須﨑選手がトークショー
パリ五輪銅メダルの思い語る
松戸市ゆかりのアスリートやアーティストと市民との交流イベント「松戸ファンフェスタ2024inテラスモール松戸」が9月28日に開催され、東京2020オリンピック女子レスリング50㎏級で金メダル、パリ2024オリンピックで銅メダルを獲得した松戸市出身の須﨑優衣選手(㈱キッツ所属)が、トークショーやサイン会、テラスモール松戸館内でのパレードを行った。トークショーでは松戸市出身のお笑い芸人トミドコロさんが司会を務め、松戸市消防音楽隊による演奏も行われた。
トークショーの後、須﨑選手は「パリオリンピック後に地元に帰ってきて、地元でファンのみなさんと交流できるイベントに参加できたことを本当にうれしく思います。地元の雰囲気はみなさん温かいですし、直接みなさんの熱量や応援のパワーを感じて、また4年後、金メダルを持ってここに帰ってきたいと改めて強く思いました。パリオリンピックに行く前よりも街で気づいてもらえることが多くなって、『頑張ってくれてありがとうございました』『感動をありがとうございました』と言葉をかけてもらえて、銅メダルだけど獲得できてよかったと思えたし、少し自分を認めてあげられるような気持ちになれて、本当に感謝しています。東京オリンピックで最高の景色を見て、パリオリンピックでどん底を見て、オリンピックという最高の舞台で、両方を見られたという経験はこれからの自分の人生において、本当に大きな糧(かて)となります。こんな経験できる人はなかなかいない、私にしかできないことだと思いますので、これを胸に、この経験を糧に、強くなって、この経験があって良かったと思える人生にしたいと思います。パリで負けた試合の直後は3年間の練習方法だとか、挑戦してきたことが全て間違いだったのかな、と自己否定してしまうような部分もあった。改めて冷静に考えてみると、練習してきたことは間違いではなかったし、金メダルをとれる練習と生活をしてきたと思う。最後の気持ちの部分が乗らなかったと思うので、次に向けて全て抜かりなく、突き詰めてやっていきたいと思います。東京オリンピックの後はコロナ禍だったので、優勝した実感もあまり得られなかった。今回のパリオリンピックはコロナも明けて、帰国した後に交流イベントがたくさんあったので、メダルを獲得できてよかったな、と思える瞬間がたくさんあった。レスリングが好きだという思いが原動力になっていると思います。レスリングが大好きだし、楽しいので、ここからは自分が立てた目標は必ず達成していきたいと思っています」と話した。
【戸田 照朗】