チューニング　2024年1月14日

　元旦の午後４時すぎ。地震を知らせる携帯のアラートがけたたましく鳴った。関東では少し揺れただけだったが、能登半島では大震災級の被害が出ているということが、少しずつ分かってきた▼海に囲まれた山がちな地形などが災いして、２週間経っても支援が行き届かず、被害の全容もまだ把握しきれていない。被害にあわれた方々には心よりのお見舞いを申し上げる▼翌２日の夕方には日航機と被災地に向かおうとしていた海上保安庁の航空機が羽田空港の滑走路で衝突、炎上。日航機の乗客・乗員は奇跡的に全員無事だったが、海保の職員５人が亡くなられた▼このような状況の中で、中止も検討された箱根駅伝は予定通り開催。駒澤大学が圧倒的な優勝候補だったが、３区で首位を奪った青山学院大学がそのまま独走し、大会記録で優勝した▼母校の中央大学も優勝候補だったが、大会直前に１６人の登録選手のうち１４人が風邪で体調不良に。１３位でシードを落とした▼激しい練習をすると免疫力が落ちる。青学も１１月末にインフルエンザが流行り、シード落ちも覚悟したとか。中大はタイミングが最悪だった。選手たちは無念だと思うが、棄権もやむなしの状況の中で、大手町まで襷（たすき）をつないでくれたことに感謝したい。