5月18日 宇品島

明日から主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島市の宇品島を中心に行われますがこの宇品島はかつて軍港広島のシンボルでした。数か月前友人が一冊の本を紹介してくれました。「暁の宇品:堀川惠子」です。私は全く知らなかったのですがここ宇品港(広島港)は明治以降日本軍隊の兵站基地として30万人、1,000隻を超える船が集積し戦場に物資を送り続けました。その活躍は「暁部隊」としてその名を轟かせていました。そもそも日本が第二次大戦で敗れたのは「兵站の重要性」に対する首脳部の認識の違いだとも言われています。敵の圧倒的な物対し現地調達などという前時代的な戦略で死者数は直接戦闘によるものより餓死者の方がずっと多かったなどともいわれています。戦争中には日本における数少ないそして最重要の役割を果たしてきた「兵站基地」としての歴史が書かれているのがこの本です。原爆投下後には一早く救助活動を開始したとも伝わります。

5月17日 気温急上昇

数日朝晩は少し涼しいかなと思う天気だったのですが昨日から気温が急上昇し高温というと必ず出てくる熊谷では35度近く前橋では超えるという異常な高温になりました。高気圧が日本中を覆いさらにフェーン現象も重なってのことのようです。さすがに冬服では大変だと昨晩急遽衣替えをしました。体形は変わってないので服に問題はないのですが嵩張る冬服の置き場所がありません。取り敢えず子供たちがいなくなって空いた部屋に投げ込んでおきました。今日も暑く、何度になったのかは知りませんが日差しが強く車の中は相当な暑さですぐにエアコンを入れ少し冷やしてから出発。仕事部屋もまだストーブを仕舞ってないのにエアコンをいれました。完全な夏型になるまで低気圧、高気圧のせめぎあいで暫くは寒暖差の激しい天気が続くのでしょうが、この天気年寄りには体がついていけません。また熱中症にも要注意。しっかり水分、ミネラルの補給をしましょう。

5月18日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「どくだみはてこずる草ぞ根気よく筍掘るがに根をたどりひく:多田郁子」これはもうこの時期庭では必ず見る光景です。とにかく強くどこにでも生え、抜いても切っても何度でも出てきます。可愛らしい白い花はなかなか捨てがたいのですが手に付いた臭いはいつまでも消えません。その臭さの成分が利尿作用をはじめとして色んな効能があり薬草として昔から使われてきたのですね。まず茎を抜きにかかったら手の力を抜きそろりそろりと引っ張ります。少し斜めにしながら出てくる茎の下の方を握り直し浅いところに根を張っている場合は根気よく元をたどっていきます。時には随分離れたところまでたどっていくと行き止まりになることがありますがこれでいっちょ上がり。深いところに入っている場合は茎の根元を掘って山芋を引っ張り出すように注意深く土を取り除きながら掘っていきます。除草剤は使わず苦労しながら抜いている作者の姿が目に浮かびます。

5月15日 小倉昭和館

日経夕刊に懐かしい名前が出ていました。北九州市小倉旦過市場にあった「小倉昭和館」という映画館です。ここは1939年創業といいますからもう85年近く経っている老舗劇場ですが昨年の二度の火災で全焼。私との縁はここが映画人気に陰りが出始め日活ポルノを上映していたときにお世話になりました。高校卒業後はほとんど帰省しなかったのでその後のことは知らなかったのですが昨年旦過市場が火事で壊滅的な被害を受けこの映画館も全焼したことを知りました。市民の後押し、小倉出身の映画人の応援、そして10年程前映画館閉鎖のニュースが頻繁に出始めた時に現館主が北九州出身の高倉健から貰った「夢を見ているだけではどうにもならない自分に嘘のない充実した時間を過ごしてください」という励ましの手紙を胸にクラウドファンディングを募り1億円近くが集まり今年12月の完成を目指し再建中という。早く旦過市場の名物劇場として復活しますように。

5月12日 ヘラルボニー

今日の日経夕刊に「ヘラルボニー」の紹介がありました。私も初めて聞く言葉で知的障害のある人が描いたアート作品を発掘し、ライセンス契約を結んで顧客に提供する会社とのこと。知的障害のある人を「支援対象」ではなく彼らが持つ「異彩」の力を求める企業と作家をつなぎ、コンテンツや企画を作る役割を果たしているという。現在作家や約30の福祉施設と契約を結んでおり150人超の作家が手掛ける約2,000点のアートデータを保管しており顧客企業の需要にたいして適切なアートを迅速に提案できる強みがあるとのこと。すでに資生堂などからの引き合いもあるという。27年には上場を見据えており当然一営利企業として収益を追い活動を継続していくことが「理念」の正しさの証明になると松田副社長はいう。以前彼らのアートを追いかけているTVディレクター伊勢朋矢氏のことを紹介しましたがこの会社が大きくなることは彼らの自立の大きな一歩です。

5月11日 今朝の地震

驚きました。今日の早朝まだ寝ている時に「ドーン」と一発来てガタガタ部屋のものが揺れ始めました。すぐに目が覚めましたが取り敢えずじっとしていましたら10秒ほど(いい加減な感覚です)で収まりました。寝室は二階なので階下の台所、食器棚、CDボックスなどざっと見まわしましたが取り立てての変化はありませんでした。1時間ほど経ったら名古屋に住む息子から「千葉で震度5の地震発生」とニュースにでたが大丈夫か?とメールが入りました。私はいつもより早く出社する予定だったので早起きしましたが「あいつ随分早く起きるんだな」などと思いながらも身辺を気遣ってくれる心根に感謝しつつ無事メールを打ちました。まもなく他の子供たちからも自宅の無事報告がありました。関東に住み始めてから35年ほどになり地震には慣れましたし東北大震災も経験しましたので免疫は出来ているの筈ですがそれでもびっくりします。大きな被害はないといいのだが。

5月10日 歯医者

今日久しぶりに歯医者に行ってきました。小さい頃欠かした前歯を差し歯にしていたのですが半年ほど前もう寿命だということで「入歯」にするか「ブリッジ」にするかの選択でブリッジにしました。先頃六か月点検に来るようにという連絡がありいやいや来たという次第です。歯医者のあの独特な神経に触るような音は大嫌いなのですが。今日はその経過見と歯の手入れということです。ブリッジは歯茎と歯の間に隙間があるのでしばらくは変な感じでしたがもう慣れました。歯磨きは大体宜しいが歯の付け根の磨き方がよくないということで丁寧に教わりました。要は力を入れずに歯ブラシの毛をしっかり動かしなさいということでした。最後に年のせいでしょうかエナメル質が減ってきているのでフッソを塗布してきました。歯を削ることはなかったので「キーン」はなし。また三か月後にいらっしゃいとのこと。いつまでも自分の歯で食事をしたいので言うことを聞きます。

 

5月9日 読売歌壇栗木京子

今週の選(10選のうち3選に栗木氏の評が入っておりその3選のこと)はどれも私の興をそそるものばかりですが強いて「ハンカチを捜しに駅まで引き返す今後のわれの戒めのため:鈴木基充」にしてみました。実に身につまされる作品です。家では妻と「あれなにしに来たんだっけ?」としょっちゅう言い合っています。物を置いた場所を忘れ、今していることを忘れ、テレビに出てくる有名人の名前を忘れ よくもまあこんなに忘れるもんだと我ながら感心しています。私は会社を出るときに電気を消したか、エアコンのスウィッチを落としたか不安になり何度会社に戻ったことか。10分歩いて気づき10分かけて戻り異常ないことが分かったときはよかったのやらあほらしいのやら。「粗相がないのでこれでよし」と自らを励ましてからでないとすんなりとは帰れません。この作者のように大事に至らないよう普段から注意しておくべきですね。他の2選はどうぞ読売新聞で。

 

5月6日 結婚記念日

昨日は私たち夫婦の44回目の結婚記念日ということで強引に割り込んできた娘と三人でお食事会をしました。毎年のことですがどんなスタイル、値段、場所などを考えるところから始まります。そんなに大層なことはできませんので店のHPとにらめっこしながら予約をします。今年は娘の住む市川でこじゃれたレストランを見つけましたのでフォークとナイフにしました。メニューはそんなに凝っていないのですが一つ一つの料理にとても手が入っており三人とも大満足でした。帰り際に娘が気に入った料理の作り方を聞きに行ったら喜んで自分の主張とともに懇切鋭寧に教えてくれたそうです。雰囲気も良くまた行こうということになりました。

5月2日 サリン事件

昨日おバカな女性がJR船橋駅にサリンを撒くなどというツイッターを書き捕まりましたどんな事情があるのか知りませんが飛んでもないことをしてくれたものです。もう30年近くたちましたが何とも悍ましい地下鉄サリン事件を思い出しました。どこでどう道を踏み間違えたのか思慮分別があるはずの学業優秀な人たちがアジトでサリンを作りそれを地下鉄の構内で撒き大勢の人が亡くなったり傷つきました。そんなものを撒けばどうなるのか分かっているのですから何の関係もない人達を大量に殺そうとしたのですね。珍しく素早い死刑執行が行われました。そんな事件を想起させるような内容ですから驚きました。犯人は早く捕まりたかったなどと訳の分からないことをいっているようですが本当にうそでよかった。