徳川昭武の生活さぐる
戸定歴史館で「古写真で見る昭武の生活」展
戸定歴史館では企画展「古写真で見る徳川昭武の生活とその視線 ―つながる人・場所・時間―」が開催されている。
江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の弟で、水戸藩第11代藩主であった徳川昭武は、明治17年(1884)に戸定邸に移り住み、狩猟、釣り、陶芸など様々な趣味を楽しむ中、写真にも熱中した。写真がまだ珍しく高価だった時代、昭武は、自身の家族だけでなく、江戸川流域の身近な自然、郊外の農村風景など、多くの枚数を費やして生活の一幕を写しとっている。彼のまなざしを映した古写真と、昭武が手がけた趣味の作品、当時の生活を記録した資料群から、徳川昭武の後半生を紹介し、昭武が見ていた明治時代の松戸から、私たちが見ている現在の松戸へとつながる人・場所・時間に注目する。
徳川昭武や親しい親族、交流のあった写真家らが撮影した写真から明治時代の松戸の風景や生活を見るとともに、徳川昭武の生活を考察する。撮影地点が判明している写真は、明治と現在を比較した投影を併用して紹介。この展示を通して、時代の変化を受けて変わったもの、時代を経ても変わらないものは何か、考えるきっかけとなる展覧会を目指したという。
展示数は約50点(複写写真、展示入替分を含めた展示予定点数。期間中、作品保護のため、一部展示替えを行う。作品のコンディションによって、展示内容が変更になる可能性がある)。
展示品は明治期の古写真、複写写真、調度品、徳川昭武作の陶磁器など。市内アーティストとコラボし、期間限定のインスタレーション展示を予定している。
会期は前期が9月25日まで。後期が10月8日から12月25日まで。
会場は戸定歴史館・展示室。入館時間は午前9時30分から午後4時30分まで(午後5時閉館)。休館日は月曜(休館日が祝日の場合は翌日休館)。入館料は一般150円(戸定邸との共通入館券一般は320円)。高校・大学生100円(戸定邸との共通入館券高大生は160円)。中学生以下無料。
問い合わせは、☎047・362・2050戸定歴史館まで。