千葉県障害者技能競技大会
アビリンピック千葉で金賞
ポラスグループ ポラスシェアード㈱渡辺啓仁さん
昨年11月30日に開催された「アビリンピック千葉2024(第22回千葉県障害者技能競技大会)」(独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構千葉支部、千葉労働局、千葉県主催)で、「パソコンデータ入力」競技に出場したポラスグループ・ポラスシェアード㈱(本社=埼玉県越谷市、中内晃次郎代表取締役)の渡辺啓仁(わたなべけいと)さんが金賞を受賞した。渡辺さんのアビリンピック千葉での金賞受賞は2年連続。「ホームページ」競技に初出場した同社の前田拓也(まえだたくや)さんも銅賞を受賞した。
「アビリンピック」(ABILYMPICS)とは、「障害者技能競技大会」の愛称で、「アビリティ」(ABILITY=能力)と「オリンピック」(OLYMPICS)を合わせた言葉。障がいのある人たちが日ごろ培った技能をお互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障がい者に対する理解と認識を深め、その雇用の促進と地位の向上を図ることを目的に開催されている。千葉県大会ではパソコンデータ入力、ワード・プロセッサ、ホームページ、ビルクリーニングなど8競技が開催された。
渡辺さんは「11月22 日から24日まで開催された『全国アビリンピック』で結果が出せなかったこともあり、『アビリンピック千葉2024』では、『もう後がない!』という心境で、『金以外は無し』と背水の陣の決意をもって競技に臨みました。結果、無事に金メダルを獲得することができ、胸をなでおろしたと同時に、結果発表の時は昨年とは比較にならないほど〝勝利の喜び〟を強く感じました。来年は2度目の全国大会出場となりますので、今年の反省を踏まえ、さらに自身の力量を上げ、必ず入賞したいと思います」と話した。
ポラスシェアード㈱は障がいのある人、ない人双方にとって「働きがい」のある職場環境を整備することでノーマライゼーションの実現を目指すために設立された。越谷市初の特例子会社として認定。障がい者雇用を行うビジネスサポート課では、ポラスグループ各社の運営に伴う設計補助業務や事務等の代行業務を行っている。77人の従業員の中で、46人が障がい者の方だという。