わたしのページ(読者投稿)
2024年3月24日

山の上ホテル再興にエール
 わたしの母校、明治大学駿河台キャンパスの隣接地にある山の上ホテルが老朽化を理由に2月13日に当面の間、休館しました。山の上ホテルは、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎、伊集院静氏など多くの文豪に愛されたホテルです。
 わたしども夫婦は1974年3月に当ホテルで結婚式を挙げました。披露宴で昨年、不帰の人となった大学同期の友人がスピーチの結びに、つぎのような話をされたと記憶しています。
 「単なる情熱ではない、本当の愛を育ててほしい。最近では、その情熱というものと愛の概念が混合されているように思われます。元来、情熱というのは本能的なものであり、誰もが心の中で燃やすことのできる激しいものだと思う。そして、その激しさゆえにいつしか消えることもあれば壊れることもあるでしょう。しかし、本当の愛というものはそんなものではない。もっと静かなものであり、もっと地味なものであると思う。そして、それは誰もが持てるものではない。一人の男と一人の女が生活を共にする家庭の中において、二人の努力と忍耐によって築き上げていくものであるとわたしは信じております。君たちは、すでに土台を築き上げたことだろう。しかし、さらに努力を重ねてその上に立派な城を築き上げなければならない。わたしは君たちが立派な城を築き上げて、おそらく何年か後には続くであろうわたしたちに手本として示してくれた時に、改めて言わしていただきましょう。おめでとう。そして、ありがとう」と。
 爾来50年の歳月が流れ、わたしたち夫婦は本年、金婚式を迎えることができました。人生山あり谷ありと申しますが、大病もしましたが、妻はわたしによくついてきてくれたと感謝しています。立派なとは言えませんが、曲がりなりにも二人の城は築くことができたと思います。
 山の上ホテルは、学生時代はゼミのお茶会で、社会人になってからは折に触れて、てんぷらの山の上やフレンチの晩餐、夏季限定のチャペルでのビアガーデン、高校の同期会などで利用させていただいておりました。
 ホテルの創業者の吉田俊男氏がたゆまぬ努力を傾注して創り上げた、都会の喧騒をしばし忘れ、わたしたちを静謐な世界へと誘ってくれる小さなホテル―HILLTOP HOTEL―の再興に向け、熱いエールを送りたいと思います。(中矢切・矢切の寅さん 73)

あの日から備蓄している水
 あの時、東日本大震災から水を買っている。
 飲料用と炊飯用に6本入りケース2箱の配達を頼み、使い切った2リットルのペットボトルには水道水を入れてギュっとフタをしめて、もう一度箱に入れて日付を書いておく。そして、半年経過の水はトイレやベランダ掃除に使っている。
 「2023、12月」の日付の水3箱と、新品2箱が納戸にあり安心するが、今回の能登災害の水の無い生活をニュースで知るたび、どれだけご苦労なさっているだろうかと思いを馳せる。
 (こいぬ)

実際の事故の傾向から対策を!
 昨年末、免許更新の講習を受けた。その中で2つの映像が流れた。
 一つは、通学途中に青信号で横断歩道を渡っていて、左折してきた車に巻き込まれ犠牲となってしまった男児の母親の話。男児がイタズラで部屋に隠していたアサガオの種を事件後に偶然見つけて、この種を配り、交通安全活動をしていらっしゃるとのこと。
 20数年前、タレントの風見しんごさんの長女も同じく青信号で渡っている途中、犠牲になっている。何十年も変わらず子どもたちが命を落としている現実に心を痛める。
 交差点の信号機すべてを歩車分離信号にできないものだろうか。
 もう一つの映像では、テニスラケットを抱えた女の子が信号機のない横断歩道を小走りで横断中に車と接触していた。
 柏市の住宅街にある信号機のない横断歩道では手前に「あっ!」という表示がされており、とても注意喚起になっていると思う。横断歩道が二色の所もあり、工夫がなされている。
 わたしは通勤途中、流山電鉄の踏み切りを渡るが停止線が消えているにも関わらず、全ての車が踏み切り前で一時停止を守っている。でも、住宅街にある信号のない横断歩道では、半数以上の車は歩行者が渡ろうとしているのに無視をして加速しながら走行していく。
 4月から春の交通安全キャンペーンが開催される。単なるイベントとして予算を費やすよりも、実際の事故の傾向を見て対策をとる方に予算を使って欲しいと思う。(二ツ木・石井裕子)

次世代に継がれること願い参拝
 日課としている散歩に、昨年から小金原地域の茂侶神社参拝を加えた。1月も茂侶神社に参拝し、家族一同の健康とわたしの87歳の誕生日の報告とお見守りをお願いした。
 その後、友人を訪ねておしゃべりと歌に時を過ごしての帰り道、突然の大雷と大粒の雨。傘も無し、帽子もかぶっていなかったので頭はたちまちずぶ濡れに。手提げカバンを頭にのせ、転ばぬように転ばぬようと念じながら歩いていると、後から傘をさしかけてくれる人がいて「テラスモールへ行くのでその方角だったら送ります」と言って下さった。みぞれ混じりの雨はますます強くなり、申し訳ないと恐縮しながらお世話になった。
 そして、歩きながらの話では、わたしの40年来の友人のご近所の人で、その友人に誘われて朝のラジオ体操会に参加した話や、初めて女の子のひ孫が生まれて大喜びの話、地域での活動の話などをしながら少し遠回りの我が家まで送っていただいた。
 神様のご加護をと感謝の気持ちを言うと「いやー当たり前のことです」とおっしゃった。うれしさのあまり、早速友人に電話で報告した。
 小金原は新興住宅街としてできてから50余年、高齢化が進み世代交代の時を迎えている。優しい絆と神社に見守られているこの街が次世代に継がれていくことを願って、今日も神社に参拝した。
(小金原・岡田妙子)

近づいたり触るのは厳禁!
 天気のよい昼下がり、近所の小学校の前を通ると、見慣れぬ動物がいた。少し近づいて見てみると、小さなタヌキだった。
 顔にはちゃんと毛が生えていたのでタヌキと分かったが、体やしっぽには毛がなく、ゾウのような皮膚をしていた。見るからに元気はなく、一生懸命にエサを探していた。とても痛々しかったが、タヌキは野生動物なので保護してもらうことも出来ないし、エサをあげることもよくないとされている。
 家に帰って調べてみると、毛のないタヌキはダニの一種であるヒセンダニによって引き起こされる、疥癬(かいせん)という皮膚病に感染しており、数週間ほどで衰弱し死んでしまう場合が多いが、周りにエサがあると延命し、住宅地等を徘徊する。疥癬症のタヌキは免疫力が落ち、さまざまな病原体に感染している恐れもある。日常生活において、人に感染する可能性は極めて低いが、犬や猫などは疥癬症のタヌキとの接触により感染する恐れがあるので十分注意するように、とあった。
 毛のないタヌキを目撃しても、近づいたり触ったりしない。かわいそうだと思い、エサをあげないようにしよう。
 わたしは住宅街にいながら、こういった野生動物に何度か遭遇したことがある。タヌキ、ハクビシン、イタチかテンのような動物も見たことがある。暗闇で見たハクビシンは猫のような体つきだったので、最初は大きい猫かと思ったが、猫に比べてしっぽがとても長かった。顔を見ると真ん中に白い縦線があるのですぐ分かるのだが、野良猫が道を横切ったと思ったらハクビシンだったということもあるので注意しよう。(マグノリア)

老いというのは困ったもの
 初老の夫婦は今日も探し物。「お父さん、わたしのメガネ知らない?」「ヒトのメガネなんて知らないよ。それよりオレの携帯知らないか」。日々、こんな調子である。
 ある日、妻が「リモコンが見当たらないんだけどぉ~」と、いつもの騒ぎが始まる。テーブルの上の新聞をどけると、その下にリモコン。
 とにかく毎日のように探し物だ。物がマジックのように隠れてしまう。挙げ句の果て、目の前にあっても見えなくなってしまうのである。老いというのは困ったものである。
 (稔台・雑草愚人 67)

入院して人手不足を肌で感じた
 先月、手術のため入院しました。今は退院し元気になりましたが、入院中はとても心細く緊張もしましたが、看護師さんたちは本当によくやってくれました。頭が下がる思いです。
 病棟の夜は早いので長い時間です。しかも昼間と違い、夜勤の看護師さんの人数は少なく、ナースコールを押してもなかなか来てくれません。なので少しくらいの事は我慢して朝まで待った結果、症状が悪化ということも起こってしまいました。
 医療関係、特に看護師さんの人手不足が問題になっているのを肌で実感しました。どうか医療従事の方々の待遇を良くして、もっと増えることを望みます。(六実・すみれ 65)

 

杉本洋子さんの作品

ゆい(六高台)

 

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