羽賀選手が市を訪問
パリパラ金メダルを報告
フランス・パリで開催された「パリ2024パラリンピック競技大会(車いすラグビー)」に出場した松戸市出身の羽賀理之(はがまさゆき)選手が金メダルを獲得。9月25日、本郷谷健次市長を表敬訪問した。羽賀選手のパラリンピック出場は、2016年リオ大会から3大会連続。前回、前々回は銅メダルで、今回は念願の金メダル獲得となった。
羽賀選手は1984年11月生まれの39歳。 松戸市立第三中学校、専修大学松戸高校を卒業。現在はペプチドリーム株式会社に所属している。
パリ2024パラリンピックでは、予選ラウンドのドイツ、アメリカ、カナダ戦を全勝で準決勝に進み、オーストラリアに52-51の1点差で勝利。決勝ではアメリカと再戦し、48-41で勝ち、金メダルとなった。
羽賀選手は妻の真以子さんとともに訪問。真以子さんのお腹には新しい命が宿っており、年内には出産予定だという。
羽賀さんは「どの国も強くて、点差以上に苦しい試合だった。今までの日本だったらリードされたら崩れてずるずる行ってしまう展開が多かったが、みんな自分たちがやってきたことを信じて、なんとか逆転して、突き放した。東京パラリンピックの前からほぼ変わらないメンバーで、それがよかったと監督は見ています。準決勝でラスト8秒まで負けそうな時も最後まで勝利を信じてやっていた。ベンチの雰囲気も負けそうという雰囲気はなくて、どこかで追いついて、逆転できるというのを信じ続けられた。悲願の金メダルを持って帰ることができて、本当にうれしく思います。これもみなさんの応援とメッセージのお陰だと思っていますので、是非機会があれば、メダルを触ってもらって、重さを感じてもらえたらうれしい。決勝の試合直後はまだ実感がなかったが、表彰式で並んだ時に金メダルをとれたことをやっと実感できた。隣にずっといっしょにやってきた池崎大輔さんがいて、『金とりましたね』『とったなぁ』と話した。島川慎一さんは、僕たちがラグビーを始める前からずっとやってきた方で、慎(しん)さんがいなかったら今の日本のラグビーはない。アテネのパラリンピックから第一線でやってきていて、アテネ、北京、ロンドンと積み重ねがないと、今はなかったと思う。その慎さんの顔を見た時にちょっと泣きそうになりました。一番印象に残っているのは、準決勝のオーストラリア戦。毎回準決勝が日本チームのヤマだった。自分は身長があるので、ラストピリオドで最後のプレーの時にパスをもらって、ゴールするのが最大の役割だと思っているので、そこに向けて集中する。準決勝の最後の時は、ここで決めたらヒーローだなと思ったけど、決められなかった。(途中交代で)入る時は集中して自分のポジションを取りに行く。(4年後に向けて)チーム事情もあると思うが、常に自分のベストを目指してやっていけたら、と思う。子どもにかっこいいところを見せられるまでは、衰えられないと思います」と話していた。
【戸田 照朗】