議会で国有地取得案を否決
市庁舎建て替え問題
松戸市庁舎の移転建て替え候補地である松戸駅東口の国有地を取得する議案が、先月末の市議会本会議で賛成少数により否決された。
市は先月、松戸駅東口の官舎跡地など相模台地区で計画されている新拠点ゾーンへの移転建て替えが得策とする「市役所機能再編整備基本構想(改案)」を公表。その用地取得分として国有地約8745㎡を購入する議案を提出していた。
本会議では、「早期の庁舎建て替え、国有地のまちづくり用地としての購入には賛成」としつつ、市役所用地としての購入には用地の狭さや交通渋滞への懸念などから反対する意見や、「仮庁舎を用意し現地建て替えすべき」、「市の強引なスケジュールありきの提案には強く抗議したい」といった反対意見もあった。
一方、「職員が働きやすい職場環境を早く提供し、仕事の生産性を向上させることそれ自体が市民サービスに直結して市民の満足度が向上する。できるだけ早く庁舎の建て替えを」「現段階で最善の市役所用地であり、この地に市役所を建て将来世代につなげ残していくべき」として賛成する意見もあった。
採決は賛成13、反対30で、反対が賛成を大きく上回った。
本郷谷健次市長は「市役所の建て替えは松戸市にとって最優先すべき喫緊の課題。議員各位からの意見を真摯に受け止め、(今後どうするかなど)検討したい」としている。
【竹中 景太】