教えて!ケアマネさん③
グループホーム&選択のポイント
太陽ハウスの「シニアホーム情報館」
親の介護が必要になったとき、どんな施設がいいのか。高齢者施設の相談・紹介を無料で行っている太陽ハウス㈱でケアマネジャー(介護支援専門員)の資格をお持ちの河村潤さんに、高齢者施設の特徴についてうかがいました。第3回目は、グループホームの特徴と、施設選びのポイントをまとめていただきました。

太陽ハウス㈱でケアマネジャーの資格をお持ちの河村潤さん
認知症ケアに特化
グループホームは要支援2以上で、認知症の診断書があり、施設のある自治体に住民票がある方でないと入居できません。9人1組を1ユニットとして、2ユニットで構成している施設がほとんどです。少人数で運営しているので、なかなか空きが出ません。
認知症ケア専門士を置いて、認知症を患った方にとって一番いいケアを追求しているところが多く、認知症の診断を受けた方にはお勧めです。「一緒に何かをやる」のが基本で、食事もスタッフが中心になってつくりますが入居者にも役割を持ってもらい、手伝ってもらいます。スタッフも認知症の方への対応が上手です。ただ、厨房でつくったものを出す施設もあるので、ケアマネとしては認知症ケアを頑張っているところをお勧めしたい。
要介護度が上がっても定額制なので安心ですが、看護師の人員配置は義務ではなく、医療行為が必要になってくると、外から訪問看護を呼ぶことができず、退去を求められることが多いです。
施設選びのポイント
まず施設に入られる方の現在の状況を把握することが第一です。認知症であれば、程度と症状。田舎に住んでいるのであれば、呼び寄せても大丈夫なのか。ご本人の気持ちや意向、お体の状態の把握ができていないと、選びようがありません。施設長さんの考え方や、スタッフ、入居者に笑顔があるか。食事が手作りで、メニューも飽きないように工夫している施設もあれば、湯せんの施設もあります。
最低でも3か所以上を見学し、比較することをお勧めします。短い時間の見学では分からないことも多いと思います。「シニアホーム情報館」にご相談いただければ、経験豊富なスタッフが見学のご予約・同行をしてプロの目でアドバイスすることができます。ご相談者様の費用負担はありませんので、お気軽にご相談ください。