10月27日 紅葉の便り

長く厳しかった夏がようやく終わりに向かい北の方から紅葉の便りが聞こえ始めました。昼間は時に25度を超すこともありますが朝晩は10度近く下がりこの寒暖の差が紅葉には必要なようです。昨日はテレビで日光中禅寺湖の様子がでていましたがグラデュエーションはありますが色はあまり鮮明でないように感じました。確かあの辺りは標高1000mを越しているので平地より6,7度気温は低い筈ですがそれでも夏の暑さの影響なのでしょうか。このところ毎年奥日光に紅葉狩りに行っていたのですが今年は首の手術後なので長距離ドライブは控えようと思っています。しかし近場では12月も中頃のようですし有名どころは混雑がひどいのでいろいろ探してみようと思います。私は赤一辺倒の紅葉よりいわゆる「錦織なす」の方が好きなので関東では最後になるという養老渓谷、亀山湖なども視野に入れています。皆様もよい「紅葉狩り」をお楽しみください。

10月26日 ゴルゴ13

日経夕刊を見ていたら「地元重視の酒蔵、ゴルゴ13魅了」という文字が飛び込んできたので慌てて内容を確かめました。岩手県八幡平市の老舗酒蔵「わしの尾」がゴルゴ13とコラボした日本酒を来年3月に発売するというものです。よく読むとどうも有名人にあやかっての商売というのではなく、さいとうプロ側から持ち掛けられた企画でさいとうたかお氏の夫人(さいとうプロの現社長)が盛岡市出身、さいとう氏の別宅が花巻市にあるといった縁からとのこと。特製ラベルのコラボ酒は二種類で大吟醸純米酒「岩鷲:がんじゅ」と辛口純米酒「金印:きんじるし」でさいとう氏の名刺カード」などが付くとのこと。地元密着の「わしの尾」にとっては全国に打って出る好機だが社長曰く「地元で飲んでもらう。インバウンドを含めて外から飲みにきてもらい、食など全体と結びついたほうが長いお付き合いになる」と気負わない。新しいことに挑戦しながらも地元への愛やよし。

 

10月25日 ほっこり気分

朝の通勤時に必ず通る小さな神社があります。どうもその昔松戸から成田にかけてあった「小牧の牧」に由来するようです。農業を勧めるような碑文があり馬の像があります。春日神社というので奈良の春日大社と何か関係があるのかもしれません。朝時々お年寄りが一人お参りしている姿を見かけ信心深い人だなと思っていました。ところが今朝は自転車に乗った小学4,5年くらいの少年がツーと自転車を止めると駆け足で神社の前に立ち鈴を鳴らし手を合わせています。一瞬の出来事でしたが妙に気にかかりました。今時そんな年頃の子が信心でもないだろうしきっと何か願い事がありそれが成就されるようにとの祈りだったと思います。もうすぐある野球大会またはサッカーで活躍できますようにとの祈りか、もしかしたら進学塾の成績がよくなりますようにかもしれません。いつの時代にも神頼みはあったのだとは思いますがなんだか「ほっこり」した気分になりました。

10月24日 林真理子先生

日経夕刊「あすへの話題」に作家の林真理子氏の文が掲載されていました。内容はこの時期、4,5年前施設に入るために引っ越していった老夫婦の庭の金木犀の香りを思い出すというものです。「ドアを開け、門までの路地、足元に金色の細かい花弁が散らかっていることがあった。そんな時顔を上げると、隣の塀から金木犀の枝が手を差しのべている。ある時まで毎年、そのささやかな幸福を味わっていた。」林氏の筆致は冴えます。跡地には4階建てのワンルームができ元の景色はなくなったが私の頭の中ではいつしかなくなっていた町が出来上がっている。帰り道に相変わらず金木犀の香が甦る。私だけのメタバースなのだと結ぶ。いつ書いた文章なのか分かりませんが彼女が理事長を務める母校の日大ではAフットボール部の大麻事件がまだ解明されていず私学の補助金がカットされるようです。彼女への改革の期待は大きいので時に自然も楽しみながらがんばってください。

 

10月21日 読売歌壇栗木京子

久しぶりに栗木京子さんの選評から「やりがいも危うき時代か叩かれて仕事が増える教育現場:佐藤紀行」私は学生時代のアルバイト以外で先生の仕事をしたことはありませんが、つくずくその職業人に敬意を払います。そしてもっと好待遇にするべきだと思います。私達は学校の先生に過度の期待をかけすぎます。学科の授業だけでなく社会生活を送るための全般、クラブ活動、人格形成など多岐に亘っています。本来なら家庭でやるべきことまで学校に任せ、子供の心身が不健康になったらすべて学校の責任にします。「やりがい」と先生たちの報酬を天秤にかけるとどう考えてもつり合いは取れていません。仕事熱心になるほど仕事は増え、自分の時間、家庭を犠牲にしキャパを超えると仕事は捗らず評価は下がります。人生で一番大事な時期にある子供たちを預けるのですから現場の先生たちの「やりがい」に報いるにはもう少し労働環境と待遇を改善すべきです。

10月20日 秋の色 

今日手術後久しぶりに代理店に行きました。私のルートは新京成常盤平駅の前を通ります。新京成と平行に「さくら通り」が、駅からまっすぐ「ケヤキ通り」が南下しています。春はソメイが道の両側に咲き夏は空高く伸びた幹から広がった葉が日陰を作り深秋にはケヤキが葉のグラデーションで楽しめるとてもいいところです。さて代理店からの帰り道桜はまだまったく変化なし。見上げた空にもほとんど緑色の葉が広がっています。それでもよくみると少しセピアに染まっている葉もあり道の側溝には落ち葉が結構溜まっています。シーズンになるとほとんど毎日のように落ち葉を処理する人、車が出ていますが今はまだ序の口といったところです。また東松戸駅から会社に戻る途中にはハナミズキが植わっており春はふわふわの葉でうきうきし秋が深まれば紅葉し小さな赤い実がなるのですがこちらもまだその気配なし。秋は短くなってきていますが植物の冬支度が始まるようです。

10月19日 秋の香り

一昨日退院後の足慣らしに近所を散歩したところ道のそこここで「例」の香りが漂ってきます。いよいよそんな季節になったなと思っていた矢先昨日会社の帰り一軒先の家から、ここでも相当に香ってきました。さてはと家のギンモクセイの傍に行くとこちらは優しいつつましやかな香りがします。その横ではコムラサキシキブが紫の実をつけています。朝晩めっきり冷えてきたので一気に季節が進んだのでしょうか。金木犀、ギンモクセイ、コスモス、また近所の畑では最近はやりのコキアさらに少し勇み足だと思いますが山茶花が二輪花開いていました。昨晩テレビでどこだかの地方に50mほどの金木犀ロードがあり見学の人たちが香りを楽しんでいたと報じていましたが私にはきっとその香りは強すぎます。会社の帰り道風に乗って「ふー」と香りが流れてくる程度の金木犀がお気に入りです。これからいよいよ空気が澄み鼻の粘膜も敏感になってきます。花粉症には要注意。

10月18日 復帰

本日から出社でござりまする。今回は「頚椎症性脊椎症」の手術ということですが、手根管症候群の手術では治らなかったので新たな原因をつぶしたということです。執刀医は数か月かかるかもしれないがリハビリでかなり改善する可能性があるといったのですが、今日手術をした大学病院からの紹介で行った町医者は「まあ無理ですな、ゆで卵と同じでひとたびこの症状が起きてしまったらまず元に戻ることはない、これ以上の進行を止めたと理解すべき」とおっしゃる。もしかしたら町医者の言うことが正しいかもしれないが大学病院のリハビリで教わった数種類の運動を気長に続け少しでも改善できたらいいなと思っています。多少の不自由さ、不便さはありますが結構「慣れ」というのにも期待しており、悪いなりにしたい動作がマシになってくればという心境でござる。まあシャツのボタンが留めにくくても箸が握り辛くても死にはしないのでのんびり継続的にやりますわ。

10月3日 ナポリの守り神

先日ピザを食べに行きました。テーブルに座ると左上、厨房の柱から何やら見慣れぬ人形がこちらを睨んでいます。そのように見えました。高い鼻に黒マスク、白い服を着たおデブなおじさんです。お店の方に聞くと「プルチネッラ」という名前でイタリアの伝統的な風刺劇に出てくる狂言回し役のピエロみたいなものでナポリの街にはそこら中にこの方がいらっしゃるんだとか。楽器をもっていたりピザをもっていたりと様子は違っても白服に黒マスクは必ずしているようです。気を付けて店内を見ると入り口にもピザを焼いている方がいますし玄関の旗にも登場しています。あまり裕福ではなかったナポリ街人の生活を見守っている方なんですね。こんな雰囲気もあってかここのピザはいわゆるナポリ風のモチモチの台にイタリア野菜、モッツァレラ、オレガノなどが載ったシンプルな形で非常に好みのタイプです。黄金のマルゲリータが「売り」とのことでしたが売り切れ。幸せ。