松戸宿坂川献灯まつり
8月9・10日 春雨橋~レンガ橋の坂川沿岸
「松戸宿坂川献灯まつり」が来月9日と10日、春雨橋からレンガ橋までの坂川沿岸で開催される。
江戸時代、水運と宿場で栄えた松戸の町では、夏の盛りに「とうもろこし市」が立ったという。本来は松龍寺境内「すくも塚観音」の縁日だったが、松戸宿の人々には夏の風物詩として時代を超えて親しまれ、今なお続く伝統の行事だ。
この地を流れる坂川も水質浄化で美しい流れを取り戻した。松戸宿ゆかりの行事を盛り上げていこうとする地元の機運も高まったことから、とうもろこし市が立つ縁日には献灯が行われた言い伝えにちなんで「献灯まつり」と称し、坂川の流れに沿って多数の行灯や提灯を並べ、自然の恵みや坂川を開いた先人に感謝の気持ちを表す行事として、2006年から行われている。
「とうもろこし市」は、午後4時から8時30分まで松龍寺参道で行われる。
「とうろう流し」は午後6時から8時30分まで。地元のお年寄りが協力して製作した「おばあちゃんの夢灯籠」を会場周辺の「販売中」の旗のあるお店で事前に1個700円で販売中(8月8日まで)。ホームページ(http://www.kentou.org/)からも送料込み1000円で購入できる。放流後のとうろうは回収し、6月26日午前10時より松龍寺で「お焚き上げ」が行われる(参加自由)。
「おやこ縁日」は午後1時から6時まで春雨橋親水ひろばで開催。なつかしい駄菓子や楽しいワークショップがたくさん。大人も子どもも一緒に楽しめるブースが用意されている。
「むかしの遊び『三丁目の夕日屋』」は午後3時から6時まで松崎稲荷境内で開催。今では珍しい昭和の手遊び玩具など、当時子どもだったシニア世代がその極意を伝授する。
松戸宿坂川献灯まつり実行委員会の中村正一会長は「中止続きの数年間で傷んだ資材も皆様からのご協賛で何とか調達の目途が立ちました。近所に住んでいてもまだこの行事を知らない子どもたちには是非見に来て欲しいですね」と話している。
問い合わせは、☎047・362・5356同実行委員会。