教えて！ケアマネさん①
介護付き有料老人ホームとは
太陽ハウスの「シニアホーム情報館」

　親の介護が必要になったとき、どんな施設がいいのか。高齢者施設の相談・紹介を無料で行っている太陽ハウス㈱でケアマネジャー（介護支援専門員）の資格をお持ちの河村潤さんに、高齢者施設の特徴についてうかがいました。第１回目は、介護付き有料老人ホームについてです。

太陽ハウス㈱でケアマネジャーの資格をお持ちの河村潤さん

　高齢者施設には大きく分けて公的施設と民間施設がありますが、特別養護老人ホーム（特養）をはじめとする公的施設は費用が比較的安く、希望者が多いため、入居待ちのケースも少なくありません。「シニアホーム情報館」では、民間施設を中心にご紹介しています。
　民間施設の有料老人ホームには、「健康型」「住宅型」「介護付き」がありますが、介護付き有料老人ホームは、要介護度が高い方が入ることを前提につくられた施設です。公的施設の特養に近く、特養には空きがなくて入れなかった方が、空くまで待つために入るという場合もあります。
　食事、排泄、入浴の三大介護をはじめ、全ての介護サービスがあります。定額制なので、必要な介護サービスが増えても安心です。公的な施設との違いは、入居一時金が必要だという点です。介護付き有料老人ホームは、行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けており、特養などと同じように人員の配置基準があります。それだけに、利用者からすると、手厚い介護が受けられるという安心感があります。
　居室は基本的に個室ですが、二人部屋があるところもあります。看護師が常時いるところと、いないところがありますので、医療的ケアが必要な方は選ぶ時に注意が必要です。レクリエーションやカラオケルームなど設備の充実度は施設によって様々。施設の中でサービスが完結しているので、外部のデイサービスなどを使うことはできません。
　施設を選ぶ場合は最低でも３か所以上を見学し、比較することをお勧めします。ただ、短い時間の見学では分からないことも多いと思います。「シニアホーム情報館」にご相談いただければ、経験豊富なスタッフが見学のご予約・同行をしてプロの目でアドバイスすることができます。ご相談者様の費用負担はありませんので、お気軽にご相談ください。