4月11日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「うつむいてふたの開いたランドセルこぼれた夢はひろえばいいよ:桃原 晴美」これはもう新一年生でしょう。一年生にはランドセルはとても大きく見えます。なにか落としたのか珍しいものをみつけたのかとっさにうつむいたのですがランドセルの留め金が外れていたのですね。なかの本やノートがダーと飛び出してしまいました。そのとき夢まで一緒に飛び出してしまいました。大慌てでノートも本も拾いあげさっき落としてしまった夢も丸めてポイとランドセルの中に突っ込みました。もしかしたら落としたのとは違う夢を拾い上げたのかのかもしれません。この作者は同年代かそれより少し大きめの孫がいる「おばあちゃん」なのかもしれません。なんとも優しい目でこの情景を見ています。大きくなれよ、元気に育てよ、友達できたか、給食はおいしかったかなど一杯の言葉と愛情がこの歌の中には詰まっています。お隣の「一星君」は4年生になりました。

4月10日 風呂に入れません

先週の金曜日に「エコキュート」なるものが故障し今家では一切お湯が使えません。私はよく分かってないのですがこの「エコキュート」とは新しい技術で空気の熱を利用しお湯を沸かす家庭内給湯システムの事で安い夜間の電力を使用し効率よくお湯を沸かすので非常に経済的かつ火を使わないので安全なんだとか。とにかくこれが故障しメーカーに連絡したのですが旧タイプなので部品がなく再設置するしかない。再設置まで一週間かかるといいます。頭は水を使わないシャンプーで洗い髭はガスで湯を沸かし洗面所で剃っていましたがさすがに三日目となるとどうにも湯に浸かりたく銭湯を探したのですがまったくなし。結局スーパー銭湯とやらに昨日初めて行きました。1000円で幾種類かの湯舟、サウナもあり結構満足しました。湯上り後売店でコーヒー牛乳を買い手を腰にあて飲むつもりでしたがなかったのでアイスクリームにしました。今日からまた二三日は我慢です。

4月7日 桜ロス

ロスアンジェルスの桜ではありませんで、桜が終わった寂しさです。物事は終わるから次が楽しみではあるのですが次迄一年というのは少々長い気がします。硬い花芽を見つけそれが段々大きくなり今か今かと待っている時間、やがて一輪、二輪と開いた花を見つけそれから満開になり10日ほどの盛りを楽しみそして風も吹かぬのに散っていく様を惜しみ、花筏や道端の絨毯に名残をとどめ、すっかり新録の葉を広げる樹に来年の開花を託す。結構長い間の楽しみです。更に地元だけではなく群馬の山深いところまで追いかけているので実質一か月ほどは狂っています。などと気取ってみてもとても西行法師の真似は出来ないのですが。私は千鳥ヶ淵のように枝が水辺にまで垂れているソメイも好きですが小高い丘や畑などにそこの主のように数百年守られてきた一本桜が大好きです。そんな樹々は村の街の守り神として人々とともに生きており悠久の流れを思うのも楽しみの一つです。

4月5日 新小1 なりたい職業は

日経朝刊にクラレが新小学1年生に表題で実施したアンケートを紹介していました。男の子は3年連続で警察官が一位。警察官の人気は20年前の4倍に膨らんでいるんだとか。2位はスポーツ選手だが低落傾向が続いており3位は消防・レスキューでこれも20年前の2倍だという。クラレは制服のカッコよさ街を守り事故や災害時に活躍する姿が憧れを集めたと分析。また女の子は25年連続でケーキ・パン屋が1位。2位は芸能人・歌手・モデル、3位は花屋さんと大体想像できる範囲のように思います。自分のことはあまりにも昔の話ですが野球選手だったような気がします。うちの子供たちには警察官、消防士はあまり人気がなく電車の運転手あたりだったかな?上学年になるにつれ現実的な職業になっていくのでしょうが、世の中には宇宙飛行士、看護師などといった小さい頃からの夢を本当に実現してしまう羨ましい人もいますがなかなか難しいですよね。

4月4日 入社式

昨日は4月最初の出勤日ということで各テレビ局は入社式の様子を取り上げていました。大手商社では赤じゅうたんの両側を先輩たちが総出でお出迎え、行き着く先にはトップがお出迎えと新入社員大歓迎。あるいは最近コロナ禍で新入社員を取っていなかったので今年は客室乗務員、飛行場内の案内係、整備員など久しぶりに大人数を採用し格納庫での入社式をした航空会社あるいは入社2年生が企画を創り先輩達との交流を演出したりと一昔前の一律大会場に集まり社長さんの歓迎あいさつというのは減っている感じでした。今年は「売手市場」とのこと。過去にもそんな時があり内定社員を逃がさないために海外に滞在させるとかバカなことを聞いたことがありますが入社してからのケアの方がはるかに大事です。各社例え転職が増えたとても新人教育を充実しているのは結構なことです。まずは何とか目標を見つけそれに向かって努力していけばそれだけで十分だと思うのですが。

4月3日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「雪やなぎ小米のごとく白白ときらめくあした亡き人を偲ぶ:山田和令」もうこれは読んだ通りの歌ですね。雪柳はその花の色そして散った様から小米花との別名をもっています。雪やなぎの散った様子をみているともう鬼籍に入った人のことを思い出すというのです。友達なのか先輩なのか生きている時に一緒につるんでいた人が大好きだった雪やなぎ。勝手な想像ですが春になると律儀なほど毎年枝にびっしり小さな花をつける雪やなぎが好きな人、きっと真面目で芯の強い方だったのでしょう。毎年この時期になると思い出すのですね。今、家の庭では海棠が満開ですが私はこの花を見るたびに母のことを思い出します。こんな派手な花が好きだったんだな、いかにも賑やかなことが好きだった母好みだな等と生前のことが思い浮かびます。亡くなってから早17年普段は思い出すこともないのですがこの時期になると海棠の花とセットになって在りし日を偲んでいます。

 

3月31日 子供の事故

昨日市川市の江戸川沿いにある公園で花見をしていた家族の三歳になる子供が行方不明になる事件が報道されていましたが今日江戸川で発見されました。水死です。また先日は名古屋で2歳の双子の男の子が7階の自宅マンションから転落するという事故もありました。いずれも可愛い盛りの2,3歳。確かに何にでも興味を持ち始め自分で行動を起こすようになるので一瞬たりとも目が離せない年頃なので親は大変なのでしょうが何とも悲しい事故です。昨今育児放棄やいじめによる子供死亡事故が散見されますが今回のは本当に事故のようです。市川の場合は楽しい花見とはいえ目が離せない子供をいつも見ておかなければならなかったし、名古屋の場合は窓の傍にはよじ登れるものを置かないなどの注意が必要だったでしょう。亡くなった子供の家族を非難をするというよりきっとご本人達が一番悲しんでいることでしょう。死んでしまったらどうにも取り返しがつきません。

 

3月30日 散る桜

今日午後は久々に天気が良く代理店に行く途中新京成常盤平駅近辺を通ったのですが満開の桜はたいして風もないのにハラハラ散っていました。桜狂人西行法師は「春ふかみ枝もゆるがで散る花は風のとがにはあらぬなるべし」と詠いました。また「散る花を惜しむ心やとどまりてまた来ん春の種になるべき」とも。桜は咲いている時は言わずもがな桜は散るときにも人々に感慨を催します。散るのが惜しくて堪らない、何ともやりきれない思い、あるいは悲しいことではあるがしょうがないまた来年のこの時期まで待とうなどとかの時代の風流人は沢山の歌を作りました。勿論まだソメイヨシノは世の中にはなく山桜が主体だったので咲き方などは今と少し様子は違っていたかと思いますが、西行ほどではないにしても平安の昔から今に至るまで人々は山野に出かけ桜花に酔い、散る花を悲しみ皆さんそれぞれの気分で楽しんできたのですね。私もこの時期が大好きです。

3月29日 帯状疱疹

妻がまだ帯状疱疹で苦しんでいます。もう2か月を超えました。丁度今日の日経夕刊で「帯状疱疹ワクチン接種する?」とのお題目で特集記事が出ていました。かいつまむと帯状疱疹の原因は体の中にひそむ水痘・帯状疱疹ウイルスで子供のころにかかった水疱瘡の原因ウイルスは実は治ったあとも消えずに背骨近くにある神経細胞が集まる神経節で眠っており通常は何も悪さはしないが加齢や疲労、病気などで免疫力が低下するとウイルスが暴れ始め、皮膚にウイルスが移動すると痛みやかゆみを伴う発疹が出来るということです。水疱瘡にかかったことのある人は誰でも発症する可能性がある。これをワクチン接種で発症の確率を軽減しましょうというものです。これには水疱瘡ワクチンと不活性ワクチンの二種類があり効果、費用などを対比させています。費用はかかりますが発症したときの苦しみをを思えば決して高くはないと思います。私はすでに予防接種はしました。

3月28日 松戸の桜

桜好きで知られる西行法師に「春風の花を散すと見る夢は起きても胸のさわぐなりけり」というのがありますが昨夜の雨で桜は大丈夫だったかと心配していましたが常盤平駅周辺、八柱霊園周辺の桜は無事でした。ところで3月26日発行のローカル新聞「松戸よみうり」に松戸の花の名所とその由来が出ていました。常盤平駅周辺は日本有数の規模を誇る団地が出来たのを契機に道路の両側3kmほどに植樹されたようで「日本の道100選」にも選ばれ今では50万人もの観桜客がくる「常盤平さくらまつり」は今年で49回目を迎えるのだとか。ここ以外にも六実、名刹東漸寺の枝垂れ桜、坂川の河津桜、本土寺参道、江戸川堤防、国分川堤防、栗山配水塔など沢山のさくらマップが紹介されています。松戸の歴史、城跡など渋い読み物を得意にしており歴史好き、郷土史好きには面白い新聞です。毎月最終日曜日に発行され読売新聞に折り込まれています。是非ご一読を。