わたしのページ(読者投稿)
2024年7月28日
減りゆく街の書店に寂しさ
うちから唯一、歩いて行けた書店が閉店した。まさか潰れるなんて思ってもみなかった。本の取り寄せを頼んだり、長年お世話になっていたので残念だ。
新聞などで全国の書店がどんどん消えているという記事を見て、他人事のように感じていたが、これは現実なのだとまざまざと思い知らされた。
先日、欲しい本があったのだが、猛暑が続き、遠くの書店まで行くのがしんどかったので、はじめてインターネットで本を買ってみた。
今はネットでも図書カードNEXTが使えたり、送料無料の所もあり、街の書店で買うよりも楽に簡単に買えた。書店にない本を取り寄せてもらう手間もなく、暑い中、出歩く必要もなく、重たい本を持って帰ることもしなくていい。ネットで注文した本は数日後、家のポストに入っていた。誰とも言葉を交わすことなく、手元に本が届いた。
これは何かに似ていると思った。スーパーのセルフレジだ。セルフレジのスーパーにひとりで行くと、話すことも笑うこともない。ただ買い物をするだけのロボット。つのる孤独感。
やはり、人間らしく生きるためには、あいさつや声かけなど、人と人との心のふれあいが大切なのではないだろうか。
思えば30~40年前は街のあちこちに書店があった。店によって並んでいる本も様々で、店内を見て回るのが楽しかった。検索ではたどり着けない偶然の出会いがあった。
店内を歩きながら本を選び、手にとってパラパラとページをめくる。レジで店員さんの「カバーお付しますか?」の問いに「お願いします」と笑顔のわたし。読みたい本を買えて、ちょっと嬉しい帰り道。
街の書店が減っていくのは、本当に寂しい。(百日紅)
母と私で全く違う食べ方に
どっち派? 食べ方の好みのことである。
例えば、もし、卵、ほうれん草、しらすがあったら、どういう献立にする傾向があるかということだ。母と私とでは全く違う食べ方になる。
母は全部混ぜるのである。しらす入りほうれん草の卵とじ、が出来上がる。私はと言えば、混ぜるのが好きではないので、しらすかけごはん、ほうれん草のおひたし、目玉焼き、といったところだろうか。
これは個食をするようになってから気づいたのだ。洗うお皿の数や調理道具の手間を省くためだという理由もあるのだろう。作ってもらっていたものを食べてきたはずなのに、いつから好みが分かれていくのだろうか。
しらす入りほうれん草の卵とじを全く作らないわけではないが、私は単品で作る傾向がある。小皿を並べたい気持ちが強いのかも知れない。
何かを境に、混ぜる料理が好きになる日が来るのだろうか。楽しみである。(小金きよしヶ丘・シゲ美 52)
貸したつもりの想い出の傘が…
ニーハオ、シンチャオ。我が家のすぐ前には広大なレンタル農園があり、外国人も多く連日、善男善女で賑わっている。
ある日、夕立があり、ベトナムのヤングママが「雨キタ、子ども保育園困ッタ」と泣きそうな顔。気の毒なので妻の傘を差し出し、「今度来る時でいいから」と渡した。
数日してそのママに逢ったが、「シンチャオ」と一言。傘の話はでなかった。また来るだろうと思って黙っていたが、その後も時々畑へ来るが「シンチャオ」の一言だけ。しばらく来なかったので地主さんにたずねると、ベトナムに帰ったとのこと。思わず「エーッ」と絶句した。
外国の事情に詳しい友人に聞くと、外国では「賃借」の習慣のない国が多く、余裕があれば渡すのが普通とのことでがっかりした。
でも、あの傘は、大手術をした妻がやっと元気になり、2人で銀プラをした時に買った想い出の傘。
思わず空を見上げると、雲の間から母ちゃんの顔が。思わず、「母ちゃんごめんね」とつぶやき涙が流れた。
雲は手を振るように、静かに流れて行った。(幸谷・近江薫 87)
「愛の贈り物」今後も続けたい
赤十字から感謝状をいただいた。
献血をはじめて40年、128回目。うれしくもあり、そして健康な体を作ってくれた両親に感謝です。被爆2世の私は、祖母の死、いとこの死を身近に感じ、献血できる喜びを感じます。
64歳までに献血すると69歳までできることも知り、あと10年がんばろうと思います。
必要な方に400mlの「愛の贈り物」をこれからも続けていきたいです。
献血車の周りをみると、外国の人も協力していました。満足した1日でした。(新松戸・太田真弓)
昭和のJK版枕草子である
先日、もう私の自宅近くには一軒しかない書店でふと目に留まり、「枕草子」の文庫本を購入。春はあけぼの…、とそらんじながら、45年前を思い出しました。学生時代の暗記は一生忘れないのでしょうかね。
春は出会い。笑い声が明るいあなたの音読に聴き入る古文の授業中。
夏は恋。もっとあなたと仲良くなりたくて的外れの自分磨きをする長い休暇。
秋はすれ違い。わたしの知っている言葉を総動員してもあなたに伝わらず、あなたの言葉を全部受け取っても理解しきれない帰り道の夕闇。
冬は祈り。わかり合えないまま次の季節へと離れなくてはいけないとしても、あなたが幸せでありますように。
7月で61歳の私が17歳の時の、恥ずかしながら「昭和のJK版・枕草子」です。
アオハルは若いみなさまのすばらしい季節。昔若かったみなさまのあたたかい思い出。どうかみなさまの人生に幸あれ。(牧の原・ZUMI)
やさしさと思いやりに感謝
ひざに強い痛みを感じ、妻の紹介先の整形外科へ行くと、ひざ変形性関節症との診断でした。振り返れば、30代前半の頃からガテン系の重労働をこなしてきた報いがきたと自覚しました。
病気を理由に休職しましたが、今の医院は丁寧なカウンセリング、真摯な対応と理想的で幸いでした。
家では、買い物の時に息子が重い荷物を持ってくれたり、ひざのサポーターの差し入れ、栄養バランスの良い食事など、家族みんなが気遣ってくれて、人のやさしさと思いやりの尊い精神に心から感謝しました。
2か月間の貴重なリハビリ期間の後、職場に復帰しました。こちらでもみんなが温かく迎えてくれてうれしい限りです。これからも最愛の家族のために、お父さんは頑張りますよ。
(岩瀬・ベースボールNo.1 56)
NHKの小さな旅で流鉄が
6月23日朝のNHKの番組、小さな旅では、流鉄を取り上げておりました。
自分もかつて、7年半ほど流山市にパート勤務をしていた時にはお世話になりました。
今は流山市にもJR武蔵野線や、つくばエクスプレスも運行しておりますが、かつて流山市に国鉄が運行していなかった時代に、住民たちが出資して今の流鉄を設立し、今年で108年になるということでした。そんなに歴史があるのか、とあらためて思いました。
自分も通勤で利用していた時には、あと何分で最寄り駅に着くから降りたら職場まで急がなくてはという気持ちが強かったように思います。
しかし番組を通して、車窓からののどかな風景や川の流れをもう少し目に入れていたら、通勤もゆったりできていたかなと思います。
また、電車にはさまざまな色があります。その色ごとに、電車には名前があります。それも楽しいところですね。
電車を走らせるのも運転士さん1人で、各駅にて車掌さんの代行や安全点検もすべて行っているのも大変なことかと思います。
何より職員の方々の流鉄が好きだからというシンプルな思いから、仕事を楽しんで、しかもみんなで協力し合っている姿は印象的でした。
自分もお世話になりました。ありがとうございました。
(二ツ木・渡辺明子)
2人が変わらずカッコよかった
映画「帰ってきたあぶない刑事」を観てきました。
夢中になってTVドラマを見ていたのは中学生の時でした。まさか、この年になって新作の「あぶ刑事」が見られるとは。
ハードボイルドの探偵モノのようなストーリーに、ちゃんと往年の出演者たちを散りばめて、オールドファンも納得の内容ではなかったかと思います。
何より、舘ひろしと柴田恭兵の2人が相変わらずカッコよかったのが印象的でした。(新松戸・無敵艦隊 51)
捨てられない洋服の山にため息
北窓を開けると白シャツの子の走るのを見る。カーテンを全部取り外して洗い、部屋が明るくなる。
そして、心が解放された気分になりクローゼットを開くが、捨てられない洋服の山に溜息が出た。ひとつひとつ手に取りながら、恩師との茶話会に着たイッセイミヤケの服はまだ着られるわと呟き、夫の服は手をつけられず。
つまるところ、「藍色のこの服だって、思い出が邪魔をするから捨てられへんの」となる。(こいぬ)
日々過信することなくが教訓に
生まれて初めて、救急車のお世話になりました。行き先は新東京病院でした。
すぐに手際よくベッドの上で心電図、血圧、胸のレントゲン検査を受けることになりました。結果は軽い大動脈瘤で経過観察とのこと。
今回たまたま軽く済んでよかったですが日々体を過信することなくが教訓となりました。(胡録台・大谷明 74)