わたしのページ(読者投稿)
2023年2月26日

疑いの気持ちで接することも必要?
 このところ各地で強盗傷害や強盗殺人事件が発生してます。注意事項としては防犯対策の強化、見ず知らずの人を簡単に家の中に入れないとか色々言われていますが、その見ず知らずの人を簡単に家の中に入れるなを強盗事件が頻発する前に、自分は無防備にやっていたのです。
 数か月前、市内の住宅街の道路を歩いていた高齢の女性が自転車に乗った男にバッグをひったくられて、そのはずみに転んで怪我をしたという事件がありました。数日後に警察本部から来たと言って、それこそ見知らぬ人が警察手帳を見せてお宅の防犯カメラの映像を見せて欲しいとのこと。ひったくり事件のことはニュースで知っていたし、警察からという言葉に何の躊躇もなく家に入れて防犯カメラの録画映像を見せました。
 一通り見て映像をコピーして帰りましたが、これが本物の捜査員だったから何もなく済んだのですが、先ごろのニュースを耳にするにつけ、自分の無防備さを反省しました。
後で考えると前提にひったくり事件のことがあったことと、警察手帳を見せられたことで全く疑いを持たなかったことは無知だったと思います。警察手帳だって本物か偽物かの判断は出来ないし、電話等でも警察からと言ってかかって来るらしい。
 悲しいことではありますが、これからはある程度、疑いの気持ちで人に接しないといけないのでしょうね。
 (小金きよしケ丘・一凡人)

梅はわたしの大好きな花です!
 梅の開花の時期になりました。冬の日差しを浴びて凛と咲く花。そんな梅の花にふさわしい言葉があります。「的皪(てきれき)」です。
 意味は、あざやかに白く光り輝くさまで「的皪と咲く白梅の花」のように使います。夏目漱石や芥川龍之介の文章を読んでいるとしばしば、この的皪という言葉に出会えます。それともうひとつ「馥郁(ふくいく)」があります。意味は、よい香りがただようさまで「馥郁たる梅の香りに春の訪れを感じる」のように使います。
 俳人で画家でもあった与謝蕪村は「しら梅に明る夜ばかりとなりにけり」(家の外では白梅が咲いている。もはや私の命に残された時間は、白梅が見えてくる夜明けまでとなりそうだ)の辞世句を残し12月25日に亡くなりました。年も明けぬ晩冬のことでしたが、蕪村の心はすでに清澄な初春の明け方にあり、(まだ咲いているはずもない)白梅を心に抱きつつ、この世を旅立ちました。
 現在の元号である「令和」の出典は、現存する最後の歌集「万葉集」第五、梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文「初春の令月にして、氣淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、
蘭は珮後の香を薫らす」からです。意味は「折しも初春のよき正月で、空気は清く澄み渡り風は和らいでいる。梅は鏡の前で白粉をつけた美人のように白く咲き、蘭(藤袴)は身に着けた匂い袋のように香っている」となります。梅の開花による春の訪れや、梅の美しさと香りの良さを表現しているのが特徴的な歌といえます。
 梅は奈良時代以前に中国から渡来したといわれています。万葉集や古今集の中で大いにもてはやされ、古来より日本人に愛されてきました。梅の魅力は凛とした美しさ、味わいのある枝ぶり、ほのかに漂う甘く清々しい香り。そして、果実。言わずもがな、梅干しは日本の伝統食。梅干しの原型ともいえる梅の塩漬けが初めて書物に現れるのは平安時代中期です。
 松戸市にある戸定が丘歴史公園は、四季折々の草木が美しい公園です。園内には梅園があって、紅白の梅の古木が咲く様は、とても趣があります。歴史公園は入園無料なので、散策するのにおすすめです。
 まだ寒いこの時期、他人様の庭先に咲く梅の花を見ることが、ウォーキング中の何よりの楽しみになっています。厳しい寒さの中で咲く梅の花を見ると、心に灯りがともり、寒さに縮こまっていた心と身体が和らいでいくように感じます。
 梅はわたしの大好きな花です。(白うさぎ)

もしを考えたらやはり1人1台
 某新聞の記事に、「スマホは命を守るインフラに進化しているが、個人保有率は未だ7割しかない」とありました。
 実はわたしはスマホを持っていません。それは10年前の健康だったわたしは、スマホ1台を妻と共有と決めました。パソコンを活用していましたし、用事は公衆電話で事足りていたからです。
 ところが昨年末に突然の入院。病院はこのコロナ禍で、患者との面会は厳禁でした。それでも「公衆電話で…」と気楽に考えてしまい、それが大きな誤算でした。
 病室から公衆電話までは遠く、手術直後の身では、病院に頼むしかありませんでした。しかし看護師さんは多忙で、連れて行く時間はないとのこと。確かにわたしもそう思い、2回ほどしか頼みませんでした。
 結果、「病院と家族とわたしの三者の話」には幾つかの食い違いが生じ、それは病院費用にも関係しました。自分の身は自分で守るのが基本でした。
 今後もし…と考えたら、早めに手立てを講じなければと、家族で話し合いました。
(スマホは一番)

安定した雇用と収入なければ…
 子どもたちがまだ小さかった25年ほど前は、夫は仕事で毎晩、午前様。平日は一緒に食卓を囲んだことはなかった。
 わたしが高熱を出しても会社を休んでくれなかった。家族が病気、くらいでは休めない風潮だった。幼稚園の行事や予防接種に連れて行く日などは朝から憂鬱だった。理想は、子どもは3人。だったが、もう子育ては懲り懲りと思った。
 今の若いご夫婦は家のローンや将来子どもにかかる費用などを考えると、2人目を産み育てるのをためらう家庭が多いと聞く。
 現代社会は働く非正規雇用の割合が高校卒で約40%、大学卒で約20%。十数万の収入の中から奨学金返済とアパート代、光熱費等差し引くと赤字になり、実家からの援助が必要な若者は多い。
 このような現状でどうやって婚姻率と出生率を回復させていこうというのか。
 男性の育児休業取得にも力を入れるとのことだが、大企業はともかく9割を占める中小企業はすぐに補充人員を確保できる訳はなく、人手不足に追い打ちをかけられる。休みが必要な時に必要な日数を取るだけで良いと思う。
 子育て世代に一時的な金品のバラまきは焼け石に水。安定した雇用環境のもと、衣・食・住に困らない収入がなければ出生率のV字回復などありえないと思う。
 (二ツ木・石井裕子)

バレンタインに少女を想い出す
 まだバレンタインデーなどなかった中2の頃、盲腸を手術し寝返りもできず、トンネル状の物を被せられ周囲が見えない時、隣のベッドにやはり中学生の少女が入院してきました。しばらくベッドにいたけれど緊急を要するらしく、手術のために出ていきましたがそのまま亡くなりました。
 バニシングツインと言って、本来なら双子として生まれてくるはずの片方の子が少女の中に。お袋が見せてもらったら、大きいお握りほどの肉の塊にぽわぽわと毛が生え歯のようなものもあったと言っていました。
 少女の母親が「うちの子に食べてもらうつもりだったけど良かったらどうぞ」と言って、1枚の板チョコを渡してくれました。その時は旨いなあと思うだけでしたが、老いた今、顔も名前も知らない少女を想い出すことが、チョコのお返しになり供養にもなるかなと思っているわたしなりのバレンタインです。
 (八ケ崎・鵜澤樹 84)

橋本靖子さんの作品

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