『いのちのいのちー空をとんだカエルー』
紙芝居師てるさん絵本出版
記念イベント開催、絵本・チケットプレゼント
『いのちのいのちー空をとんだカエルー』出版記念「紙芝居と絵本を楽しもう」が6月4日、午後2時から3時30分まで松戸市民劇場で開催される。
『いのちのいのちー空をとんだカエルー』は、松戸市の元職員で、退職後にプロの紙芝居師として活動している「てるさん」こと峯岸照恭さん(75)原作の絵本。このほど文芸社より日豆思惟子・㈱ラポールイラスト事業部のイラストで出版された。
てるさんは、「紙芝居で町おこし」を考案していた2002年に大阪の紙芝居師「ヤッサン」こと安野侑志さんと出会い、2年後に弟子入り。2010年にプロの紙芝居師となった。2013年まで松戸駅前のビル内に定期口演のための「ヤッサン一座」の常設小屋を開設していた。江戸川カッパ市や矢切こどもまつりなどのイベントや小学校や市立博物館などで口演。2016年からは、柴又帝釈天の門前で毎月第1・3土曜日に定期口演を行ってきたが、現在はコロナ禍で休止している。
『いのちのいのちー空をとんだカエルー』は、カエルのピョン太を主人公に、「食べる・食べられる」という命の連鎖で続いていく地球上の命の不思議を描いたもの。「いのちのいのち」はもともとヤッサンの紙芝居に2作品のシリーズがあり、てるさんも独自に作った「お父さんおしえて」という紙芝居を口演してきた。紙芝居は冬眠に入るピョン太が危うくヘビに食べられそうになった体験から「ぼくは、なんのために生まれてきたの?」とお父さんカエルに聞くところで終わる。絵本では、その続きが描かれている。
てるさんは、「コロナ禍で口演ができなくなったことで、この絵本を作ろうと思いました。自分は何のために生まれてきたのか、生きることの意味というテーマは、小学生には少し難しいかもしれませんが、考えるきっかけになってくれたら、と思います」と話している。
イベントでは、てるさんの紙芝居口演、『いのちのいのちー空をとんだカエルー』の朗読劇、てるさんと石上瑠美子さん(松戸市民劇団)のトークが行われる。
主催は「てるさんの紙芝居」とNPO法人松戸市民劇団。紙芝居と絵本の文化を広める会の共催。
チケットは1000円(定員300人)、絵本『いのちのいのちー空をとんだカエルー』は1100円(税込)。お問い合わせは、☎090・2244・9406てるさん、☎047・703・1100一般社団法人松戸市観光協会まで。
【戸田 照朗】