構話題になったのですが坊主頭が高校生らしいとはいったい誰が決めたのでしょうか。清潔感?きっと臭いので毎日洗髪していると思います。手間がかかる?精々10分やそこらでしょう。野球以外に目を向けるな?生身の高校生にそれは多分無理というものです。異性のこと、勉強のことなど一杯考えることはあるでしょう。今時サッカーに限らずいろんなスポーツ選手はみな思い思いの髪型をしています。高校野球だけがいつまでも大人の勝手な理屈を守ってきたのですね。作者の「黒髪が棚引く」とか「王者となりぬ」という表現も大層な言い回しですが彼女にはそれほど衝撃的なことだったのかもしれません。昔に比べれば今の高校生たちの髪型はいろいろあり本当に羨ましい限りです。