7月25日 大チョンボ

先の土曜日22日は「桂米團治」の落語会でした。毎年1月と7月の2回銀座で開催しもう10年以上欠かさず見に行っています。今回も3か月前からチケットを買い20日木曜日には日程を確認しました。さて21日金曜日妻と近所に咲く「アメリカ芙蓉」の話になり以前どこかで「跳ね橋、赤いサルビア、アメリカ芙蓉」の三点セッを見たことを思い出しました。必死で検索しそれらしいところが見つかりました。大宮花の丘公園です。HPの案内に見覚えのある景色が出ています。ここに違いない、よし明日はここに行こうということになりました。真昼間は出来るだけ避けようということで9時半に出発。11時には到着。駐車場に入ると間違いなくここです。少し歩くと「跳ね橋(私はモデルはゴッホの絵だと思っているのですが)、サルビア、そして大輪のアメリカ芙蓉」よかったねなどと言いながら帰還。突然待てよ今日は落語の日じゃなかったか?チケットを破りました。

 

 

7月24日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「鉢植えの無花果伸びて自転車は人間乗せず枝を支える:岡本 雅子」このままの歌で伸びた無花果が自転車の上を覆ってしまいそれを自転車が支えているというのですが実は我が家でも庭木で気を使うことがままあります。お隣との境に「コムラサキシキブ」と「ギンモクセイ」を植えているのですがコムラサキシキブはものすごく元気がよくすぐ枝がお隣に越境します。お隣は駐車場なので車を傷つける恐れがあり気が付いたときはすぐに切っているのですが時々間に合っていません。今時分から薄紫の小さな実がなり可愛いのですがそれは私が感じることでお隣にしたら迷惑な話です。選歌の場合は自分の家で完結しているのでいいのですが狭い我が家の庭ではたとえ無花果が越境したとしても目に付いたら切るでしょう。あるいは枝を切って実をお裾分けか。まあギンモクセイがこぼす香りくらいは許してもらえるでしょう。無粋な方ではないようなので。

7月21日 母親

先日8歳の女の子が母親から食事を与えられず繰り返し入院させられ、母親は入院による共済金をだまし取ったというニュースがありました。これまでにも幾度となく我が子を虐待する母親のことを話題にしましたがこういった事件が起きるたびに「彼女に母性はないのだろうか?」と思います。男親と違って自分の体内でへその緒つながりで養育し大変なお産をしたのちは自分の血液からなるお乳を与えしばらくは四六時中子供の為に時間を割いています。多分母親と子供の関係は父親には理解できない領域だと思っていました。どんなに父親が愛情を注いでも子供は結局母親が好きです。私はずっと、母親は多分動物的に子供を保護するのだろうと思っていたのですがどうもそうではないようです。自分のエステ代とか遊興費のために子供を虐待できる母親がいるということ、それでも母親のことが好きで何とか自分の方を向いて貰おうとする子供。なんとも不憫でなりません。

7月19日 旧友

昨日随分久しぶりに旧職場の仲間4人組からラインが入って来ました。発端は一人の暑中見舞い動画からです。花火が上がる可愛らしい動画ですがほとんどそれへのコメントはなく近況報告が続きました。この時期になると北海道に住む義弟のところで農作業に勤しむ男から畑の様子がアップされています。とうきび、すいか(北海道でもなるのかな?)、きゅうり、ぶどうなどそして今年は蕎麦の出来が良さそうだとも。ひとりは先頃コロナにかかり5日ほど隔離されたという。即後遺症がなければいいがと気遣う文面が挿入されました。いまだ働いているのは私だけのようでそこにまず驚かれ私が5月に手根管症候群で手術しまだ箸を持ったりボタンを留めたりの細かい作業が不自由といれると「当分ゴルフは出来ないね」と合いの手あり。ひとりは持病のリュウマチに難儀しているといいます。コロナ禍以降会う回数が激減し仲間の様子が心配だったのでいいタイミングでした。

7月18日 読売歌壇栗木京子」

今週の選は「詐欺の電話吾は切れずに娘に代わる今度はあちらがガチャンと切りぬ:竹内敬子」まあ次から次に色んな芝居を考えてくるものです。家にも一度長男を名乗る男から電話がありました。声は少々違うように聞こえましたが話を聞いていると「交通事故を起こしたのでお金が必要、、、」といっています。そこで「今どこにいるの?」と聞いたら埼玉といいます。当時長男は宇都宮に住んでおり埼玉とはまったく関係がないので適当なことを言って電話を切りました。女房はあまり刺激的なことを言って怒らせるとややこしいのでとアドバイスをするので従いました。電話だけで暫くあってない子供の場合もしかしたらうっかり信じるかもしれません。ただ我が家の場合そこで何十万とか何百万とかのお金がでてくるともうだめです。親に「金を出してくれ」というような子に育てたつもりもありませんし第一我が家にはそんなお金は家に置いてませんので「アウト!」

7月14日 フランス革命

今日7月14日は次男の誕生日なのですがこの日を忘れないのは中学か高校の時に「テルミドール14日 フランス革命 バスティーユ牢獄襲撃 ジャンヌ・ダルク」と覚えこんでしまったからです。他の子供には申し訳ないのですがこの日はすらすらとでてくるのです。実はテルミドールの意味も分かっていないので勝手に7月なんだろうと思っていましたがどうも違うようです。1789年といいますから日本では江戸時代の後半寛政年間で11代将軍徳川家斉のころなのですね。これを契機に世界中が動きだしたようです。それにしても受験勉強なのか怖い社会の先生がいたのか依頼数十年も覚えているのですから満更こういった覚え方も悪くはありませんね。てなことで次男に誕生祝いのメールをいれなくちゃ。仰々しいお題目の割にはしょぼい話になってしまいましたが悪しからず。

7月13日 徘徊者

昨日も市が近所に設置してあるマイクで徘徊老人を探していました。「本日朝3時ころから新松戸方面で90歳の男性が行方不明になっています。身長は165cmくらい、やせ型、白髪。上はワイシャツで下は黒いズボン、赤いサンダルを履いています。お心当たりの方は最寄りの警察署にご連絡ください」などといった内容です。その話を妻にしたら家の近所でも同様のアナウンスがあったそうです。この暑さの中一体どうしているのだろう。お金は持っているのかしら、そのお金で冷たいものを買えるのかしら、どこか日陰で休んでいるのかしら、行き倒れになってないかしらなどと心配です。徘徊するからといって ベッドに結わえ付ける訳にもいかず、カギは締めても開けるんでしょうか。ご家族は見つかるまで心配でしょうね。こればっかりは私の意思とは無関係に起こりうる、そして現在ではまだ治療薬は開発されていない病気ですから困ったものです。

7月12日 九州北部の水害

このところ北部九州で線状降水帯が発生し大変な被害が出ています。特に筑後川流域の地帯では川の氾濫、山崩れ、地滑り、土石流と様々な災害が発生しているようです。土石流で山から流れてきた大木が家に突き刺さっているのはぞっとしました。子供たちと三連水車を見に行った朝倉、巨砲ブドウ狩りに行った浮羽、体に青い絵が描いてある男の人に風呂で遭遇し子供たちが指さすので早々に上がった原鶴温泉など福岡に住んでいた当時出かけた地名が沢山出てきます。久留米市田主丸町とアナウンサーがいうので旧浮羽郡田主丸町は久留米市と合併したことも知りました。当時久留米から大分県の日田に通じる道は田園、果樹園が広がり筑後川沿いには沢山の温泉があり、わき道にそれると小石原焼という知る人ぞ知る窯がありました。日田は川沿いの街でその昔は天領として材木の集散地、そして朝霧でも有名です。報道に聞き覚えがある町名が出るたびに心配になります。

7月11日 読売歌壇栗木京子

今週の選は「遠花火音だけ聞こゆる「港の日」コレヒドールに父は戦死す」こんな思いを残す人はもう随分減ってしまったことでしょう。私は小さい頃母親から「爺ちゃんはフィリピンのルソン島バギオで戦死した。戦後当時部下だった人が亡くなった場所の石を持ち帰ってくれた」と聞きました。勿論その爺ちゃんは見たことがありませんが40年近く前会社の出張でバギオに行く機会があり大勢の日本兵が亡くなった場所だというところで手を合わせてきました。その後祖母ちゃんと母親たちは長い間心に引っかかっていた爺ちゃんに会いにバギオまで行ったと聞きました。女手一つで5人の子供を育て上げた祖母ちゃんの気持ちはどんなだったか、亡き爺ちゃんに子供たちの成長と必死に頑張ってきたことの報告をしたのでしょう。こんな経験をして来た世代の人たちがいなくなり、最近何となくきな臭い花火の音が遠くでなり始めた気配がするのを苦々しく思っています。

 

7月10日 マティス展

昨日ようやく上野の東京都美術館で開催されているアンリ・マティス展に行ってきました。4月後半から始まったのですが日時指定予約のためタイミングが合わずに来ていました。大々的な展覧会は20年ぶりだとかで今回はポンピドゥー・センターのコレクションの中から150点ほど。私は特に美術に造詣が深いわけでもなくマティスをよく知っているのでもありませんがいつだったか「ダンス」を見てあの色とシンプルな形に魅了されました。彼の表現の移り変わりが時代順にならべてあり点描からキュービズム、切り絵、彫刻と試行を重ねているのがよくわかります。代表作「赤の大きな室内」は全体が赤で中の調度品も赤、何という配色かと驚きますが決して奇を衒っているようには見えません。最晩年には思うがままに原色の紙を切り抜き無造作に貼り付けた作品群が出てきますが彼が修正追い続けた「線」と「色」の行きついたところがここなんですね。感激しました。