安心・安全な医療の提供に期待(読者投稿)

完成した松戸市立総合医療センター

 11月26日、新しい市立病院となる、松戸市立総合医療センターの内覧会に行ってきた。なお開院は12月27日に予定されている。
 1995年の阪神・淡路大震災後、現市立病院が耐震性に問題があると判明、加えて老朽化も進んでいたことから新市立病院の建て替え計画が持ち上がった。しかし東松戸駅前への移転建て替え、現地建て替えなど、計画は二転三転し、長い年月が費やされ、ようやく千駄堀に移転建て替えが実現した。無事、竣工を迎えたことに一市民として安堵している。
 免震構造の地上9階建て。病床数600床。診療科目は、診療科30科、院内標榜2科。高度な急性期医療にも対応できる設備が整えられている。
 現市立病院から松戸市運動公園方面へまっすぐ行くと、松戸市立総合医療センターに着く。歩いてみたら20分程かかった。松戸市立総合医療センターに行くには、最寄り駅から歩けるような感じではないので、公共交通機関で行くにはバスが必須だ。
 内覧会はたくさんの来場者であふれていた。エントランス(入口)を入ると、目の前に2階につづくエスカレーターがあり、左の総合受付で内覧会の丁寧な説明を受け、定められた順路で見学スタート。
 まずは1階。海の絵が描かれた壁が印象的な小児外来。放射線検査室ではCTやMRIなどの医療機器を見学。1階の最後は救命救急センター。つづいて、ドクターヘリが到着する屋上のヘリポートに移動(ヘリポートに行かない人はエレベーターで9階へ)。専用のエレベーターが1基しかないため、かなり時間はかかったが、とても貴重な体験ができた。眺めも素晴らしく、スカイツリーに富士山も見れた。
 9階は一般病棟で、市民2万円(市外3万円)の特別室Aなどを見学。8階も一般病棟で無菌室などがあった。病室からの眺めも良い。つづいて5階のリハビリ室は、一面ガラス張りで景色が素晴らしく、デッキに出られるようになっていて、天気の良い日は気持ち良さそうだ。
 4階の産科病棟、新生児病棟、PICU(小児集中医療センター)、小児病棟はカラフルなデザインが施されていた。子どもたちが笑顔になることを願う。3階は手術室、ICU(集中治療室)、HCU(高度治療室)。ガランとした手術室はとても広く感じた。2階は順路がなく、産科や眼科などの一般外来、外来科学療法室(通院治療室)などを自由に見学。最後にエスカレーターで1階へ降りて見学終了。
 院内は全体的に明るく開放的で、とても良い印象を受けた。通路などが広いのは、災害時のことを考えて設計されている。周辺の環境もよく、高層階にある病棟からは緑豊かな森を望める。松戸市立第六中学校の生徒が制作したあたたかなアート作品が、エレベーター脇や壁などに飾られていたのも目を引いた。
 普段入ることが出来ない場所を見学することができて、とても有意義な時間を過ごすことが出来た。
 開院後は地域に根ざした病院として、安心・安全な医療を提供してくれることに期待したい。
(稔台・うさぎ)

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