専大松戸が春の選抜に出場
2年ぶり2度目、甲子園出場は4度目
第95回記念選抜高校野球大会の出場校選考委員会が1月27日に開かれ、専修大学松戸高校の甲子園出場が決まった。同校のセンバツ出場は2年ぶり2度目。夏の大会を合わせると4度目の出場となる。【戸田 照朗】
専大松戸は昨年秋の県大会で優勝し、関東大会に出場した。県大会準決勝では、夏の甲子園に出場した市立船橋を延長11回の接戦で破った。関東大会では決勝まで進み、山梨学院に3-9で敗れたものの、準優勝を果たし今春の選抜大会出場をほぼ確実にしていた。
同校野球部には宮尾日向選手(2年・河原塚中出身)、広川煬大選手(2年・和名ヶ谷中出身)、染谷晃汰選手(2年・六中出身)、上迫田優介選手(2年・小金中出身)、清水友惺選手(1年・小金中出身)、梅澤翔大投手(1年・小金南中出身)の6人の松戸市出身選手が所属している。
今月16日には同校内で野球部の壮行会が行われ、五味光校長から大森准弥主将に選抜旗が手渡された。
松戸市は松戸駅にお祝いの横断幕を掲げ、本郷谷健次市長は、「2年ぶり2回目となる春の甲子園の出場おめでとうございます! 皆さんの甲子園出場への強い思いと日々の弛まぬ努力、そして関係者の方々のご尽力が結実し、夢舞台の切符を見事勝ち取られました。
郷土の代表としての誇りを胸に、高校生らしいはつらつとしたプレーで専松旋風を巻き起こし、市民に大きな感動を与えてくれることと確信しています」とのお祝いのメッセージを寄せた。
選抜高校野球は3月18日に開幕。組み合わせ抽選会は3月10日に行われる。
粘り強くあきらめない野球目指す
持丸修一監督
「選抜ですから、選ばれるまではドキドキしながら待っていました。正式に決定したので、練習にも気合が入って、よりいっそうのいい練習ができるんじゃないかと思っています。全国のレベルがまだ全然分からないし、エースの平野もいいと言われているが、どこまで通用するか分からない。投手力が一番不安。投手力に不安があるというのは、相手に対してであって、チームとしては不安はない。2番手のピッチャーも良くなってきている。平野の魅力はスピード。平野には大事なところは速球で勝負できるようなピッチングを期待したい。打線は今までのチームの中でも一番いいと思う。1年生の清水と中山、4番の吉田が核になる。今年のチームは、負けた試合から学んで、勝ちたいという気持ちを前面に出す、いいチームになってきている。粘りのあるチームにしたいので、この冬は、自分の打てるボールが来るまで、ファールボールで粘るようなバッターを心がけて作っていました。不安があるとはいえ、ピッチャーがしっかり守って、少ないチャンスを、粘りで勝ち抜いていくようなゲームをしたい。初出場から何年か経って、野球の名門校にいくらかは近づいたかなと思う。『松戸に専大松戸あり』、と言ってもらえるようになったかな、という気がします。まだ甲子園で2回勝ったことがないので、是非2試合勝ちたいと思っています」。
大森准弥主将
「自分たちの力だけではなく、応援していただいた方々のお陰で出場が決まったので、その方々に感謝して一戦必勝で、一つでも多く甲子園で勝てるように準備したいと思います。チーム全員で野球を楽しんでいるという姿を見ていただきたい。ファールで粘るというしぶとさをテーマにしてこの冬は過ごしました。全国で通用するキャッチボールの速さと精度を目指したい。キャプテン以外にもチームを引っ張れる選手がたくさんいると思うので、そういった選手を見つけて、その選手をまず自分が引っ張れば、チーム全員で同じ所へ向かえると思う。甲子園では、勝っていても負けていても最後まで気を抜かず、あきらめず、粘り強く、専大松戸の歴史を塗り替えられるような戦いをしたいと思います。終盤に粘って逆転する自信があるので、最後まで負けていても絶対にあきらめないという逆転のパターンを戦いで見せたいと思います。相手のスキを見つけて、そこを突けるような観察力を身につけて選抜に臨みたい。専大松戸という松戸の名前を背負って選抜に出るので、松戸の名前を全国的に有名にできるような戦いをしたいと思います。一戦必勝で、一戦一戦勝って、最終的には優勝目指して頑張ります」。
平野大地投手
「選抜出場が決まって、嬉しいという気持ちと、やってやるぞ、という気持ちが出てきました。全試合自分が投げて勝つぐらいの気持ちでマウンドに上がりたい。秋まではストレートが自分の武器だったが、甲子園で強豪に当たる時に、変化球も大事だと思うので、カーブ、スライダー、フォークなどの変化球を磨くことにも重点を置いています。キャッチャーの吉田と相談しながら、相手を見て、ストレート主体でいくのか、変化球主体でいくのか決めますが、まずは自分の持ち味である真っ直ぐが全国の舞台でどれだけ通用するのかを確かめたい。選抜最速を狙いたい(平野投手の最速は151キロ)。冬は走り込みやウエイトトレーニングで下半身を強化。少し上半身に頼っていた部分もあって、肩や肋骨を痛めてしまった。下半身で投げれば、もっと楽に投げられると思う。また、球の質をもっと上げたいと思って、下半身で投げるように練習しています。キャッチャーには下半身のトレーニングをやった分、球の質が良くなったと言われています。チームとしてはベスト8以上という目標を立てていますが、まずは、一戦一戦勝つことが、自分たちの野球だと思うので、そこは崩さずにやっていきたい。秋の神宮大会でも優勝した大阪桐蔭に勝ちたい。全国の舞台に立っている他のピッチャーに負けないぐらいのピッチングをしたい」。