専松が甲子園春夏連続出場
松戸市内中学校出身選手に聞く

千葉大会で優勝し同校に凱旋する専松ナイン

 

 慶應義塾高校の107年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた第105回全国高校野球選手権大会。
 7月27日に行われた千葉大会決勝で、専修大学松戸高校は習志野高校を8-7のサヨナラで破り、春夏連続、夏の大会は2年ぶり3度目の甲子園出場を決めた。
 2回戦からの出場となった専松は8月12日の第2試合で、東海大甲府(山梨)と対戦。7-5で勝利した。
 ベスト8進出をかけて16日に対戦した土浦日大(茨城)には6-10で惜しくも敗れた。試合は午後4時51分開始の第4試合だったが、台風7号の影響で東海道・山陽新幹線が一時運転を見合わせたため、吹奏楽部とチアリーダーが試合に間に合わず、スタンドは空席が目立った。それでも、専松を応援する一般客の温かい拍手に球場全体が包まれるという場面も見られた。試合は千葉大会で好投した青野流果投手が先発し、梅澤翔大投手、渡邉翼投手がリリーフした。注目されたエース平野大地投手の登板はなかった。
 7月27日の千葉大会決勝後、同校で行われた祝賀会と壮行会で、決勝戦に出場した松戸市内中学出身選手に話を聞いた。

 上迫田優介選手(3年・レフト・小金中出身)
 チーム全員でつかんだ勝利というのが本当にうれしい。甲子園でもやってやるぞ、という気持ちで今はいます。夏の甲子園は、本当の最後の大会になるので、悔いなく終われるように、自分の持ち味を出して、やるべきことをしっかりやって、甲子園であばれたいなと思います。小柄な方ですが、打力のパンチ力、走力を生かしたプレーが自分の持ち味だと思うので、そこを生かしたい。甲子園で長打を打つという目標がまだ達成できていないので、長打を打つというのが目標です。
 

 広川陽大選手(3年・ファースト・和名ヶ谷中出身)
 センバツでベスト8という結果で終わってしまったので、一人ひとりの力を出し切って、その結果みんなの目標だった全国制覇ができればいいと思う。体が小さいんですが、小さいながらも、体が大きな人にも負けないくらいのフルスイングをして、チームの勝利に貢献出来たら。

 宮尾日向選手(3年・セカンド・河原塚中出身)
 (宮尾選手は、決勝で甲子園出場を決めるサヨナラ打を打った)打った瞬間に打球の方向が抜けると分かったので、うれしかったです。とにかく、憧れの舞台でもう一回試合ができるのがうれしい。春は全体的にやり残したというか、自分がやりたいことの4割程しか、甲子園のプレーで出せなかったと思っているので、10割に近い自分がやりたいことができるように、準備したい。(決勝戦で対戦した習志野のキャッチャー・鈴木選手は河原塚中のクラスメイトだったという)小中高とライバル的チームに鈴木海偉(選手)がいて、お互い刺激しあえるというか、切磋琢磨できる相手でした。

 梅澤翔大選手(2年・ピッチャー・小金南中出身)
 3試合投げたんですが、(決勝は)そのなかでも、一番悔いの残るピッチングになってしまった。初回にランナー2人を出してしまい、そこから点にからんでいった。初回0で抑えて、先制点を取ろうと話していたんですが、それが守れなかった。自分のせいで試合を崩してしまったので、反省するべきところだと思います。甲子園は自分の中でも目標にしていた。地元の松戸に優勝旗を持って帰りたいので、やるからには日本一を目指してがんばりたい。(甲子園で先発機会があれば)初回から安定した投球をして、試合を作って、勝ちに貢献できれば。真っすぐの強さに自信があるので、それをコースに強く投げていければと思います。3年生とも最後の大会になるので、悔いが残らないようにできればと思います。

 清水友惺選手(2年・センター・小金中出身)
 春はあまりヒットを稼げなかったので、ヒットを稼ぎたい。打線では2番でつなぐ役割、守備では外野で中心になるようなプレイヤー。粘り強く勝って3年生と長くできるような大会にしたい。

 小林大輝選手(3年・決勝戦は代打で出場・松戸一中出身)
 思いっきり打席の中でスイングして、チームに流れを持って来られような、一打を打てるような選手を目指しています。チームで目標にしている全国制覇に向けて、チームひとつで勝てるようにやっていきたい。(関東大会、センバツなど、メンバーから外れていて)悔しい気持ちを夏にぶつけようという思いで臨んだ。結果的には、自分の納得いく結果ではなかったので、夏の甲子園では、その悔しさをはらせればいいな、と思っています。
【戸田 照朗】

祝賀会・壮行会で笑顔を見せる専大松戸野球部

あわせて読みたい